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いよいよカウントダウンが始まった、車いすバスケットボールの国際大会『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017』
オーストラリア、イギリス、トルコ。世界の強豪国に日本が挑みます!
各国の代表選手たちが日本に到着して、事前キャンプを行なっていますが、参加国のチームの特徴について、男子車いすバスケットボール日本代表の京谷和幸アシスタントコーチに伺いました。
まずは、2014年の世界選手権で金メダルを獲得したオーストラリア。
「フィジカルの強さ(パワー)と高さで押してくるチーム。スピードという部分に関してはそんなに際立っているわけではないが、勢いに乗った時のプレーは迫力があり非常に恐い」(京谷AC)
続いて、リオデジャネイロ2016パラリンピックで銅メダルを獲得したイギリス。
「全体的にバランスがとれたチーム。高さもあるし、どこからでも得点をとってくるチーム」(京谷AC)
そして、今年のヨーロッパ選手権を制したトルコ。
「高さもあるが、3ポイントシューターを起点に攻撃をしかけてくる。ただ、そこにばかり気を取られるとローポインターも得点力があるので警戒が必要」(京谷AC)
まさに世界トップクラスの戦いが繰り広げられるこの大会。
世界レベルの試合を観戦して、車いすバスケットボールの魅力を満喫しましょう!
東京2020パラリンピックを3年後に控えた今年、車いすバスケットボールの新たな国際大会『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017 』が、いよいよ開催されます!
8月31日から9月2日まで、会場は東京・千駄ケ谷にある東京体育館。
車いすバスケットボール日本代表の強化と、パラリンピックムーブメントの拡大を目的に3年連続で開催され、参加チームは都内や周辺の自治体で事前キャンプを行い、地域の方々との国際交流も期待されます。
初めての大会となる今年の参加国は、オーストラリア、イギリス、トルコ、そして日本。
世界の強豪を迎え、まさに世界トップクラスの試合が繰り広げられます。
男子車いすバスケットボール日本代表にとっては、来年の世界選手権への出場をかけたアジア・オセアニアゾーン予選会(10月に北京で開催)前の大事な大会となります。
昨年のリオデジャネイロ・パラリンピック以降、男子日本代表がどのように取り組んできたのか、そして日本代表にとってどんな大会になるのか、男子車いすバスケットボール日本代表の京谷和幸アシスタントコーチに伺いました。
(京谷アシスタントコーチ)
リオデジャネイロパラリンピックの後、新たに24名の強化指定選手を選び、フィジカル、フィットネスという部分を徹底的に鍛え直して、常に競争心を煽りながら、”勝ち”に対する執着心を植え付けている状況です。
オーストラリア、イギリス、トルコ。日本より格上のチームと対戦することで、今日本が目指しているバスケットボールがこの強豪チームにどの程度通用するのか、今までやってきたことがどこまでできるか確認できるいい機会になります。
一戦一戦、全力で戦いながら、上位を狙っていきたいと思います。
そして会場にお越しになるお客様に、試合の楽しみ方についても伺いました。
(京谷アシスタントコーチ)
車いす同士がぶつかり合う激しさ、コンタクトプレーが車いすバスケットボールの魅力のひとつです。また、スピード感や、車いすを手で操りながらボールハンドリングをするということも注目ポイントです。
そして、車いすバスケットボールには障害の程度による『クラス分け』がありますが、障害の重い”ローポインター”の選手の動きや役割を観てもらえると、より面白く観戦できると思います。
ぜひ、夏休み最後のビッグイベントとして、そして東京2020パラリンピックをより楽しむためにも、車いすバスケットボールの国際大会『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017 』で日本代表を応援しましょう!
今回のゲストは8月19日がお誕生日の、車いすバスケットボール・千脇貢選手です。
男子車いすバスケットボール日本代表としてリオデジャネイロ2016パラリンピックに出場しました。
海外の選手にも負けないがっちりした体格にスキンヘッド。
鈴木亮平さんは「ドイツでモテそう」と言ってましたね。(※千脇選手はドイツのリーグでもプレーしていました)
千脇選手が車いすバスケットボールを始めたのは22歳の頃。
車椅子業者の方に紹介してもらったのがきっかけでしたが、初めは(格闘技に近いスポーツだな…)という印象を持ったそうです。
いきなり、車いすバスケットボールの強豪チーム・千葉ホークスに入部した千脇選手は「みんなのスピードについて来られないのであれば邪魔になってしまうから」ということで、ひとりだけ別メニューでずっと走り込みをする毎日。
チームの戦力として試合に出るまで、5〜6年の歳月を費やしました。
そうしてチーム内で自分の地位を確立する中で、パラリンピックを目指すことを意識するようになりました。
2015年11月からはドイツに渡り、前回のゲスト・藤本怜央選手(宮城MAX)や香西宏昭選手が(NO EXCUSE)所属する「BG BASKETS HAMBURG」というチームでプレーします。
ドイツにおける車いすバスケットボールはシーズンスポーツで、2、3ヶ月に一回大会が行われる日本の方式とは異なり、シーズン中6〜7ヶ月は、毎週ホームかアウェーでの試合が組まれます。
長期間、集中力を維持しておかなければならないドイツリーグを経験することで、試合に向けてモチベーションの持っていき方、試合前の準備…といった『試合勘』が鍛えられたと言います。
余談ですが、ドイツではチームのメインスポンサーである病院の寮に住んでいた千脇選手。
藤本選手や香西選手も同じ寮に住んでいたのですが、3人のたまり場になるのは香西選手の部屋。集まるとバスケットの話をしたり、暇な時はゲームをしたりして過ごしていたそうです。
ちなみに、よくやっていたのはドラゴンボールのゲームだと教えてくれました(笑)
そんな千脇選手のリクエスト曲は『 In The End / Linkin Park 』
ドイツリーグでシーズンのファイナル4を決める試合前、ウォーミングアップをしている時に流れていたのがこの曲。
強いチームと対戦する前のモチベーションの記憶が蘇り、その時のような状態になれる曲なんだそうです。
さて、いよいよ8月31日〜9月2日に、車いすバスケットボールの国際大会『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017 』が東京体育館で開催されますが、次回はその大会で世界の強豪に挑む男子日本代表について伺います。お楽しみに!