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飯田コージ |
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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10月18日 |
芦毛馬に魅力を感じるのは日本も香港も同じようです。
日本では平成の初めごろに芦毛馬ブームが訪れました。
言わずと知れたオグリキャップにタマモクロス、さらにメジロマックイーンなどの芦毛馬がターフを席巻。
G1を鮮やかに勝利するその姿は、オールドファンの脳裏に焼き付いています。
香港でも芦毛は珍しいので注目されます。
今週末の香港国際レースへのステップ、G2プレミアボウルにも上り馬のホットキングプローンやフィフティフィフティといった芦毛馬が出走予定です。
ホットキングプローンは10月アタマのナショナルデーカップで、117ポンドの軽ハンデを活かしてトップスプリンターであるアイビクトリーを下し注目を浴びました。
今回も同厩、ジョン・サイズ厩舎のアイビクトリーの陰に隠れつつも、ダークホースとして存在感を放っています。
一方の芦毛がフィフティフィフティ。
こちらは同日開催のG2沙田トロフィー(1600m)にも登録していて、どちらを選ぶのかが注目されています。
フィフティフィフティはG1スチュワーズカップ(1600m)やG1クイーンズシルバージュビリーカップ(1400m)という長めの距離でも2着に入っているだけに、どちらに進んでも不思議はありません。
同じように両睨みをしているピンウースパークは、管理するベノ・ユン調教師によればより長い距離を好んでいるので、最終的にはマイルの方に進みそうです。
対照的にフィフティフィフティは、管理するピーター・ホー調教師によれば短い方に魅かれているようです。
「12月の国際レースも、香港スプリントと香港マイルの両方にエントリーしているんだけど、今回1200m戦である程度メドが立てばそっちに行くつもりでいるよ」
と、ホー師は報道陣に明かしました。
「何しろ、マイルは層が厚いからね。今回良ければ1200mか1400m戦を中心に今シーズンは行くつもり。たしかにマイル馬っぽく見えるけど、忘れてほしくないのはこの馬、香港デビュー戦でアイビクトリーの2着に入っているんだよ!」
と、師は胸を張りました。
今シーズン初戦は10月アタマのG3セレブレーションカップ(1400m)でグラン・バンニーケルク騎手を背に9着だったフィフティフィフティ。
馬の調子については、
「いい夏休みを過ごして、そこからオールウェザー馬場を中心に調整を続けてきたんだ。前走に関しては、何しろ半年休んでいたんだからベストからは程遠いよ。でも、あそこで叩いた効果か調子は上向いているよ。忙しい1200m戦も十分こなせると思う」
と話しました。また、短距離戦を選んだ理由については、
「この馬にとっては1200m戦の方がチャンスがあると思ったんだ。1400m戦だとちょっと掛かっちゃうんだよね。短い距離の方が流れに乗ってスムーズに行けるはずだよ」
と、調教師は期待を込めていました。
さて、登録時に二股をかけていたもう一方のピンウースパークはどういった理由で今回は短い距離を選び、そして最終的にはマイルを選んだのでしょうか。
まず、ホー師が言っていたマイル戦線の方が層が厚いという指摘について、管理するベノ・ユン師もその点は認めています。
「たしかにピンウースパークにとってマイル戦よりもスプリントの方が与しやすいとは思うよ。長い休み明けだから馬がフレッシュでその分前掛りになるから1200mの方が合うんじゃないかな」
去年のこの時期は移籍後3戦して2勝、すべて1200m戦というザ・スプリンターな戦績だったピンウースパーク。
そこから力を付けるに従い1400m戦やマイル戦に戦いの場を移していき、今やすっかりマイル戦線のイメージです。
「おそらく今後は11月のジョッキークラブマイルに進むつもり。日曜にいいレースをしてくれればスプリント戦線も視野に入ってくるけれど、それはマイル戦線のメンバーがあんまり厳しくなった時の抑えかな」
と、ユン師はマイルメインという姿勢を示しました。
「レースに向けて日々良くなって来ているよ。先週の調教試験も良かった。まぁ、特にシーズンの初めは調教しづらい馬でね。何しろ馬格のある大きな馬だから、体重管理が難しい。その上、脚は弱いから強い調教は様子を見ながらじゃないと壊れちゃう。でも、ポテンシャルはあるから今回もいいレースをしてくれると思うよ」
本番では、主戦のデレク・リョン騎手が載る予定です。
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