飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
3月23日
日曜の沙田競馬では、香港ダービー以外にも様々な話題がありました。
今日はジョッキーにフォーカスを当てます。
香港ダービーはラッパードラゴンがモレイラ騎手とのコンビで快挙を達成しましたが、この日もモレイラ騎手は絶好調。
一日5勝の固め撃ちを演じ、メインレース以外でも存在感を見せつけました。
この日はまずはデヴィッド・ホール調教師の管理馬で2勝、クラス4ヘレンマスコットハンデをミスターピカソで、クラス3リューガーハンデをマンボロックで勝ちました。
続いてクラス4フェイフェイハンデをストラスクライド(トニー・ミラード厩舎)で勝ち、最終レースのアキードモフィードハンデをウェスタンエクスプレス(ジョン・サイズ厩舎)で勝って、一日5勝を達成しました。

ホール師は特にマンボロックのモレイラ騎手の騎乗について、まさにホースマンシップを体現した騎乗だったと評価しました。
「毎回素晴らしい騎乗をしてくれるんだけど、このところはちょっと運に恵まれないところもあったんだ。でも、マンボロックは最内の1番枠を引き当てることができた。そして道中も内でじっと我慢していたんだけど、ここで外に出す選択肢もあったと思うんだ。でも、ホアオはそれをしなかった。結果的にこの判断が正しかったわけだね。素晴らしい騎乗だったよ」
マンボロックはここ3戦して2勝。勢いに乗っているところですが、ホール師は今シーズンはここで休ませ、クラス2への昇格は来シーズンに持ち越しとなるとの見通しを示しました。
「たしかに今勢いはあると思うけど、現状ではやり尽くした感じもあるんだ。実はここで去勢しようと思うんだよね。来シーズンまで去勢せずに牡馬のままでいるのはリスクだと思うし、危険ですらあると思うんだ。だから、ここで少しブレイクを挟んで去勢し、来シーズンに備えようというわけさ」
一方、ミスターピカソは個性的な馬ですが、今回は見事に勝利をもぎ取りました。
「この馬はある意味自分との戦いを勝たないとレースにも勝てないという馬なんだよね」
と、ホール師。
「何しろ度を超えてナーバスで、手間がかかる。そして、手がかかる割りに結果が伴わないという、何ともフラストレーションがたまる馬。今回は調教もまずまずだったし、馬場が味方してくれたね。今後蒸し暑くなっていく気候にちょっと期待しているんだ。どうやら上手く対応してくれそうだからね。まぁ、もうちょっとレース経験を積んで歳を重ねれば落ち着いてくれると思うんだけど、じゃないと上のクラスでは辛いと思うからね」
と話してくれました。

最終レースのクラス2を勝ったジョン・サイズ師は、ウェスタンエクスプレスを当分は引き続きハンデ戦で使う予定のようです。
というのも、前走香港クラシックカップで12着と大敗を喫し、定量戦では分が悪いと踏んでいるよう。
「まずはクラス1のハンデ戦を探してみるよ。実はクラシックカップの後に血液の異常が見つかって、香港マカオトロフィーに出走できなかったんだ。でもそこから急速に立ち直って、トライアルも良かったしクラシックカップの疲れは完全に抜けたんじゃないかな。今回は素晴らしい勝利だった」
各陣営、残り少ない今シーズンをどう活かすか、算段を巡らせているようです。


 
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