 |
 |
 |
 |
| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
|
 |
|
|
|
 |
 |
 |
 |
| |
|
|
 |
香港競馬通信 |
|
|
| 10月16日 |
毎年のことですが、香港の秋競馬は１２月の国際レースに向けて徐々に地元代表馬を絞り込んでいくスケジュールとなっています。
１０月にはプレミアボウルやプレミアカップといったハンデのＧ２、Ｇ３。
その後１１月のジョッキークラブカップ、マイル、スプリントといった３つのレースを経て、今年は１２月９日に行われる香港国際レースになだれ込んでいきます。
いよいよ今週末はその絞り込みのスタート、プレミアボウル（Ｇ２、沙田芝１２００ｍ）です。
ここに、復活をかけてチャレンジする古豪がいます。
最近調子を上げているカリス・ティータン騎手とともに挑戦する、ミスタースタニングです。
ジョッキーリーディングでトップを走るザック・パートン騎手をマークし続けるように肉薄するモーリタニアの星、ティータン騎手。
その腕で、香港スプリント連覇を狙うミスタースタニングの手綱を射止めました。
去年はプレミアボウルを皮切りに３連勝で見事香港のトップスプリンターのタイトルを獲得したミスタースタニング。
その後、周辺環境に大きな変化がありました。
デビュー以来所属したジョン・サイズ厩舎を離れ、新たに開業したフランキー・ロー厩舎に転属したのです。
というのも、このロー師はもともとサイズ厩舎の調教助手。
ミスタースタニングの香港移籍後ずっと面倒を見てきた人物です。
そのロー師が今回満を持して厩舎を開業したということで、ミスタースタニングはサイズ厩舎からロー厩舎に転厩となりました。
一方のティータン騎手も今回が初めての騎乗というわけではなく、ロー師と同じく香港移籍直後のミスタースタニングを知る人間。
香港デビュー戦のハッピーバレー１０００ｍ（２０１６年２月）からモレイラ騎手に手替りするまでの３レースはコンビを組んでいました。
「まだほんのお子ちゃまのころに彼に乗っていたんだけど、当時から重賞を勝つんじゃないかという風格を持った馬だったよ。だから、香港のトップスプリンターにまで上り詰めたこの馬の鞍上に戻って来られてとても嬉しいんだ」
と、火曜日の調教後にティータン騎手は記者団に語りました。
さて、そんなミスタースタニングを迎え撃つのは、かつて同じ厩舎に並んでいたアイビクトリーです。
去年の香港スプリントの後、ミスタースタニングの天下が続くのかと思われたところ、彗星のごとく登場し、あっという間にスプリント戦線のトップに躍り出たのがこの馬でした。
春のスプリントＧ１、チェアマンズスプリントプライズを制してチャンピオンスプリンターの座に就いたのです。
今回のプレミアボウルでは２頭とも１３３ポンドのトップハンデを背負いますが、ミスタースタニングが休み明けのシーズン初戦なのに対し、アイビクトリーは今月アタマのナショナルデーカップ（Ｇ３・沙田芝１０００ｍ）で軽ハンデのホットキングプローンと差のない２着に食い込み存在感を見せました。
このライバルの存在に対しティータン騎手は、
「去年の後半、アイビクトリーは急速に力を付けたよね。特に、チェアマンズスプリントプライズでミスタースタニングを２着に下した時には絶好調だった。向こうは一度叩いてから臨むレースだし、強敵には違いないね」
と厳しい表情を見せました。しかしながら、まったく自信がないわけではありません。
９日の調教試験ではオールウェザー１０５０ｍを１分３秒０５をマークし、メンバー中最先着を果たしました。
これについては、
「この馬の動きにはとても満足しているよ。まずスタートがパーフェクトだったし、道中もいい位置に付けていい動きをしていた。たしかに香港のベストスプリンターの１頭だね。本番でもガッカリさせるようなことはないと思うよ。調子はいいし、日曜が楽しいだよ」
と自信を語りました。
そして、その先の大目標、香港スプリントの連覇についても、
「まだ今シーズンがスタートしてもいないんだよ？」
と言いつつ、
「１２月（の香港スプリント）が大目標であることは疑いないし、この馬の能力をもってすれば１着か２着になっても何の不思議もないよ。そうなってくれたらいいよね。今は休み明けで馬はフレッシュな状態。まずは今シーズン初戦が良い結果になってくれることを祈っているよ」
と語りました。
プレミアボウルには他に、Ｇ１入着のフィフティフィフティ、今月アタマの特別区行政長官杯を制したウィナーズウェイ、ピンウースパークなどが登録しています。
|
| |
|
|
|
 |
|
 |
|
| |
|
