今週のゲストは作家の百田尚樹さん。現在大ヒット中の新刊「日本国紀」について、書こうと思ったきっかけから書かれる中で大切にされたこと、そして様々なバッシングについて語っていただきました。
東島:百田さんは1956年大阪市のご出身です。同志社大学法学部を5年で中退、その後放送作家となり、「探偵ナイトスクープ」などの番組を手がけ、平成18年に「永遠の0」で小説家デビュー。平成25年には「海賊と呼ばれた男」で本屋大賞を受賞。ベストセラー作家、また辛口の保守論客としてもご活躍です。
須田:多方面で活躍されているベストセラー作家の百田尚樹さんに、今日は色々とお話を伺っていきたいと思うのですが、いい加減な話をしていると怒られちゃいそうなので今日
は心して話を聞いていきましょう。
まずは、新刊の「日本国紀」、これについて最初伺いたいのですが、本が本屋さんに並んでいないにもかかわらずアマゾンでトップをとったという、これはどういうことがあったんですか?
百田:これ、私もびっくりしましてね、発売日の1ヶ月前にアマゾンで予約が開始されたんですね。予約開始されたその日にアマゾンで総合1位になったんですよ。アマゾンで総合1位になるのは大変なことなんです。1位になったら、新聞広告に「1位」と打てるわけですよね。アマゾンの1位というのはルールが厳しくて24時間1位を維持しないと「アマゾン1位」と新聞広告に打てないわけですよ。だからまず、1位をとった時間のスクリーンショットをとって24時間後にもう一度1位のスクリーンショットをとって証明しないといけないんですね。「24時間1位を維持してくれー」と祈っていたわけですが、なんとそのあと18日間連続1位でした。読者はどんな本かも知らないわけです。まだ新聞告知も打っていないし、普段私がツイッターで話している「虎ノ門ニュース」で「今度こんな本を出すんだ」と言っているだけだったんですけど、それで多くの読者に期待していただいて。
須田:加えてもう1点驚いたのが、まだ本屋さんに並んでいないにもかかわらず版元の幻冬社がどんどん広告を打ちましたよね。10日ぐらい経ってから。こんなことって過去に見たことないんです。だって広告見て本屋さんに行ったって本はないんだもん。
百田:そうなんです。アマゾンでいきなり18日間連続1位になって、その後もアマゾンで予約数がどんどん増えていったんですね。最初の計画では初版10万部だったんですよ。10万部というのもこの本が売れない時代では刷り過ぎな感じでしたが、アマゾンなどでどんどん予約が入ってそのうちに10万部では追いつかないとなって、初版15万部、いや20万部、それでも足りそうにないから25万部となって、本もないのに広告を打ったんですよ。
須田:そういう経緯だったんですか。
百田:その時点では、まだ本が出来上がっていなかったんですよ(笑)まだ、原稿を修正しているところでした。
須田:なぜそこまでこの本が売れたのか。百田さんが書かれた日本史を読んでみたいという読者の気持ちもあったでしょう。それだけでここまで売れるとは僕は思わないんですけど、それ以外の理由としてはいかがでしょう?
百田:これは私の口から言うのもなんなのですが、多くの人が既存の日本史ではない日本史、つまり自分たちが中学高校で習ってきた日本史にすごい不満を持っていたんじゃないかなと思います。そういう人たちが相当いたんじゃないかと。元々なぜ私がこの本を書いたかと言うと、1年前にケントギルバートさんと対談したんです。この時の対談のテーマは多岐に渡ったんですが、その時にケントさんに「アメリカの歴史教育はどんなものですか。アメリカの中学高校生にどんな歴史教育をしていますか」と聞いたんです。するとケントさんが「アメリカの歴史教育というのは、それを学べば全ての子供達がアメリカを好きになります。アメリカに生まれたことを喜びに感じます。そして自分たちの先祖に対してすごい尊敬の念を持ちます。そういう歴史教育です」とおっしゃったんですよ。それを聞いて「うわーいいなー」と。本来歴史教育ってそういうものじゃないかな、なぜ日本にはそんな本がないんだと感じたわけです。そしてそんな本がないなら僕が書けばいいかとなったわけです。
その他にも今の歴史の教科書の問題点、日本史の問題点、新刊「日本国紀」を書かれるにあたって大切にされたこと、またこの新刊をめぐる様々な批判について百田節たっぷりで語っていただきました。
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