AMラジオ1242 ニッポン放送
 
会社情報営業情報
2000年7月18日開催 
第237回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ホテル日航東京
出席者
(委 員)浅田敏委員長、長沼健委員、米長邦雄委員、石川弘義委員、大内順子委員、澤岡昭委員      
(放送局)亀渕昭信社長、高柳和彦専務、小笠原徹編成局長、宮本幸一事業開発局長、甲田秀臣技術局長、佐藤隆彦スポーツ部長、田村光弘報道部長、本郷純二制作部長、永渕啓デジタルコンテンツ部長、森谷和郎編成部長(事務局長)   
議 題 特に設けず
 第237回ニッポン放送番組審議会が7月18日に開催され,7月審議会の恒例として、特に議題を設けず放送事情全般について意見を交換した。 
  冒頭、亀渕社長から次のような挨拶があった。
  「お手元に聴取率調査の結果がございますが、また一番ということで、決して油断している訳ではなく、一番だけが良い訳でも御座いません。一番というのは結果で御座います. いつも言い続けておりますが、とにかく面白く、新しく、新鮮な、皆様が感動して下さることをしようではないか、お客様にも、スポンサーさんにも喜んで貰おうではないか、そんな商品を作ろうではないかということの結果で御座います。 今回は、20世紀最後の夏の審議会で御座います。今後とも宜しくお願い申し上げます」
  このあと浅田委員長から 「ニッポン放送は、社長から下の方まで、気分といいますか、思想といいますか、繋がっている所が、一番になる理由だという事が分かりました」 と挨拶があり、意見の交換が行なわれました。
(委員)雪印の一件を見てますと、記者会見の難しさを感じますね。
(社長)そうですね。一度事件が起きますと、社会部の人間がどっと押し寄せてくる訳ですからね。
(委員)IOCとかFIFAなどはスポーツマフィアですね。慣れてます。社名と名前を言わせ、 記録をとる旨を告げてから質問するんですね。やはり、たじろぎますね。
(社長)シドニーオリンピックを前に、昨日フジサンケイグループ取材陣の結団式があったんですが、前回のオーストラリアでの五輪は、1956年のメルボルンオリンピックで、当時は まだテレビはなく、ラジオもフェイジング現象が起こったりしており、そんな時代だったんだなあと思いました。
(委員)あの頃のオリンピックは一都市開催でしたね。選手村一つで済んでいましたから。サッカーの場合、今はいくつかの都市を転戦して最後にシドニーという事ですから、シドニーオリンピックではないですね。前回のアトランタの時も、肝心のアトランタには行ってないんですから。
(委員)取材の割り当てというのはどうなているんですか。
(社長)物凄く厳しいんです。IOCから放送を許されると、記者の数や、枠が決められます。 日本の場合、NHKと民放が共同でジャパンプールという組織を作ってまして、共同取材を行ないます。それをNHKと民放、さらに民放各局で振り分けて放送ということになります。
(委員)危機管理の話に戻りますが、いま宇宙と危機管理というテーマで大学で講義をしているんですが、そんなときに、例の雪印の事件が起きまして、絡めてまとめているんですが NASAの場合、What、If、Gaveというのがありまして、もしこういったことが 起きたらどうするか、あらゆることを想定して難問を突き付けて行く訳です。そして管理職を呼んで、突然記者会見をやる訳です。こういう場合どうするのかと。
(社長)そういったロールプレイングは必要かもしれませんね。
(委員)2002年のW杯では何が起こるか分かりません。フーリガンから偽のチケット問題など、我々にとってもいいヒントを貰いました。  
  最後に事務局から、6月12日から2週間にわたって行なわれた「ビデオリサーチ首都圏 ラジオ聴取率調査」で、ニッポン放送は1.7%と、他局を引き離して首位を獲得した事が報告され、審議を終えた。
  現在,日本で行われている放送は、「地上波アナログ放送」「BSアナログ放送」そして「CSデジタル放送」の3種類に分けられる。  
  BSデジタル放送は、衛星を中継するため、日本全国に放送が届くという特長をはじめ、デジタルの高品質という基本的なメリットから、音声と同時に静止画などの送信が可能となります。  
  488チャンネルでスタートするニッポン放送のBSデジタル放送「LF+488」の編成の3つの基本的な考え方は、1つ目が、「LF+488」独自の放送である双方向性、映像、データ通信などBSデジタル放送が持つ機能を最大限に活かしたオリジナルプログラム。 2つ目は、ニッポン放送と同じプログラムの同時放送、いわゆるサイマル放送で、ニッポン放送が普段放送している番組をBSデジタルラジオに乗せることによって、聴取可能地域が、首都圏から全国に広がり、さらにCD並みの音質で聴くことが出来る。 3つ目は、プレミアム再放送で、過去にニッポン放送で放送した名番組、そして生放送の時間に聴くことの出来ないリスナーのための時差放送などとなっていることが、事務局から説明された。  
  このあと審議に入り、亀渕社長は「今年の12月、いよいよBSデジタル放送がスタートします。そして3年後には地上波デジタル放送が予定されています。テレビをはじめ、ほとんどがデジタル化する中で、AMとFMのアナログのレシーバーが果たして車に乗るかどうか非常に疑問です。これからのことを考えると、デジタルレシーバーの普及が当然見込まれます」と述べた。
委員「大変なことですね」
社長「まったく初めてのことで、画面も考えなければなりません。まさに手探りでやっていかなければなりません。電波はデジタルですが、ハートはアナログのような放送をやっていかなければと思っております」
委員「静止画を流す場合、1秒に何枚ぐらい出せるものですか」
技術局長「パラパラです。画面を出さないときは、壁紙状態にしょうと考えています」
委員「電話とラジオが一体化することはありえますか」
社長「ラジオがついている携帯電話はすでに販売されています」
事務局長「既に、今オールナイトニッポンの2曜日は、携帯電話で聴く事が出来ます」
委員「ラジオ局の免許で、画像を改造して良くしていくと、テレビ局が文句を言うことはないでしょうか」
技術局長「容量が少ないですから」
委員「従来のラジオに何かをつければ聴く事は出来ますか」
社長「BSデジタル放送は電波が空から降ってきますので、車では無理です。しかし、3年後に予定されています地上波デジタルになりますと車でも大丈夫です」と答え、審議を終えた。
ニッポン放送番組審議会事務局 〒137-8686 東京都港区台場2-4-8 TEL03-5500-3262