AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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2001年1月16日開催
第241回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ホテル日航東京
出席者
(委員) 浅田敏委員長、長沼健委員、石川弘義委員、澤岡昭委員、大内順子委員、猿田享男委員
(放送局)亀渕昭信社長、高柳和彦専務、小笠原徹編成局長、宮本幸一事業開発局長、 甲田秀臣技術局長、佐藤隆彦スポーツ部長、田村光弘報道部長、本郷純二制作部長、森谷和郎編成部長(事務局長)
議 題 特に設けず
 第241回ニッポン放送番組審議会が1月16日に開催され、年頭の審議会の恒例として、特に議題を設けず放送事業全般について意見を交換した。
 冒頭、亀渕社長から次のような年頭の挨拶があった。
  「昨年12月1日に、BSデジタル放送が始まりました。3年後には、東京タワーから地上デジタル放送の電波が発射されることになっています。 また今年も放送界ではいろいろと変化が御座います。
 その一つが聴取率調査で、対象年齢が変わります。これまでは、12歳から59歳までだった対象年齢が69歳に引き上げられます。
また、調査表もこれまでのシートから、聴いたとき瞬時に書き込むことの出来る携帯用の手帳型になるようです。いずれにしましても、又新しい局面に入って行く訳で、本年もご指導のほど宜しくお願い申し上げます」このあと、意見が交換された。
(委員長)学術の世界で、一週間に数センチずつ厚くなっていく本がありますが、放送の世界でも同様の現象が見られるようになったんですね。
(社長)問題は、常におもしろい放送を毎日作り続けられるかどうかですね。 一回だけなら大丈夫でも、続けるとなると大変です。聴取率調査の対象年齢が現在の12歳〜59歳から69歳に引き上げられる、そして、高齢化社会になって行く中で、現在夜の10時以降、若者相手に放送を行っている訳ですが、これが果たして正しいのだろうかというのが、15年位前からのテーマになっております。しかし、正しいか、正しくないかではなくこの層がいる限り若い人向けの番組を作って行こうと思う訳です。それには二つ目的がありまして、一つは、若い頃にラジオをきちんと聴いてもらい、面白さを知ってもらうと、年を取ってからも又聴いてくれる訳です。
もう一つは、若い番組を作ったディレクターは中高年向けの番組も充分作れるディレクターになりますので、ディレクターを育てることが出来る訳です。こういった二つの目的があって現在も続けている訳です。
(委員)調査対象が69歳に引き上げられることについてはどう考えますか。
(社長)もっと枠を広げて10歳位から80歳位までにしてもいいのではないでしょうか。又、現在の日本橋を中心に30キロ圏内の調査地域を、50キロ、60キロまで広げてもいいと思いますね。そうすれば、よりフェアになると思います。
大事なことは、我々がどう聴かれているかで、勝ち負けも大事ですが、ラジオ業界全体からすると、どう聴かれているかつぶさに詳しく知る必要があると思います。
(委員)一年後に情報学部を作るんですが、とびきり変わった学部にしようと思いまして、この番組審議会のノウハウをすべて投入しようと考えております。
(社長)面白いですね。若い人たちに、もっとメディアのことを知ってもらいたいですね。昨年、スタンフォード大学に行ってきたんですが、やはり凄いですね。鉄道事業の一財閥が作った総合大学でありながら、ITはスタンフォード無くしては語れないという存在ですからね。あれだけ地域産業に結び付いたあの姿は本当に凄いと思いますね。世界中から学生が集まってきますからね。
このように放送事業を中心に、様々な話題のうちに1月の番組審議会を終えた。
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