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2006年2月21日(火)開催
第292回 ニッポン放送番組審議会 議事概要
場所  ニッポン放送本社 役員会議室
出席者
(委員)村上和雄委員長、長沼健副委員長、澤岡昭委員、石井幹子委員、福田宏之委員、米長邦雄委員、久石譲委員
(放送局)磯原裕社長、大沼渉常務、宮本幸一常務、近衛正通常務、森谷和郎編成局長、中島恒雄イベント局長、甲田秀臣技術局長、戸田修一制作部長、上村貢聖報道部長、加藤久雄スポーツ部長、田中厳美編成部長(事務局長)
議題 「ヤンキー先生の『教室作り』〜ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない」 
第292回番組審議会が2月21日(火)に開催された。今回は、昨年秋にスタートし、早くも日曜深夜の看板番組の一つとして定着した「ヤンキー先生!義家弘介の夢は逃げていかない」について審議した。
 ニッポン放送では、「オールナイト・ニッポン」をはじめ、1970年代に「かぜこうじのたむたむたいむ」、1990年代には「ドリアン助川のラジオ!ジャンベルジャン」など、若者たちの悩みや考え方を受け止め、伝えて行く番組を制作してきたが、これらに共通しているのは、「心と心が通い合う」、「『君は1人じゃない』とお互いが支えあう」、さらに「1人の悩みを皆が分かち合う」という、ラジオ独特のコミュニティが作られていることであった。この「夢は逃げていかない」も、パーソナリティが「ある時はじっくり時間をかけて諭し、ある時は真剣に叱る」という姿勢で臨んでいることから中・高校生の間で強い支持を受け、早くも「義家教室」とも言うべき新しいコミュニティが作られていることが、審議会の冒頭、報告された。
 番組審議会では、こうした番組作りに対する姿勢とともに、番組に届く相談への回答場面などを、実際に放送したものを再聴取する形で確認したが、補足的に、一つの相談内容を数週間にわたって番組で取り上げたり、またパーソナリティが、自分の経験をもとに、相談者を真剣に叱る場面があったことなどが説明された。
 これに対して、委員の間からは、「素晴らしい番組であり、長期間にわたって放送するべきだ」、「今や子どもたちは、家庭でも学校でも真剣な相談が出来ない状況になっている。だからこそ、ラジオでの相談番組が必要では・・・」、「こういう相談番組は、どうしても回答者の、文字通りの『パーソナリティ』に負う部分が大きいので、番組スタッフ全体で考えて行く努力が必要だ」、「相談者の立場に立っての回答が多いだけに、あまりに相談者に近寄り過ぎて、放送機関に必要な『公平さ』を失わないように・・・」、「子どもたちが『明日から学校だ、どうしよう』と悩む中、パーソナリティとして、その子どもたちの背中を押せる小さなきっかけになればと思って番組に取り組んでいると、ある新聞に書かれていたが、こういう姿勢こそが大切だ」など、次々に意見が出された。こうした番組審議会委員からの指摘についてニッポン放送では、この番組を今後も継続していく上で大変貴重な指摘だとして、これらの意見を番組作りに生かして行く姿勢を示して、第292回番組審議会を終了した。次回は3月22日(水)に開催予定。
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