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2000年1月17日開催
第231回ニッポン放送番組審議会議事概要 |
場所 ホテル日航東京
出席者
(委員)浅田敏委員長、長沼健委員、石川弘義委員、澤岡昭委員、米長邦雄委員
(放送局)亀渕昭信社長、小笠原徹編成局長、宮本幸一事業開発局長、甲田秀臣技術局長、本間康一スポーツ部長、田村光弘報道部長、浅野啓児制作部長、永渕啓デジタルコンテンツ部長、森谷和郎編成部長(事務局長) |
議 題 特に設けず
第231回ニッポン放送番組審議会が1月17日に開催され、1月審議会の恒例として、特に議題を設けず放送事業全般について意見交換をした。
冒頭、亀渕社長より次のような年頭の挨拶があった。「今年12月1日にBSデジタル放送が始まりますテレビ、ラジオ合わせて20もの波が空から降ってくることになります。見えるラジオとか、電波の隙間を使った様々のソフトなど、これまでAMではできなかったことができるようになりますのでとても楽しみにしております。一方、昨年の放送界は倫理の問題など同業者として気をつけなくてはいけないことがたくさんございました。しかし、今年は明るく元気で陽気なニッポン放送を目指して一生懸命やっていきたいと思っています。本年も宜しくお願い申し上げます」
続いて、デジタル放送を中心に意見が交換された。
委員長 デジタル化が進むと経営的にはどうなるのでしょうか。
社長 いくらデジタルになっても、聴くのは人間であってロボットではないので、人
の気持ちといいますか、人の心に届く放送ができれば我々の商売は大丈夫であ
ろうと思っています。
委員長 BSデジタルに続いて地上波デジタル、それでも中波は未来永劫ですか。
社長 モア・チャンネルという構想で進んでいるようです。中波もあり、デジタルも
ありということです。免許をいただくのこれからなんですが、空いているテレ
ビの7チャンネルを解放して地上波デジタル放送に使おうとしています。また、
今度のBSラジオはフジテレビの持っているドラコンの空スロットを使い、QR
とひとつずつ貰って電波を出します。これからはてれび程ではないですが、簡
単な映像やデータを作っていくことになります。
委員 顔写真くらいは送れますね。
社長 そうですね。音質を少し犠牲にすると映像の量を増やすことができます。逆に
音質を上げると映像が薄くなるということになります。
委員 デジタルになると、インタラクティブも簡単になるんですか。
社長 コンピュータのようには簡単にはならないと思います。ただ、データ放送のよ
うなもので自分が欲しいものを取り出すためのということはできると思いま
す。
編成局長 TBSのBS-EYEが、インタラクティブなテレビをやろうとしています。
委員 BSデジタルのチューナーは、幾らくらいになりそうですか。
社長 デジタルテレビの宣伝がこれから秋にかけて激しくなってくると思いますが
パラボラとチューナーで3~5万くらいと聞いています。
委員 車では、駄目ですね。
社長 そうですね。まだ、駄目ですね。
委員長 アメリカの放送局が参入してくることないのでしょうか。
社長 放送局というのは、ほとんどの国で守られておりまして、日本でも20%以上
を外国資本が持つことができないようになっています。先日、ソニーがデータ
放送の申請をし、はねられた経緯がありましたが、その理由の一つに株主の
41%が外国人であったということがあったようです。
委員 編成には著作権はあるのですか。
社長 ありません。ただ、テレビは、最近、番組を売るようになってますので、ハウ
ツーの権利は認められているようです。一般的には、番組のタイトルや内容な
どは同じようなものを作っても問題ないですね。といっても、番組のノウハウ
の売り買いはあるようです。
委員 だから、パクリものが多いわけですね。
社長 はい。余りにひどいものは訴えているそうですが。
委員長 放送も大変ですね。
社長 そうですね。放送はロボットが作れるようなわけにはいきませんので人手がか
かる、コストパフォーマンスの悪いものになってきておりますね。
最後に事務局より、中村桂子委員が昨年末を持って退任したことが報告された。 |
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