AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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2003年10月21日(火)開催
第269回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  社団法人デジタルラジオ推進協会、会議室及び東京タワー内送信所
出席者
(委員)村上和雄委員長、長沼健副委員長、福田宏之委員、澤岡昭委員、大内順子委員、石井幹子委員、
(放送局)亀渕昭信社長、小笠原徹常務、宮本幸一常務、森谷和郎編成局長、中島恒雄デジタル&イベント局長、甲田秀臣技術局長、佐藤隆彦報道部長、加藤久雄スポーツ部長、田中厳美編成部長(事務局長)
議 題 1.地上デジタルラジオ〜実用化試験放送開始について
 第269回ニッポン放送番組審議会が10月21日に開催された。今回は、10月10日に実用化試験放送を開始したばかりの「デジタルラジオ」について、東京・芝公園の社団法人デジタルラジオ推進協会内の会議室で説明と意見交換を行ない、同時に東京タワー内の送信所を見学した。これは、かねてより委員の間から、ニッポン放送も積極的にかかわっているデジタルラジオについての質問が頻繁に出されていたことから、実際に送信施設等を見学し、理解を深めてもらおうということから実施したもの。会議の席では実用化試験放送そのものを聴きながらの説明が行なわれたが、説明は、デジタルラジオの基本から、その特性、将来的な構想まで幅広く行なわれた。
 多くのメディアがデジタル化される中、放送面でのデジタル化も推進すべきだとする総務省の方針から、地上波アナログ放送のデジタル化が急ピッチで進められており、ラジオが10月10日から東京と大阪で試験放送を開始した他、テレビも12月には本放送を開始し、2011年には全ての地上波アナログテレビが放送を終了すること、アナログテレビ終了後、空いたチャンネル帯を使って、デジタルラジオが本放送を開始することなどがまず説明された。また、スタートしたばかりのデジタルラジオの実用化試験放送は、社団法人デジタルラジオ推進協会が行なっており、その構成会員社の内訳や、ニッポン放送の取り組み方針などが詳しく紹介され、さらにデジタルラジオの特性として、CD並みの高音質、データ放送、動画・静止画、副音声等が提供できることから、現在のアナログ放送より多彩なサービスが可能になること、テレビとは異なり、デジタルラジオが本放送を開始した後も、現在の地上波アナログラジオは、受信機の簡易性や防災面からそのまま存続することなどが説明された。
 これに対して、委員の間からは、デジタルラジオ推進協会の会員社についての詳しい説明を求める声や、スポーツ中継でのメリット、高音質についての技術的な面など、幅広く質問があり、ニッポン放送からは、関係する各担当者が詳しく説明を行なった。
 この後、委員は東京タワーの送信機が置かれているフロアを見学したが、ここではデジタルラジオ推進協会の関係者を中心に、とくに技術面について詳しく説明が行なわれた。このようにデジタルラジオについて様々な形で説明が行なわれたが、委員からは、まだ受信機も普及していない段階であり不明な点が多いとしながらも、新しいメディアの誕生に期待を寄せる声が多く出される中、第269回番組審議会を終了した。
 なお次回の番組審議会は11月18日に開催する予定。
ニッポン放送番組審議会事務局 〒137-8686 東京都港区台場2-4-8 TEL03-5500-3262