議題 「あすの日本を担う子どもたち わんぱく宣言2005!全国こども作文・
スピーチコンテスト」
第285回ニッポン放送番組審議会が5月17日に開催された。今回は、まず、4月に実施された「首都圏ラジオ聴取率調査」の結果が報告された。全局のセッツインユースは、前回比0.1ポイント下がって7.5%となったが、ニッポン放送の平均聴取率は0.1ポイントアップして1.4%となり、ようやく3年半ぶりに首位に並ぶことが出来たことが明らかにされた。
引き続き今回の議題である「わんぱく宣言2005」の審議に入ったが、このイベント・特別番組は、開局50周年を記念して前年に初めて実施された。全国の子どもから作文を募集し、最終審査に残った子どもには決勝大会(東京)に集まって自分の作品を読み上げてもらい、最終的に「わんぱく大賞」を決定するというもので、決勝大会の模様は5月5日の「子どもの日」に放送された。
この企画は、子どもたちを巡る社会環境の悪化、凶悪事件の続発、そして事件自体の低年齢化などが顕著になったことから、改めて教育の見直し機運が高まっていること、さらに街の中から子どもたちの大声が聞かれなくなっていることなどから、ぜひ、21世紀の日本を担う元気な子どもが1人でも多く増えるように・・・という願いを込めてスタートしたもので、本年は「家族」を題材にした作文が6580通も寄せられた。
審査は、「発想力」「表現力」「わんぱく度」がいかに子どもらしいか、いかに元気かということを基準に、当番組審議会委員の米長邦雄氏を委員長とする5人の審査員によって進められ、4月には東京で決勝大会を開催し、その模様を昨年同様「子どもの日」に放送した。審議会の席でも全員でテープを聴いたが、最優秀の「わんぱく大賞」を受賞したのは埼玉県の小学校2年生の男の子の作品だった。
これらについて委員の間から、確かに最近は暗い事件が多く、こうした元気いっぱいの子どもたちの声がラジオから流れる機会も少ないので、こういう企画は大歓迎だという声が出される一方で、「わんぱく」と題したこの企画は、やはり「小学生」が対象であり、中学生にも応募してもらうなら「わんぱく」ではない、別のネーミングも必要ではないかと指摘する声があり、今後の課題として問題提起する形となった。
ニッポン放送からは、来年以降も継続したい考えを示し、引き続き委員にアドバイスを求めて第285回番組審議会を終了した。次回は6月21日(火)に開催する予定。
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