自殺を食い止めろ! |
2013年03月13日
本日のパートナーはNPO法人自殺対策支援センター ライフリンク代表の清水康之さん。
3月は「自殺対策強化月間」ということで、「自殺をなくす方法を考える」というテーマで
日本における自殺の現状や、その背景にあるもの、そして対策や支援について語っていただきました。
15年ぶりに3万人を下回ったという自殺者数。
しかし、依然として1日に70人以上が自殺で亡くなっているという我が国。
3月から5月は環境の変化などで
とくにその数が多いということで対策の強化月間とされているそうです。
日本では長い間、自殺するのは「弱い人間」というレッテルが貼られ、
「切腹」「死んでお詫びする」など、自ら命を絶つことが潔いかのような見方がされてきました。
また、生命保険によって自分が死ねば家族や会社が助かると自殺したり、
連帯保証人になってしまったために自殺を選ばざるをえない人もいるとのこと。
つまり、「自殺」というのは個人が好きで行うのではなく、経済的な理由や社会の構造によって
本当は生きたいのに、自殺に追い込まれるという場合が多く、
社会や制度が変われば死ななくて済む命がたくさんある、と清水さんは言います。
実は、いま日本ではさまざまな自殺対策が国や自治体で行われていて、
少しづつ効果をあげているケースもあるものの、
情報の氾濫で見つけられなかったり、あきらめてしまって自殺に至る人も多いそうです。
もし、いま自殺を考えている人や、身近にそういう人がいたら、
ぜひ相談窓口を利用するよう清水さんは呼びかけます。
番組では、清水さんおすすめの
国が行っている総合的な支援窓口「社会的包摂サポートセンター」の
「よりそいホットライン」を紹介しました。
ウェブサイトはhttp://279338.jp/
電話相談は24時間無料でフリーダイヤル0120-279-338(「つなぐ・ささえる」と覚えるといいですよ)です。