議題 「2004年 ニッポン放送 秋の番組改編」
第278回番組審議会が9月21日に開催された。今回の議題は「秋の番組改編」。
審議会の冒頭、7月末〜8月初旬に実施された「首都圏ラジオ聴取率調査」の結果が報告され、今回の調査では、ニッポン放送は、前回と変わらず1.3%で、首位のTBSラジオとは0.2ポイントの差であったことなどが明らかにされた。
引き続き、前日の9月20日(月)に放送した「久米宏と一日まるごと有楽町放送局」について説明が行なわれ、放送テープを試聴した。久米氏は春にテレビ番組が終了した後、復帰第一号の仕事としてニッポン放送に出演したもので、20日の朝6時から夕方5時半まで、ニッポン放送の番組に次々に登場した。委員の中からは、久米氏のイマジン・スタジオでのパーソナリティとのやり取りの巧みさや、ラジオで話す時の表情とテレビ記者会見の時の表情の違い、さらに久米氏がドイツ親善大使に就任することなどについて、次々に質問や意見が出された。
次に、今回の番組審議会は、有楽町に本社を移しての一回目の開催であり、各番組宛に送られてきたリスナーからの有楽町移転についての、放送上での感想や意見が資料として提示された。これらの意見の中には「古巣の有楽町に戻ってきて嬉しい」「移転を機に大いに頑張って欲しい」など、励ましのものも多く含まれていた。
そして本題の「秋の番組改編」に議題が移り、有楽町復帰を記念して「有楽町で逢いまSHOW」と題する番組や「時代の風」と名づけたトレンディな30分番組を午後8時台にスタートさせることなどが説明された。また、この秋ニッポン放送に「新しい顔」として、「梅田淳」「鈴木杏樹」の二人が登場し、おなじみの顔としては「田尾安志」「板東英二」「タモリ」「松井秀喜」等が戻ってくることなどが、番組内容とともに詳しく紹介された。
これについて委員からは、高齢者を意識した番組作りの必要性や、テレビと比較してラジオというメディアの特性についての考え方、その信頼性などについて意見が出され、話し合いが行なわれた。こうした意見に対して、ニッポン放送からは「秋の改編以降も、ラジオの持つ良い面をうまく活用して、より良い番組作りに励んで行く」という姿勢が示され、第278回番組審議会を終了した。次回は10月19日開催予定。
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