飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
7月17日
2016/17シーズンの最終戦となった昨日のメインレースは、クラス1のハンデ戦、沙田マイルトロフィーでした。
今回は、トニー・クルーズ厩舎のタイムワープが序盤から先手を取ってレースを引っ張り、そのまま押しきる強い競馬を見せました。
今日も騎乗した主戦のアルヴィン・ング騎手は、
「この馬はレースを引っ張るのが本当に好きで、折り合うことも出来る馬なんだ。前のレースよりも今回の方が流れに沿って走れたね」
と、上機嫌に話しました。折り合って進めた分ゴール直前もしっかり伸びて、最後に追い込んできた2着のブルーミングディライトに1馬身4分の3差をつけての快勝でした。
「今日はスタートはさほど良くなかったんだけど、1番枠からだったから難なく取り返すことができた。ペースを握ればこっちのもの。一度先頭に立ってしまえば、この馬は自在にペースを変えてレースを進められるからね」
「僕はほぼ毎日この馬に乗っているけれど、もはや完全に香港の環境に順応したよね。特にここ3走は非常に充実してきている。僕はもっともっと強くなると思うよ」
と、馬の潜在能力の高さをアピールしていました。
ング騎手もこのタイムワープのシーズン終盤での3連勝の恩恵を受けた人の一人です。
今シーズンの勝ち鞍数は5。ですから実に半分以上をタイムワープと管理するトニー・クルーズ調教師に負っているわけです。
2連勝で迎えた今回。ング騎手にはある不安がありました。
「レース前は、クラス1で果たして勝負になるのか非常に心配だったんだ。でも、思いの外アッサリと勝つことができて、不安が杞憂だったことが証明されたよ。もっと高いレベルでも十分に戦えるという自信になったね。来シーズンもチャンスを貰えたらぜひ乗りたいよ」
タイムワープは前2走ハッピーバレーでの勝利。沙田に帰ってきてどうかというところもあり、単勝3.7倍の三番人気にとどまっていました。
「前2走も鮮やかに勝っていたから、ハッピーバレーのスペシャリストなんじゃないかと思ったんだよね。でも、今日で沙田でも十分戦えることを証明できたんだと思うよ」
そして陣営に対しては、
「これでボクの今シーズンは終了。よく戦ってきたと思うよ。そして、クルーズ師には改めて、この馬に乗るチャンスをくれて感謝したいと思うよ」
と、再度アピールしていました。

3着には、ジョン・サイズ厩舎の3歳馬、ビートザクロックが入りました。
この馬は、鞍上が名手ホアオ・モレイラということもあり、単勝2.1倍の一番人気に推されていましたが、2着馬からさらに1馬身4分の3離された3着に沈みました。
しかし、サイズとモレイラという香港競馬最強コンビはタダでは転びません。
直後のクラス3ミスターアワードハンデ(1400m)では香港デビュー戦のカルキュレーションを駆って見事に勝利。
モレイラ騎手はシーズン通算勝利数を170にまで伸ばしています。


 
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