AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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2003年6月17日(火)開催
第266回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ニッポン放送 役員会議室
出席者
(委員)村上和雄委員長、長沼健副委員長、福田宏之委員、澤岡昭委員、大内順子委員、久石譲委員、
(放送局)亀渕昭信社長、宮本幸一常務、熊田忠雄編成局長、中島恒雄事業開発局長、甲田秀臣技術局長、吉田雄生制作部長、佐藤隆彦報道部長、田中厳美編成部長(事務局長)
議 題 1.放送文化基金賞・ギャラクシー賞受賞作品について
 第266回ニッポン放送番組審議会が、6月17日(火)午後開催された。今回は、第29回放送文化基金賞でラジオ部門の本賞に、拉致被害者・横田めぐみさんの母親、横田早紀江さんを追った報道ドキュメンタリー番組「『ただいま』を聞くまで・・・。母、横田早紀江の祈り」が受賞したこと、第40回ギャラクシー賞に5つの番組が選ばれたことが報告され、受賞作品について意見交換を行なった。
 まず、「『ただいま』を聞くまで・・・。母、横田早紀江の祈り」では、「繰り返される映像に、希薄になりがちな拉致被害者の『ことば』を、ラジオという媒体で再び生き返らせたかったという、制作者の想いが伝わってくる。ラジオにおいて、『ことば』がいかに大切かを改めて教えてくれた貴重な番組である」という選考理由と、受賞に対しての、横田早紀江さんからのメッセージが紹介され、出席した番組制作担当者から、取材・番組制作意図や制作過程などが話された。
 この中で、横田早紀江さんを追う番組を制作するきっかけについて、制作担当者は、横田早紀江さんがある日、「涙は人前で流すものではない。本当に泣きたい時は一人で泣く。テレビのカメラが涙を狙う、そういうマスコミのあり方に憤りを感じる」とぽつんともらしたこと、さらに、制作担当者が生まれ、育ち、今日に至る時間の、ほぼその全てを、横田早紀江さんは、娘のめぐみさんを探し続ける人生を過ごしてきたのだ・・・、そうした思いが取材にかき立てたことなど、今回の番組制作に至る経緯を説明した。
 これに対して委員からは、「もしテレビの取材であったなら、横田さんもここまで話さなかったのではなかろうか?逆に言えば、ラジオだからこそ、ここまで話したのであろうし、本当によく心をつかんだ番組だ」「映像で見ながら聞くより、ラジオから声だけを聞くことで、もっともっと心が伝わってきた」「素晴らしい作品だ。こういう番組を作れるということだけでも、ラジオ局の存在価値がある」「この素晴らしい番組を聞き、素晴らしい賞をもらったことで、番組審議会委員を引き受けていることに誇りを感じた」等々、賞賛の言葉が相次いだ。こうした委員からの推薦もあって、この番組は、受賞記念として7月6日(日)朝、再放送することが決まった。
 また審議会では、第40回ギャラクシー賞受賞の5作品も紹介された他、ニッポン放送からは、引き続き、質の高い番組作りを目指していくことが表明され、第266回番組審議会を終了した。なお、次回のニッポン放送番組審議会は7月15日に開催予定。
ニッポン放送番組審議会事務局 〒137-8686 東京都港区台場2-4-8 TEL03-5500-3262