日本シリーズは、ソフトバンク優勝ということで、今年のプロ野球もついに閉幕...
というタイミングですが、早くも来シーズンを見越してお送りした本日の企画は...
「プロ野球を独自の視点で分析する人たち」!!
雑誌、新聞、ネットなど、野球界には多くのライターさんが活躍していますが、
なかでもユニークな視点で取材分析する方もいらっしゃるんです!!
来年のプロ野球は一味違った見方でいきませんか?
野球大好きな人も、ちょっとしか分からない人も、
もしかしたら、新たな野球の魅力に気付けるかも。
■4時台:流しのブルペンキャッチャー【安倍昌彦】さん
▼どういう経緯でブルペンキャッチャーに?
昔、「野球小僧」という雑誌があって(今では「野球太郎」)
敦賀気比3年だった内海哲也投手(現巨人)の取材打ち合わせで、
何の気なしに"受けてみたい"とつぶやいた一言に、
編集長が"面白い"と飛びついたのがきっかけ。
もともと、中学から早稲田でキャッチャーをしていたので150キロの球も受けられた。
最初の5年は断られることがほとんどだった...。
▼内海のボールを受けた感触は?
最初はお父さんが子供にボールを投げるような感じで
こっちの実力を図る、用心深く、大人っぽい感じだった。
「こいつ、いいピッチャーだな」との印象。
▼これまで何人の球を受けてきた?なかでもすごかった投手は?
トータルで240~250人。
地方の新聞やニュースなどをチェックし、光る選手を発掘しアポを取っていく。
個人的に一番印象に残っているのは「菅野」選手。
特徴は、マウンドに立たせたら怖いところ。
大きく見えるし、ボールすら大きく見えるほど。
田中将大選手と投げてる時似ている感じも。
▼ほかに印象に残っている選手は?
大谷翔平、浅尾拓也、など。
キャッチャーミットの中の親指は痺れる、人差し指はつる...。
もう受けたくない...と思うほど。
▼プロで通用する選手はボールを受けて分かるの?
受ければ分かる。大体8割ぐらいで、スゴイと思った投手は大成する。
投げようとする意気込み、「投げる」のと「投げ込む」は違う。
投げ込まれると「これでどうだ」ってクっと力が入る。
単に150キロだからスゴイということではなくて
「このバットをなんとしてでも折ってやる」っていう意気込みある選手。
「バッター」にむけて投げられるピッチャーと
「キャッチャー」にむけて投げるピッチャーに分かれるが、
バッターにむかって投げられるほうがプロの世界で通用する。
▼今年のドラフト受けて、安倍さんが注目するピッチャーは?
中日ドラゴンズのドラフト2位の「浜田投手」左投手。
彼の球は実際に受けたが、必ず通用すると思う。
あと、巨人の岡本もいい。
彼は試合前に何をすべきかわかって準備をしている。
●現在、【野球人】という雑誌を立ち上げた安倍さん。
表紙の写真はご本人とのこと。最新号ではドラフト特集、絶賛発売中!
(売り切れのところもあるそうなので書店で問い合わせ下さい)
■5時台:12球団ファンクラブ評論家【長谷川晶一】さん
えんじ色のブレザーで現れた長谷川さん、
聞くと、2006年、楽天の10万という会員費を払って貰えるブレザーだそう。
▼なぜ12球団のファンクラブに入ろうと?
きっかけは球界の再編生。
ファンサービスの見直しを図る時期があったが、
もともとヤクルトファンでファンクラブに入っていたが、
ファンサービスに魅力を感じなくなってたときで、
入ってみて比較しようと思った。
▼ファンクラブ入会にかかる費用は?
とりあえず、最初の年は各球団のスタンダートなものに入ったが、
最も安くて3500円、平均で5000円前後。
楽天の10万円コースは飛び抜けて高いもの。
ちなみに過去、一番高いのはオリックスで27万のコースがあった。
▼各球団のファンクラブに違いはある?
非常に違う。グッズ、チケット、イベント...
ヤクルトの年会費5000円のファンクラブだと
神宮球場で自分の都合のいいところで見に行けるチケット5枚が付いてきた。
中日などは日時指定もあったが、
名古屋だけどもったいないので名古屋まで行くように。
野球を仕事以外でも多く見るようになった。
▼一番"特典"が良いのは?
やはり、ジャイアンツ。
まず入会したら、ナイロンバックが届き、キーホルダー、選手ブック、
と、とにかく数も多く、充実している。
▼逆に、サービスのよろしくない球団は?
数年前までは顕著に良し悪しがあった。
横浜、オリックスなんかがそう。
グッズがショボいし、売店で売ってるものと変わらない特典も多かった...
▼選手と触れ合える機会が多い球団は?
今ではほとんどの球団がやっているが、最初にやったのは西武。
僕は、書いた本の中で、「10年間全球団に入ってみてのランキング」
を紹介しているが西武は断トツ1位。
OBにノックをしてもらえる、などサラリーマンナイトという
試合終了後の触れ合いイベントを始めたさきがけ的存在。
▼各球団のファンクラブを運営する人から何か言われたりしない?
実際、球団のファンクラブ担当者と直接会って話を聞くという連載が
本をきっかけにスタート、そこで聞いてみると
「Jリーグやディスニーランドを参考にしている」との声が。
エンターテインメントの先端から学び、年々そのサービスの質は
びっくりするぐらい緻密、向上している。
女性向けのサービスも、各球団、かなり力を入れている。
また、なかには球団からアドバイスを求められたことも。
担当者は通常、数年で人事異動で離れてしまうものなので、
昔のことを聞かれたり、本めちゃくちゃ参考になります!と言ってもらえたり。
▼ファンクラブのサービスと、球団の成績は結びつくもの?
サービスが充実⇒ファンが球場へ足を運ぶ⇒選手の発奮材料になる
と、結果、いい循環になる。
が、これには多少のタイムラグがあり、2~3年後に結果が出るイメージ。
今、2015のファンクラブ要項が随時各球団から発表されているが、
楽天と横浜はファンクラブサービスを大胆に改革。来年は注目!
●著書【プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!
~涙と笑いの球界興亡クロニクル~】は絶賛発売中。
また、新刊【プロ野球伝説の裏と表】が12月5日に発売される。
来年、新しいプロ野球の楽しみ方の一つとして、
是非参考にしてみてください!!