放送局・放送日時
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来年の車いすバスケットボール世界選手権出場をかけた『2017 IWBF アジアオセアニアチャンピオンシップス』(通称 AOZ予選)が中国・北京で開催されています。
男子は4つのグループに分かれて予選リーグが行われ、日本はクウェートに96対21、香港に107対12で圧勝しました。
26日に行われたイラクとの準々決勝。
“チーム全体の一体感”を意識したというこの試合で、日本は12人全員がコートに立ち、95対34で準決勝に駒を進めました。
この勝利で日本は、出場国14か国のうち上位4か国に与えられる世界選手権の出場権を獲得しました。
これについて、男子日本代表・及川晋平ヘッドコーチは、「全く意識していない」として「12人全員で決勝に向かって勝つということだけ」と、この大会で優勝することが目標だと改めて強調しました。
女子は、総当たり戦で予選が行われ、日本 対イランは 86対15、日本対オーストラリアは59対75、日本対中国は40対50で予選を終えました。
そして迎えた、オーストラリアとの準決勝。
日本はオーストラリアの高さと手強いディフェンスに終始苦しめられ71対41で敗れて、出場国4カ国のうち上位2カ国に与えられる世界選手権への切符を逃す結果となりました。
試合を終え、女子日本代表・橘香織ヘッドコーチは「結果が示している通り完敗」としたうえで、(2015年のリオ2016パラリンピック出場をかけた予選での敗北以降)『これまで以上の時間とエネルギーを費やしてやってきたがそれを上回るスピードで世界は強くなっている。危機感を持って、これから世界を目指していくためには何が必要なのか考えていかなればいけないし、選手にも求めていかなければいけない』と、涙を滲ませながら語りました。
また、明日の3位決定戦については「次につなげる試合にしたいと思う。今大会やろうとしていたことをもう一回きちんとみんなで整理して、いい試合をしてしっかり3位と獲って帰りたい」と述べました。
10月27日には男子・準決勝(対イラン)、女子・3位決定戦(対イラン)が行われます。
GO! JAPAN!!
前回に引き続き、ゲストは車いすバスケットボールの塚本京子さんです。
今回は10月23日に中国・北京で開幕する『2017 IWBF アジアオセアニアチャンピオンシップス』について伺いました。
『2017 IWBF アジアオセアニアチャンピオンシップス』(通称:AOZ予選会)は、来年ドイツで開催される『2018 IWBF世界選手権』出場をかけた、アジア・オセアニア地区の予選となる大会です。
車いすバスケットボールの世界選手権は4年に1回開催される、パラリンピックに次ぐ大きな大会です。
今回のAOZ予選会には男子14か国、女子4か国が出場し、男子は上位4か国、女子は上位2か国に世界選手権への出場権が与えられます。
男子は4つのグループに分かれて予選リーグを行い、決勝トーナメント(準々決勝、準決勝、決勝)が行われます。
予選リーグで日本は香港、クウェートと同じグループBに所属し、10月23日にクウェート戦、25日に香港戦をたたかいます。
女子は、4か国による総当たり戦を行い、その後、準決勝と決勝が行われます。
日程は、10月23日イラン戦、24日オーストラリア戦、25日中国戦、そして26日準決勝、27日決勝・3位決定戦となっています。
まず、男子日本代表についてですが、8月31日から9月2日まで東京で開催された『三菱電機 WORLD CHALLENGE CUP 2017』で日本はAOZ予選に出場するオーストラリアと対戦し、69対70と惜敗。及川晋平ヘッドコーチは「(AOZ予選では)オーストラリアに対してリベンジを果たして、アジア1位で世界選手権を迎えたい」と語っていました。
塚本さんは男子日本代表について、若手の成長が大きいといい、中でも鳥海連志選手、古澤拓也選手に注目しているそうです。
ちなみに、塚本さんがふたりに会うと「がんばれよ!」「勉強もちゃんとやれよ」等と声をかけるそうですよ。
そして、女子日本代表について、今回のAOZ予選でポイントとなるのは中国戦とオーストラリア戦だといいます。
女子日本代表・橘香織ヘッドコーチはAOZ予選を前に、強化合宿で次のように述べています。
「オーストラリアと中国は、世界に行けばどちらもベスト4以上の実力を持っている非常に強いチーム。世界の中でもランクの高い国がAOZに集まっているのでハードルは高い。つまり世界選手権でメダルに絡むくらいの実力を持っていないと地区予選を勝ちぬけないという中でやっている。2015年のリオ予選では敗れてパラリンピック出場を逃したので、今回はしっかりと勝って世界選手権に行く」
塚本さんは、オーストラリアについて『背が高い選手が何人もいるチーム』、中国については『大きい(背の高い)選手もいるけど、ローポインター(障害が重いクラスの選手)にも技術的にうまい選手がいるので、そこに対応しないといけない』と分析しています。
女子日本代表は、キャプテンの藤井郁美選手、海外でも活躍している網本麻里選手、北田千尋選手を中心に、走りこみ、パス力、シュート力の強化を行ってきました。
瞬発力で初めの1歩2歩を素早く動くためのトレーニングや、切り替え・パス・判断力の早さにこだわった練習でスピードを身につけてきました。
そして、ディフェンス面の強化にも力を入れ、相手をインサイドに入れない、速攻から攻めていくというスタイルでこのAOZ予選を戦います。
塚本さんもスタッフとして北京入りして、世界選手権出場を目指して戦います。
車いすバスケットボール日本代表に、日本から熱いエールを送りましょう!
最後に、塚本京子さんが上を目指して進もうとする方に伝えたい”Going Upな一言”を伺いました。
『苦あれば楽あり』
苦しいことから始まることも多いけれど、それを乗り越えれば楽しいことが待っている。苦しいことばかりではない、その後には楽しいことがある、という思いが込められています。
塚本さんのリクエスト曲:Hero / 安室奈美恵
(鈴木亮平さんは、番組のエンディングトークで安室奈美恵さんの大ファンだったというエピソードを告白してくれました! 中学時代にはファンクラブにも入っていて、部屋中が安室さんのポスターだらけだったそうですよ)
次回のゲストは、メンタルトレーニング上級指導士で男子車いすバスケットボール日本代表のメンタルコーチを務めていらっしゃる田中ウルヴェ京さんです。どうぞお楽しみに!
スウェーデンで開催されたパラアイスホッケーの平昌パラリンピック最終予選。
スウェーデン、ドイツ、チェコ、スロバキア、日本の5か国が、残り3枠をかけた戦いに挑みました。
総当たり戦で行われたこの大会で、日本は3勝1敗。
2位で最終予選を通過し、平昌パラリンピック出場権を獲得しました!
(最終予選の結果)
1位:チェコ 2位:日本 3位:スウェーデン 4位:ドイツ 5位:スロバキア
これにより、来年3月に行われる平昌パラリンピック・パラアイスホッケーの出場国は、カナダ・アメリカ・韓国・ノルウェー・イタリア・チェコ・日本・スウェーデンの8か国に決まりました!
平昌パラリンピック出場を決めたパラアイスホッケー日本代表チーム、おめでとうございます!!