AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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1999年11月16日開催 
第230回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ニッポン放送役員会議室
出席者
(委員)浅田敏委員長、長沼健委員、石川弘義委員、大内順子委員、中村桂子委員、沢岡昭委員
(放送局)亀渕昭信社長、高柳和彦専務、小笠原徹編成局長、宮本幸一事業開発局長、大沼渉局長、甲田秀臣技術局長、田村光弘報道部長、浅野啓児制作部長、永渕啓デジタルコンテンツ部長、森谷和郎編成部長(事務局長)
議 題 ニッポン放送のラジオコマーシャル
 第230回ニッポン放送番組審議会が11月16日に開催され、「ニッポン放送のラジオコマーシャル」について審議が行われた。
 審議に先立ち事務局より、10月に実施された首都圏ラジオ聴取率調査で、ニッポン放送はこれまでと同様に首位を獲得したことが報告された。
 続いて議題の説明が次のようにあった。
 一般に、コマーシャルは番組の送り手、受け手の双方から軽視されがちだが、ニッポン放送が、コマーシャルは@番組と一体化されたものAリスナーの大事な情報源であり、エンターティメントである、と認識している。また、消費者に企業のイメージを強くアピールし、商品の情報を正確に伝えることは民間放送の使命である、との考えからリスナーとスポンサーの双方が満足できるように、その内容や送出方法に注意を払い、工夫をしながらコマーシャルを制作し、放送している。
 続いて、亀渕社長は聴取率のセッツインユースが上がったことについて「これまで5分刻みであった調査方法を15分刻みに変えただけで、ラジオが聴かれていることが実証された。これは非常に嬉しいことだ」と述べたあと、コマーシャルについて「番組の制作者はコマーシャルは番組とは異なるものという意識をもちがちだが、コマーシャルは、全番組の1割にあたり、そういった意味でも重要なものだ」と、民間放送としてコマーシャルをもっと大事にし、聴かせる努力をしなければならないことを強調した。
 この後、審議に入り、ラジオコマーシャルとテレビコマーシャルの違いや関係などが論議された。
委員長 ラジオのコマーシャルはファッと入ってくるが、テレビのコマーシャルはいき
    なり入ってきて抵抗感がある。
社長  テレビは最近、とくにゴールデンタイムは、コマーシャルの出し方があざとく 
    なっている感じがする。あれでは逆効果ではないかと見ている。
委員  東総信はテレビでもやっているがラジオの方がおもしろい。
営業局長 東総信は当初10%の認知度が、コマーシャル放送後は75%に上がった。ラ
      ジオコマーシャルによる知名度アップのいい事例になっている。
委員  辛口のことを言いたい。同じことを繰り返し繰り返し聞かせられると嫌になっ
    てくるが、その見極めは非常に難しいのではないか。東総信は飽きたころに変
    わるのでなかなかおもしろく聞いているが、以前、朝の時間帯で安いお酒のコ  
    マーシャルがあり、これでもかこれでもかと流れてきて、さすがに嫌になった
    ことがあった。限度の見極めはスポンサーと局側とでどのようにしているのか。
社長  お金を頂いている以上、つまらないとも、変えた方がいいともなかなか言えな
    い。媒体のことを良く知っている宣伝担当がいる企業は見極めの時期を知って
    いるが、小さな会社になると1年2年、同じコマーシャルを繰り返し流し続け
    るのが実情だ。もっとコマーシャルを大切にという意味からすると、お客さん
    の気持ちが大事なわけだから、そろそろ替え時であることを知らせることも必
    要だと思う。
委員  コマーシャルが1日に1000本出ているということだが、テレビと連動してい
    るものの割合は。
営業局長 ラジオ独自のものが多い。テレビと連動としているものは半分にも満たない。
社長  ラジオから出たタレントがテレビで活躍するのと同様に、スポンサーでもラジ
    オから出て、知名度が高まった時点でテレビに移るということはある。
委員  スポンサーのチェックは。
編成部長 リスナーに対する責任や局の信用にもかかわるので、何でもかんでもとい
      うわけにいかない。
専務  最も審査の厳しいのが私どもだ。
編成局長 因みに、いま社会問題になっている日栄や商工ファンドを受けなかったのは、
     私どもだけだ。
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