飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
3月22日
香港ダービーデーの沙田競馬場では、もう一つ注目のレースがありました。
それが、第3レースのアンビシャスドラゴンハンデ(クラス1・芝1400m)。
事前の登録段階では古豪エイブルフレンドの出走などが予定されていましたが、直前で出走取消。
結局5頭立ての少頭数となり、しかも3頭がジョン・ムーア厩舎。残りの2頭もジョン・サイズ厩舎という実力調教師の一騎打ちのようなレースでした。
勝ったのは、ムーア勢。
しかし、人気を背負ったインビンシブルドラゴンでもヘレンパラゴンでもなく、陰に隠れた3番手、ダッシングフェローでした。
クラス1の香港マカオトロフィーを勝ったインビンシブルドラゴンが、ホアオ・モレイラの騎乗ということもあって単勝1.6倍の一番人気。
G1を2度制覇しているヘレンパラゴン(トミー・ベリー騎手)が133ポンドという重いハンデもあって二番人気3.4倍。
ダッシングフェローはそれらに次ぐ単勝6倍でした。

「ダッシングフェローは最後までしっかりと伸びてくれたね。何しろ、この馬は軍馬の如く堅実だから。」
と、ムーア師は独特の表現で愛馬を称えました。
「メンバー中最も堅実で、ゴールまでしっかりと伸びてくれたね。最後は斤量もモノを言ったよ。行った行ったの競馬になったけど、最後まで脚が衰えなかったからね。気持ちよく先行出来たときのこの馬は掴まえるのは容易ではないよ」
残り200mでは横一線の叩き合いとなったこのレース。
インビンシブルドラゴンやヘレンパラゴンはここまではチャンスがありましたが、結果的にここで一息入れられたダッシングフェローがもう一伸び。
2着のコンテントメント(ジョン・サイズ厩舎)にクビ差競り勝ちました。
インビンシブルドラゴンはさらに1馬身差の3着。ヘレンパラゴンは勝ち馬から4馬身4分の1差の最下位、5着に沈みました。
「ヘレンパラゴンは馬場を気にしていたね」
とムーア師は敗因を分析しました。
「斤量も重かったし、道中ずっと悪戦苦闘している印象だった。でも、このレースはハンデ戦だし、この馬にはこの先に大きな目標があるからね。う〜ん、もし126ポンドのハンデなら十分に戦えたんだろうと思うんだ。でも、133ポンドは見込まれ過ぎたね。インビンシブルドラゴンも馬場が合わなかった。香港に来る前にはフランスのサンクルーで道悪を勝ったこともあったけど、同じ道悪でもフランスの道悪と香港の道悪じゃタイプが違うからね」
香港ダービーと同じく、馬場への対応の巧拙が勝負を分けたようです。


 
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