AMラジオ1242 ニッポン放送
 
会社情報営業情報
2001年9月18日開催
第248回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ニッポン放送役員会議室
出席者
(委員)村上和雄委員長、長沼健委員、大内順子委員、澤岡昭委員、石川弘義委員、米長邦雄委員、福田宏之委員。
(放送局)亀渕昭信社長、宮本幸一常務、甲田秀臣技術局長、田村光広編成局長、中島恒雄事業開発局長、森谷和郎デジタルメディア局長、佐藤隆彦報道部長、本郷純二制作部長、吉田雄生編成部長(事務局長)
議 題 ニッポン放送の秋の新番組編成について
 第248回ニッポン放送番組審議会は、9月18日、ニッポン放送会議室で開催された。冒頭事務局から、番組審議室の新委員長の筑波大学名誉教授で遺伝子工学が専門の村上和雄氏と、新委員の国際医療福祉大学教授で音声外科が専門の福田宏之氏が紹介され、二人の自己紹介があった。また、今回の審議会を最後に猿田委員が退任されることや、8月に実施された「ビデオリサーチ首都圏聴取率調査」で、ニッポン放送が4年ぶりに首位を譲り、第2位になったことが報告された。
 続いて今回の議題の「秋の新番組編成」について、事務局から「社会的な事件が相次ぐ中、ココロの問題が年々深刻化しています。ニッポン放送ではこのココロの問題を意識して、新番組の編成では「ココロと情熱」というコンセプトを打ち出し、生きるヒントを与えてくれるような個性的なパーソナリティーの起用などを基本的な柱としました」との説明があった。このあと、新編成で放送時間が拡大し、話題のサテライトスタジオ「有楽町RadioTown」から全編放送する「松本ひでおと石川みゆきのヨッ!お疲れさん」や、著書「プラトニック・セックス」がベストセラーとなった飯島愛さんが担当する日曜夜の番組などが紹介され、審議に入った。
 冒頭社長は、新メンバーを迎えた番組審議会や新編成などについて「委員の皆様のお話をさらに番組作りに役立て、この秋の改編でもより一層興味ある、興味を持たれるような番組づくりに邁進したいと思っています。また聴取率につては、この結果を真摯に受けとめて、再びトップになれるよう頑張りたいと思います」と述べた。
 (委員長)ココロと情熱ですが、具体的にはどういうことでしょうか。
 (編成局長)パーソナリティーとリスナーが一対一で対峙して話をするというのが、AMラジオのメディア特性だと考えています。例えば、飯島愛さんがリスナーの恋愛の悩みを聞き、よりコミュニケーションすることで、リスナーのココロの中にパーソナリティーが入っていくというようなことです。
 社長)テレフォン人生相談という番組では、1日1人しか放送していないんですが、放送していない部分では、たくさんの方が一生懸命親身になって話を聞き、相談に乗っているんですね。そういう見えない所のココロの優しさ、ケアみたいなものを大事にしたいなと思うんです。
 (委員)そんなふうにココロに訴えるとか、これまでと違うものを出せば聴取率も 奪還できるかもしれませんね。
 (社長)小泉総理ではありませんが、聴取率でニッポン放送でも構造不況といいますか、改革が求められている時期に入っているのかもしれません。
 委員)僕が車の中でラジオのダイヤルを変えないのは、放送に独自性があって、ラジオから流れてくる声が魅力的でセクシーな場合ですね。そういうのが本当のラジオの原点じゃないかと思うんです。
 (社長)その通りだと思います。放送では、「うちだけオンリー」という声をつくることがすごく重要なことなんです。ラジオだと4時間、5時間しゃべるわけですね。その話し手のキャラクター、家での生活はどうなっているのか、奥さんはどうだ、ケンカしたのかしないのかまで、声の中にでてくる。そういう親近感が得られる声を開拓することが、ことによると聴取率で一番大事なことかもしれませんね。
 (委員長)ボイスの専門家が来られたからちょうどいいですね。
ニッポン放送番組審議会事務局 〒137-8686 東京都港区台場2-4-8 TEL03-5500-3262