AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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2001年11月20日(火)開催
第250回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ニッポン放送会議室
出席者
(委員)村上和雄委員長、長沼健委員、大内順子委員、石川弘義委員、米長邦雄委員、福田宏之委員、月尾嘉男委員。
(放送局) 亀渕昭信社長、宮本幸一常務、小笠原徹常務、甲田秀臣技術局長、田村光広編成局長、森谷和郎デジタルメディア局長、中島恒雄事業開発局長、佐藤隆彦報道部長、本郷純二制作部長、加藤久雄スポーツ部長、吉田雄生編成部長(事務局長)
議 題 「ニッポン放送のメジャーリーグ2001年放送活動報告」
 第250回ニッポン放送番組審議会が、11月20日、ニッポン放送会議室で開催さ れた。冒頭、新委員で今回が初めての出席となった月尾嘉男東京大学大学院教授の挨拶があった後、事務局から、10月に行われたビデオリサーチの聴取率調査の結果が報告された。今回調査の対象が、これまでの12歳〜59歳が69歳まで拡大され、ニッポン放送は69歳までの調査で第2位、従来の59歳までの調査で首位となり、ニッポン放送としては今後も12歳〜59歳を主要ターゲットとしていくことが説明された。
 この後事務局から、今回のゲストのスポーツ部の師岡アナウンサーが紹介され、議題の 「ニッポン放送のメジャーリーグ2001年放送活動」の報告に入った。
 まず、2001年のメジャーリーグ開幕戦の中継の模様がテープで紹介され、師岡アナウンサーから「ベクター」と呼ばれるアメリカ製の新しい中継機器の説明があった。「ベクター」は持ち運びが簡単で、マイクが4本つけられるようになっており、電話回線があれば世界中からクリアーな音声で中継できることなどが報告された。
 続いて、7月11日の「メジャーリーグオールスター」でのイチロー選手のヒットの様子がテープで再生され、師岡アナウンサーから、観客4万7000人全員が立ち上がってイチロー選手を祝福した様子の説明があった。
 また事務局から、9月11日の「同時多発テロ事件」で空港のほとんどが閉鎖され、一部の中継スタッフがアナハイムからシアトルまでの約2000キロの陸路を3日ほどかけて縦断した話や、マリナーズとヤンキースとのチャンピオンシップ第3戦の中継で、ニッポン放送が平均聴取率で1.1%、AM3局シェア50.1%を獲得したことが報告され、審議に入った。
 冒頭社長は、「スポーツというのは筋書きのないドラマで、多くの方に関心を持って聴いていただいています。そういう中でプロ野球やJリーグの中継を行い、野茂投手がアメリカに渡った年にはメジャーリーグの中継も始め、スポーツ中継はニッポン放送という評価をいただいています。私たちのスポーツ中継の基本には、とにかくラジオを聴いてらっしゃる方に楽しんでもらい、実際競技場や球場で見ているような放送をしようじゃないかという考えがあります。聴取者の皆さんと盛り上げていく、それが私たちのスポーツ中継の一番の根幹にあります」と述べた。
 (委員長)イチロー選手の活躍は、予想されたことなんですか。
 (師岡アナ)彼の中では、ここまで自分が活躍できるとは考えていなかったと思うんです。やっていくに従って自信が芽生えてきたのではという気がします。
 (事務局)日米の野球の違いについてはどうですか。
 (師岡アナ)まずスピードですね。日本ではサインの交換でやたら時間がかかるんですが、大リーグでは余計なことをしゃべっているともう次の場面が始まってしまうんです。野球はゲーム、ベースボールはスポーツと言われるのがよくわかりました。
 もうひとつは、球場の造りですね。大リーグの場合はほとんどが天然芝で、ネットもバックネットだけなんです。それでファウルボールが直接スタンドに入り、このボールがすべてプレゼントされますので、みんなグローブを持って球場に来るんです。ボールを取るのが楽しみなんですね。日本は危険だからネットを張り、アメリカは危険だけど注意して見て楽しもうということなんです。大きな違いだと思いました。
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