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飯田コージ |
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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3月24日 |
最近の香港競馬はG1のほとんどが国際開放されていますが、それでも従前から国際レースとして開かれてきた12月の香港国際レースデーと、4月末から5月初めのクイーンエリザベス2世杯(QEⅡ)&チャンピオンズマイルというのは別格。
世界中から代表馬が集まり、それに伴い世界中の競馬記者が香港に集まります。
去年からは、シンガポールの国際レースが終了したのに伴い、春の国際G1シリーズにチェアマンズスプリントプライズが加わり、短距離、マイル、中長距離と距離別に国際G1が揃うようになりました。
その、春のシリーズが近づいてきています。
今週一次エントリーが締め切られ、38の国際G1馬を含む111頭が10の国と地域から出走登録を済ませました。
今年は、QEⅡが4月30日、チャンピオンズマイルとチェアマンズスプリントプライズが5月7日に、それぞれ沙田競馬場で行われます。
3レースのうち2つで去年の勝ち馬が今年も登録。
QEⅡのウェルテルと、チェアマンズスプリントプライズのシャトーカです。
さらに、12月の国際レースの4頭の勝ち馬のうち、3頭がエントリー。
香港スプリントのエアロヴェロシティ、香港マイルのビューティオンリー、さらに香港ヴァーズを勝った日本馬のサトノクラウンも名を連ねています。
ジョッキークラブのレースビジネスと運営担当上級役員、アンソニー・ケリー氏は、
「香港の春の国際G1シリーズの3レースにかくも選りすぐりの馬たちがエントリーしてくれたことに興奮しているよ。3つのレースがいずれも世界のトップ100G1レースに名を連ねているんだけど、これは香港と海外の双方から最高峰の馬が出走するからなんだよね」
と、自信を見せました。そして個別の馬にも触れ、
「ウェルテルはQEⅡのタイトル防衛を狙っているし、シャトーカはチェアマンズスプリントプライズをおいそれと譲り渡すことはないでしょう。世界の競馬関係者の眼が、この4月末から5月初めの週末の沙田競馬場に注がれているはずだよ」
と、会見で話しました。
ではまず、QEⅡのエントリーから詳しく見ていきましょう。
このレースには、51頭のエントリーがありました。
そのうち20頭がG1ウィナーです。
香港代表には、過去QEⅡを勝った馬が3頭登録しています。
去年のウェルテルに加えて、2014年のデザインズオンロームと2015年のブレイジングスピード。
そして、若武者ではパキスタンスターとビューティジェネレーションという今年の香港ダービーの2着馬、3着馬に加えて、香港移籍前にG1パリ大賞(2400m)を勝ったヘレンカリスマ、G1クイーンズランドダービー(2400m)を勝ったイーグルウェイの名前も見えます。
もちろん、ウェルテルの僚馬、同じジョン・ムーア厩舎の新星ラッパードラゴンも登録済み。
史上初めて香港4歳クラシック三冠を無傷で制した若武者は、一週後のチャンピオンズマイルと二重登録しています。
どちらに出るかの判断はもう少し先になりそうです。
これら魅力的な地元馬に加えて、世界中からG1ウィナーが香港に集まります。
日本からは、12月の香港国際レースに遠征した顔ぶれを中心に顔をそろえています。
まずは、去年の香港ヴァーズの勝ち馬サトノクラウン。G1ドバイターフ(1800m)の勝ち馬リアルスティール、さらに2015年のQEⅡ2着のステファノスにG2を何度も勝っているネオリアリズム、ヤマカツエース、アドマイヤデウスと多士済々です。
オーストラリアからは、G1コーフィールドカップ(2400m)を勝ったジャメイカにG1ターンブルS馬ハートネルの2頭が大将格。
ハートネルはゴドルフィンがオーストラリアで持つ2頭のG1馬のうちの一頭。
さらに、G1エプソムハンデ(1600m)を勝ったハウラキ(ジョン・オシェア厩舎)はチャンピオンズマイルとのダブルエントリーしています。
アメリカ勢では、2016年のG1ランヴェットS(2000m)の勝ち馬で、同じ年のオーストラリアンダービーも制したタヴァーゴに注目。
ニュージーランドからは、ハービーダイクS(2000m)馬のヴォルクストックンバレルとハウ縫いファームクラシック(1600m)を制したカウィの2頭のG1馬に期待が集まっています。
欧州からは、G1アーリントンミリオン(2000m)を勝ったモンディアリストが筆頭。
これに続くのが、アイルランドのバリードイル調教場からの2頭の刺客。
G1を3勝しているアリススプリングスとG1ベルモントダービー(2000m)を制したドーヴィルです。
ちなみに、モンディアリストとアリススプリングスはチャンピオンズマイルとのクロスエントリーとなっています。
さらに、G1アスコットゴールドカップ(4000m)を勝った超ステイヤー、トリップトゥパリス、クラシックレースで入着したザラックやクロスオブスターズ、G1入着級のムタカイェフなどが登録しています。
また、QEⅡを2度制覇しているマイク・デ・コック厩舎からは、2016年のドバイワールドカップ(2000m)2着のムタージが登録しています。
チャンピオンズマイル、チェアマンズスプリントプライズの登録馬については、後日紹介いたします。
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