飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
12月16日
香港国際レースのレース日は、すべてのレースが終わった後に検量室前で、香港ジョッキークラブのCEOら幹部が報道陣の質問に答えます。
そこでは例年、CEOのウィンフライド・エンゲルブレヒト・ブレスゲス(EB)氏から売り上げの報告があり、素晴らしい一日だったという自賛があります。
今年も多聞に漏れず、EB氏の進軍ラッパが鳴り響きました。
「香港でボクが見てきた中でも1,2を争う驚嘆の一日だったよ」

沙田とハッピーバレーの2つの競馬場に10万710人という大観衆を動員した今回の国際レース開催。
前年比17.4%増という観衆の地鳴りのような歓声はたしかに「驚嘆」でした。
売り上げも10レースで15億1800万香港ドルに上っています。
「もちろん、国際レースデーとしては史上最高額で、去年と比べて4.7%増。これも満足だけど、うれしいのは10万人越えを果たした観客動員数だね。何と言ってもこの雰囲気は格別だもの。お客さんの反応が非常によかった」
と、EB氏は強調しました。
もう一つ重点的に取り上げたのが、国際馬券発売のカミングリング。
今回は一日トータルで728万香港ドルに上りました。
「カミングリングは今回、前回と比べて4割増!今日の総売り上げの4.8%に上る額だった。世界レベルでも引けをとらないレースを作り上げるという我々の戦略が間違っていないことを証明できた。売り上げ全体に占める海外発売の割合も世界平均に比べて大きいしね」

4つの国際レースで合計53頭が出走しましたが、うち26頭が海外馬。
さらに全体で23頭が国際G1馬でした。
日本の堀調教師が、海外調教師として初めてG1一日2勝。
香港ヴァーズをサトノクラウンで、香港カップをモーリスで制しました。
モーリスは前年香港マイルを制しており、マイル→カップの香港国際レース連覇は史上初となります。
「おのおのの馬たちのパフォーマンスはまさに世界クラスだったね。モーリスのカップでの走りを見れば、世界チャンピオンの走りであることは一目瞭然。オーナー、調教師、騎手、すべての関係者に感謝を申し上げたい。特に、日本の友人たち、吉田ファミリーは引退前にリスクを冒して香港までモーリスを持ってきてくれた。感謝したい」
と、EB氏。そして、勝者を称えるだけでなく、敗者にも気を遣いました。
「ハイランドリールはちょっとかわいそうな面もあるよね。何しろ今年だけで10万キロ以上を移動。それを感じさせない素晴らしい走りを見せたわけだから。負けたのは、勝ったサトノクラウンがいい馬だったってことだよ」
続いて地元香港馬については、
「香港の『為せば成る』精神を体現してくれたのが、香港スプリントと香港マイル。並み居る海外の強豪を相手に、1着から4着を独占したからね。香港にも世界クラスの馬がいて、トップクラスの海外馬にも引けを取らないことを証明してくれたね」
と、CEOはご満悦でした。

EB氏はまた、この日のレースだけでなく、7日にハッピーバレー競馬場で行われた香港国際ジョッキーズチャンピオンシップも含めて国際レース開催だったと言及し、それらを取り仕切ったスタッフをねぎらいました。
「これだけのイベントを恙無く運営したジョッキークラブのチームメンバーにも敬意を表したい。素晴らしいイベントを見せてくれた。国内外のたくさんの人を巻き込んだ大イベントだったからね」

その、7日の香港国際ジョッキーズチャンピオンシップについて、レースビジネス・運営担当役員、アンソニー・ケリー氏は、
「ハッピーバレーには29000人を動員し、12億香港ドルを売り上げた。4日後の沙田と合わせて国際レースウィーク全体としては13万人以上を動員し、28億香港ドルの売り上げを計上したことになる。この数字がイベントの成功を物語っているよね」
と語りました。
「素晴らしい一週間だった。スポンサーも香港に来ていて、新たなパートナーシップ契約を結んだばかり。その選択が間違っていないことを見せられて非常にうれしい。そして、今後このイベントはさらに大きくなっていくことを確信させるものだったよ」

採決担当のアンドリュー・ハーディング氏は、
「水曜、そして今日のレースは、参加したジョッキーのレベルの高さも特筆すべきものだった。ワールドベストジョッキーの1位、2位、3位が顔を揃える機会なんてそうあるものではないよ。もちろん、それ以外のジョッキーもトップレベルだった。このことも、イベントの成功を裏付けていると思うよ」
と語りました。


 
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