• Facebook
  • Twitter
  • LINE

サンデー早起キネマ『高津川』

  • LINEで送る

番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」

今回ご紹介するのは、日本人の心に沁みる、しみじみとした作品
『高津川』

日本一の清流と評価を受けた島根県の一級河川、支流を含めダムが一つもない高津川流域を舞台にしたお話です。
大きな空の下、緑深い山々とゆったり流れる清流…いくら見ても見飽きない、雄大で素晴らしい景色がスクリーン一杯に広がります。心が洗われるようです。

そして、この流域に綿々と伝わり歌舞伎の源流ともいわれている神聖な“石見神楽”を巡る人々の営みも見どころです。

主人公は、牧場を経営している斉藤学。
妻を亡くし、母と娘・息子の4人暮らし。
石見神楽の素晴らしい舞手でもあります。
学は、今年舞手として初舞台を踏む息子の竜也が稽古をさぼってばかりいること、そして竜也の進路に心を痛めていました。
どの地方もそうですが、まさしく高津川流域も、若者が都会に出てしまい人口が減少、祭りや技術の伝承も危機にさらされています。
そんなある日、母校の小学校が閉校することがわかり、さらには高津川上流がリゾート開発されるという話が持ち上がります。
学の同級生達は、“自分たちは何をすべきなのか”集まって話し合うことに!
そして、「母校の最後の運動会に日本各地にいる卒業生を集めよう」と意見がまとまります。
みんな高津川の恩恵や重要性はわかっていても、何ができるか具体的な答えは出ないまま…。
———守るべきものは何なのか、失おうとしているものは何なのか———
今、それぞれの思いを乗せて最後の運動会が開催されます。
そして、それぞれが見つけた答えとは…?

主人公の斉藤学を演じたのは甲本雅裕さん。
武骨で口数は少ないけれど力強い父親…背中で語るような姿が魅力的でした。
なんと番組にコメントを下さいました!

「映画の見どころを一言でいうのはとても難しいんです。サスペンス性なし、アクションなし、CGなし、ロマンスなし、全くなしなんです。ただ、自然の豊かさとか人の営みをじっくりと描いたゆったりした作品です。だまされたと思って劇場に来ていただけたら嬉しいです。」と学のように静かに力強く語って下さいました。

甲本さんは毎週日曜午後2時から放送の「戸田恵子 オトナクオリティ」に、2週間に渡って出演されました。
4/5放送分はまだ、radikoのタイムフリーで聴けますよ。

『高津川』という雄大な自然に守られながら昔から繰り返される人々の営み…スクリーンの中のしみじみとした時間を共に過ごした後、私たち日本人にとって共通の物語であることに気づきます。人として守るべきものは何なのか考えさせられる静かな感動作です。

こんな素敵な作品を一日も早く映画館で鑑賞できますように…。

『高津川』

公式サイト:https://takatsugawa-movie.jp/

出演:
甲本雅裕 戸田菜穂
大野いと 田口浩正 高橋長英 奈良岡朋子
緒形幹太 春木みさよ 藤巻るも 佐野和真友利恵 石川雷蔵(新人) 岡田浩暉 浜田晃
友利恵 石川雷蔵(新人) 岡田浩暉 浜田晃

 

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >