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飯田コージ |
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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10月25日 |
古馬たちは12月の国際レースに向けてしのぎを削ってい。ますが、一方で3歳馬たちは年明けに始めるクラシック戦線に向けて徐々に絞り込まれて行っています。
1月の香港クラシックマイル、2月の香港クラシックカップ、そして3月の香港ダービーと続く香港4歳クラシック戦線。
三冠レースが始まる直前に、主にヨーロッパから転厩してくる実力馬も多く、今香港に在籍している若駒だけで判断するのは難しいのですが、陣営によっては香港に早めに転厩して慣れることを優先するだけに、軽視するわけにもいきません。
先週末も、クラス2の1400m戦、パルミジャーニ・エクセレント・ハンデで古馬相手に頭角を現した馬がいました。
それが、ジョン・サイズ厩舎のナッシングライクモアです。
「これ以上望むべくもないよ!」
と、管理するジョン・サイズ調教師は2馬身差完勝という結果に満足して言いました。
「どんな馬でも休み明け初戦というのは不安を抱えながら出走するものなんだけどね。例えば、なかなかエンジンのかかりが悪くて反応が悪かったり、あるいはスイッチが入り過ぎてイレ込んじゃったりとか。でも、この馬は若さに似合わず非常に完成された馬で、初戦からすべてが順調だったよ。見ればわかるよね。だから、本番までそんなに使わなくても大丈夫だと思う。むしろオーバーワークになるほうが心配だからね」
と、サイズ師は付け加えました。
騎乗したホアオ・モレイラ騎手はこの馬の強さに今一度印象付けられたようです。
今年1月の香港デビューから今回で5連勝。そのうち第2戦からコンビを組んでいますが、実は今回は4月以来の実戦でした。
「とにかく不利なく順調に回ってきたいと思っていたんだ。だから、不利を受けない外々の競馬を進めてね。直線外に出したら、馬がギアを一つ上げたんだ。そこからは期待通りに伸びてくれたよ。レース前半のペースはそんなに速いとは思わなかったから伸びるなと思ってはいたけど、この末脚は非常に印象的だったね」
と、名手も一目置く素質。覚えておいて損はなさそうです。
一方、この日のもう一つのクラス2戦、ブルガリ・エクセレント・ハンデ(2000m)では、ここから国際レースも視野に入れる上り馬、ゴールドマウントが名乗りを上げました。
もともと、香港ダービーを目指して今年の初めに転厩してきたこの馬。
イギリス競馬在籍時にはロイヤルアスコットでの勝ち鞍もあり、期待されていました。
香港ダービーでは残念ながら10着に惨敗。しかし、今回の勝利で香港の水に慣れればトップレベルでも十分に戦える実力があることを証明しました。
沙田での勝利は転厩初戦の2月以来。管理するトニー・クルーズ厩舎は満足げな表情でした。
「次走は国際レースのトライアルだね。来月のジョッキークラブカップさ」
パートン騎手とのコンビで直線一気の差し切り勝ちを見せた直後、早くも次走以降の話を始めました。
「そこである程度メドが付けば、12月の国際レースに駒を進めるつもりだよ。2400mのヴァーズに行くか、2000mのカップに行くかを迷っている。ま、それは次走を見てからだね」
レース前のレーティングは99ポンドだったゴールドマウント。
今回の勝利で香港移籍後5戦2勝とし、レーティングも108ポンドまで押し上げています。
騎乗したザック・パートン騎手は、
「今日はよかったね。休み明け初戦の上に身体の小さい馬なのに128ポンドという重いハンデだったから心配したんだけど、この馬は自分でリラックスできて、最後は素晴らしい末脚を見せてくれたよ」
と、笑顔を見せました。
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