AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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2000年11月21日(火)開催
第240回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ニッポン放送役員会議室
出席者
(委員)浅田敏委員長、長沼健委員、石川弘義委員、大内順子委員、米長邦雄委員
(放送局)亀渕昭信社長、高柳和彦専務、小笠原徹編成局長、宮本幸一事業開発局長、甲田秀臣技術局長、佐藤隆彦スポーツ部長、田村光弘報道部長、本郷純二制作部長、永渕啓デジタルコンテンツ部長、森谷和郎編成部長(事務局長)
議 題 2000.12.1(金) 開局 ニッポン放送のBSデジタル放送 LFX488
 第240回ニッポン放送番組審議会が11月21日に開催され、冒頭、事務局から10月16日から1週間にわたって実施された「ビデオリサーチ首都圏ラジオ聴取率調査」で、ニッポン放送は、平日平均・土日平均・全日平均で他局を引き離して首位を獲得し、三冠王を達成したことが報告された。引き続き、12月1日スタートのニッポン放送のBSデジタル放送〜LFX488の審議に入った。 ニッポン放送のBSデジタル放送は、略称をLFX488と命名。
 このLFX488の「488」は488チャンネル、そして「LFX」のLFはニッポン放送のコールサイン・JOLFのLF、Xは、ニッポン放送のBSデジタル放送の特徴・コンセプトを表している4つのXで、1つ目はEXCELLENT、デジタルならではの高品位=高音質2つ目はEXTRA 、EXTRAをプラスαとしてとらえ、デジタル放送で実現した音声放送での映像と文字情報の送信、3つ目は、広範囲を表すEXTENSIVEで、衛星放送ならではの全国放送の実現、最後は、ニッポン放送ならではの独自・EXCLUSIVEなオリジナルソフト、以上4つのXで、LFX488と命名した。
  LFX488の具体的な番組編成は、大きく分けて2つに分類できる。 1つは、昼夜逆転編成、そしてもう1つはBS放送オリジナル番組の放送。 昼夜逆転編成は、ニッポン放送の地上波、つまり従来のラジオで聴ける番組の放送時間の時間軸をほぼ12時間逆転させる編成。 そしてもう1つの柱が、LFX488独自のオリジナル番組。このオリジナル番組は、BSデジタルというメリットを生かし、さらに、インターネット・iモードに代表されるデジタルモバイルなどのデジタルツールを併用しながら、これまでにない新しい番組を制作・放送する。ニッポン放送のBSデジタル放送は、12月1日午前11時スタート。当日は特別編成で臨み、夜7時50分から開局特別番組のハイライト「高峰秀子ラジオドラマ集」を放送。この番組は、昭和31年にニッポン放送で制作・放送した番組で、川端康成・志賀直哉らの作品を原作に、松山善三らが脚本を書き下ろしたもので、高峰秀子が主演、森繁久弥、若尾文子らが共演するという豪華メンバーによるラジオドラマ。 当時のオリジナルテープの完全デジタルマスタリングによる高音質のサウンドで放送。
  事務局からこのような説明があった後、審議に入った。 (社長)これまでの放送と最も大きな違いは、私共ラジオ制作者側の概念を大きく変えなければならないという所にあるのかも知れません。従来、我々のような組織をソフト業者と呼んでいました。最近はコンテンツという言葉が使われますが、その違いは、自分たちが貯めておく戸棚の中に何が入っているかということだと思います。それをもう1度使えないだろうか、2度・3度使うために最初からものを考えて作ろうではないか、こういったことをコンテンツというのではないだろうかと思うわけです。 (委員)BSデジタル放送は、テレビでなければ聴く事が出来ないんですね。
  (社長)そうなんです。やはり、これはテレビのものであって、ラジオ専用のものを作っても売れないだろうということなんでしょうね。 (委員)敢えてラジオを聴いて、見る価値のあるものということになりますね。 (社長)ファッション関係であれば、テレビでフルモーション・フルカラーの方がいいに決まってます。しかし、動きの少ない将棋などは、非常にデジタルラジオ向きなんです。 (委員)そういった意味では、本当にマニアックな人達のものになってきますね。 最後に社長が「前途は多難なのか洋々なのかまだ見えません。しかし、第一幕の幕は切って落とされたのだと思っております」と述べ、審議を終えた。
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