AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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2005年10月18日(火)開催
第289回ニッポン放送番組審議会 議事概要
場所  ニッポン放送本社 役員会議室
出席者
(委員)村上和雄委員長、長沼健副委員長、澤岡昭委員、石井幹子委員、福田宏之委員、米長邦雄委員、大内順子委員
(放送局)磯原裕社長、大沼渉常務、宮本幸一常務、近衛正通常務、森谷和郎編成局長、中島恒雄イベント局長、戸田修一制作部長、上村貢聖報道部長、加藤久雄スポーツ部長、田中厳美編成部長(事務局長)、佐藤隆彦CMセンター長他

議題 「ニッポン放送のラジオコマーシャル」
 第289回番組審議会が10月18日に開催され、ニッポン放送のコマーシャルについて審議を行なった。現在ニッポン放送では、曜日によって時間が異なるものの、一日当たり2時間余りから4時間に及ぶコマーシャルが流れており、民放ラジオ局としてのコンテンツの大きな部分を占めている。
このラジオコマーシャルには、次のようなCM効果があると指摘されている。まずは「イメージ・トランスファー効果」。これは、すでにTV等のCMで視覚的要素が頭の中に入っている所に、ラジオの音声CMを聞くことで、再度自分の心の中に、製品等が映し出されるという効果。次が「リーセンシー効果」で、これは購買する直前に入る情報が最も効果的だというもので、カーラジオなど身近なメディアであるラジオからのCMが、最も購入直前に入りやすいといわれている。そして三つ目が「フリクエンシー効果」で、繰り返し放送することで、購買者に深く印象づけるというもの。
 こうした効果を前提に、ニッポン放送が具体的に取り組んだ新しいCMの形として、深夜の番組で、番組企画の一部としてCMを捉え、制作担当者や社内スタッフ、リスナーが一緒になって、楽しみながらCMを作っていくという試みを実施したこと、また、いわゆる「パーソナリティCM」で、番組パーソナリティが長い秒数をかけて聴取者に呼びかけることから、かなり説得力を持っていることなどが紹介された。
 この他、日本民間放送連盟で、ニッポン放送が制作した同一スポンサーのCMが3年連続で最優秀賞を受賞したこと、さらに、消費者金融のCMに関しては、その表現を巡って、テレビと同様に在京のラジオ6社で毎週一回会議を持って検討を加えていることなどが報告された。
 これに対して、委員からは最優秀賞を受賞したことに関して、受賞を称える発言とともに、4年連続受賞へ向けての苦労を心配する声、さらに長秒数であるが故に頻繁に放送できないことを惜しむ声が相次いだ。また消費者金融のCMに関連して、放送倫理全般についての質問や、また誰が表現考査を行なっているのか等の質問が出され、ニッポン放送からは、倫理面での、最近の健康食品CM表現考査等の具体例とともに、公共の電波を預かる放送局として、倫理面では自分たちに高いハードルを設け、日頃から自主的な規制を行なっていることなどを説明して、委員の理解を求め、第289回番組審議会を終了した。次回は11月15日(火)開催予定。

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