AMラジオ1242 ニッポン放送
 
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1999年10月12日開催 
第229回ニッポン放送番組審議会議事概要
場所  ニッポン放送役員会議室
出席者
(委員)浅田敏委員長、長沼健委員、石川弘義委員、猿田亨委員、米長邦雄委員
(放送局)亀渕昭信社長、高柳和彦専務、小笠原徹編成局長、宮本幸一事業開発局長、甲田秀臣技術局長、田村光弘報道部長、浅野啓児制作部長、永渕啓デジタルコンテンツ部長、川野良子アナウンサー、森谷和郎編成部長(事務局長)
議 題 ニッポン放送のラジオカー展開
 第229回ニッポン放送番組審議会が10月12日に開催され、「ニッポン放送のラジオカー展開」について審議が行われた。
 まず、事務局より議題の説明があった。ラジオカーははがき、電話と並んでラジオ番組にはなくてはならない聴取者とラジオを結ぶ重要なツールであること。午前中の「山田邦子ワイド」、午後の「テリ‐伊藤ワイド」の好調さは、ラジオカー展開の取組を積極的におこなった結果であること。そして、具体的な外展開例として「山田邦子ワイド」の「しりとりリクエスト」が紹介された。
 「しりとりリクエスト」は街に出たラジオカーの周りに集まった聴取者からのリクエストをしりとり形式で放送していくというもので、日常的なスタジオでは見られない外展開ならではのアナウンサーと聴取者が一体となった、暖かく、親しみあふれる空間を作り出している。
 これについて、亀渕社長より「いろいろな形で外に出て町の声を聞き、聴取者の気持ちを伝えるというのはラジオというメディアの使命ではないかと思っている。ただ外展開の企画で注意しなければならないのは、現場にいる人には面白いがラジオを聞いている人にはつまらないということがある。外展開の多い私どものスタッフは、そのへんは非常に長けていると思える」と外展開の意義などが補足説明された。
 そして、委員から「いわゆる街頭録音のころはマイクが近づくと逃げたものですが、最近は近づいてくるようですね」「戦後の街頭録音の第1回は銀座の資生堂前からでした。『何を食べていますか』という質問でした。当時、アメリカで『Man on the Street』をやっていたんですよ」などと外展開の昔と今の変わり様などの意見が出された。
 このあと、「しりとりリクエスト」のレポーターである川野良子アナウンサーに質問するかたちで審議がおこなわれた。
 まず、川野アナウンサーが現場に行くレポーターの心情などを率直に語った。「毎日気になるのがお天気です。天気が悪い日などは無理のない程度に来ていただきたいなと思う反面、たくさん集まっていただくと嬉しいので、とにかく天気が一番心配です。『いつも聞いているよ』と言って下さるリスナーの顔を見て仕事ができることは幸せなことだと感謝しています」
委員 CDは現場から出すのですか。
川野 スタジオからですが、ニッポン放送のCDルームには絶対にない「富士見幼稚園の唄」というCDなんですが、
    そういう場合は現場らか出します。
委員 情景描写はどうやっているのか。
川野 「御覧ください」では、済みませんのでラジオを聞いている人が情景が浮かぶように表現を工夫しています。
委員 真似する局というのはどこですか。
川野 FM東京です。
委員 それは、いいことですよ。かつて私の偽者が出たんですが、そのとき先輩から偽者が出たら一人前だ、と言われました。
    いい番組だから真似をされるのですよ。
委員 復路もやればいいのに。
川野 次の路線は何かというのが、聞いている方の最も注目するところですので、至る所、行き尽くしてからでは
    いかがでしょうか。
編集 これは、沿線の駅名を使ったことで、非常に場所が分かりやすいことと、良く聞局長 こえる地域と聞こえない地域が
    把握でき、編成的にも次の展開に役立ちますね。いずれにしても、CDをもって100人を越える人が集まるというのは、
    凄いことだと思います。
 最後に編成部長から「他局は、外注スタッフですが、ニッポン放送は社員アナウンサーと社員ディレクター2人、計3人が連日、取り組んでいます。彼らはスタンバイ、現地での1時間以上の事前打ち合わせ、取材、そして、放送終了後のリスナーとのコミュニケーション、アンテナ立てからコード巻きまでやります」と、裏事情が披露され、いかに外展開を重要視しているかが強調された。
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