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日本栄養士会会長の中村丁次さん「過剰栄養と低栄養が混在するアジアの問題。解決策は日本の過去の体験にある」

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6月30日(日)の放送では日本栄養士会会長の中村丁次さんをお迎えして
「栄養における世界の問題」についてお伺いしました。

自見 淵澤さん!「8月4日」は栄養の日って知っていましたか?

淵澤 知りませんでした。

自見 日本栄養士会の設立日が8月1日。
   また健康増進法公布が8月2日といったように
   栄養関連の記念日がこの時期にあること。
   さらに8(エイト)と4(よん)の語呂合わせからきているそうです。

淵澤 笑

自見 これから、栄養に関する国際的なイベントも目白押しなんですよね。
   4年に1度、オリンピックがある年に、その開催都市で
   「栄養サミット」が行われます。
   2022年には横浜で「第8回アジア栄養士会議」も予定されています。

中村 発展途上国、特にアジアは急速な経済発展をして、
   富裕層は過剰栄養。肥満、糖尿病、心臓病で悩んでいます。
   また貧困層は低栄養で悩んでいます。
   これらふたつが混在した形で国が発展しはじめています。

   過剰栄養で生活習慣病の人たちをこのまま放置すると
   大変な医療費を使ってしまう。
   低栄養な人たちは労働生産性が悪く、色々な病気にもなる。

   食べ過ぎと食べられない人。
   その問題解決が出来る国は日本だと思うんです。
   なぜかというと、日本は戦後の低栄養と、高度経済成長の過剰栄養を
   両方解決し、世界一の長寿国として経済豊かな国になりました。

   この奇跡的なことを、日本だけの事例にするのではなく
   世界の人たちに教える義務があるのではないかと僕は思っています。

自見 日本栄養士会の活動は幅広く、
   アジアにも栄養士制度を輸出されてるんですよね。

中村 ハノイ医科大学という、ベトナムでNO1の医科大学の中に、
   4年前に栄養学科を作ったんです。
   このカリキュラムは、日本とまったく同じ。
   我々が英語で授業し、それをベトナム語で翻訳しました。
   日本は栄養立国なんです。

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