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卓球女子・日本代表の平野早矢香 現役時代に支えられた言葉

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今回のゲストは
ロンドン五輪卓球女子団体で銀メダルを獲得した
平野早矢香さんです!


【プロフィール】
平野早矢香さんは、1985年生まれ。栃木県出身。
両親の影響で5歳から卓球を始め、
仙台育英高校を卒業後、2003年にミキハウスに入社。
そこで才能が一気に開花し、入社1年目で全日本選手権を初制覇。
2007年度からは、全日本選手権3連覇を達成されました。
また2008年北京オリンピックに出場し、メダルに届きませんでしたが、
ロンドンオリンピックでは、団体戦で日本卓球史上初の銀メダルを獲得。
闘志みなぎるプレーとその強さから「卓球の鬼」と呼ばれました。
2016年に現役を引退、ミキハウススポーツクラブアドバイザーとして
後輩の指導にあたると同時に、講習会や解説など卓球の普及活動にも取り組まれています。

「オリンピックで活躍したいというのが目標でした。
 ただ初めから世界一というのは現実的ではなかったんです・・・」
 と語る平野さん。
 ロンドン五輪で銀メダルを獲得するまでのエピソードと、当時の心境を伺った。


【初めての北京五輪は・・・?】
私は初めての第一試合はずっと試合中、サーブを出す手が震えていました。
当時格下だったオーストラリアだったんですが、しかもリードしている場面だったんですが、サーブを出す手の震えが止まらなくて(笑)
ずっと「止まれ!止まれ~!」って思いながらサーブしていたんですけど、それが今でも記憶に残っていますね。
2ゲーム目からは震えてるのはしょうがない!と諦めて。吹っ切れることができたので、少しずつ落ち着いてプレーすることができましたね。
【北京五輪後は・・・?】
悔しい気持ちが強くて、そこで自分がやってきたことを出し切って、燃え尽きたというよりは悔しいけど、頭の整理をする時間がほしいと思っていました。
ラケットとラバーを見直したり、自分の卓球のスタイルを変えようという気持ちが強かったんですが、あまりにも一気に変えすぎちゃって半年ぐらいは卓球がめちゃくちゃになりました。
北京が終わって2009年1月に全日本選手権があったんですが、すごい調子が悪い中でいろんな人に支えられて優勝できて、決勝は自分でも信じられないような逆転勝ちだったので、自分の中の強さっていうのが取り戻せたような気持ちになりましたね。
【ロンドン五輪でメダルを獲得できたワケ】
北京の時、最後敗れたのが韓国チームだったんですけど最後に勝った瞬間の「よし!」っていう声が福原選手が「忘れられない」という話をしていて、
あと、敗れた瞬間に私と福岡選手が茫然としている写真をずっとロンドン五輪までナショナルチームの練習場に飾っていたんです。
その時の写真がずっとあるんですよ。敢えてそれを忘れないようにずっと合宿をしていました。
あの時の悔しさを忘れるなっていう気持ちを持ち続けていましたね。
私は北京オリンピックに出場したのでその時に、メダル獲るためにはどうすればいいのかっていうのを考えて
そしてロンドンでメダル。それを達成した時にどうしたら中国に勝てるかっていうのを考えるようになりました。

そんな平野さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』

−ロンドン五輪はどんな戦いだったのでしょうか?
実は、ロンドン五輪前の2012年6月ぐらいに肋骨にひびが入ってしまって。

2週間ぐらい練習を休んでいるときがあったんです。
私は練習をしないと不安なタイプなんですけど、その時に故障したことで自分が一番練習したい時期に練習ができなかったんです。
本当に何もできなくなって、最後は大きな声すら出せなくなって。
私とチームを組んでいた福原選手と石川選手は最後に世界ランキングを上げようと海外で懸命に試合をしていたんです。

−怪我明けのコンディションは最悪だったのでは?
2週間が終わって初めてラケットを握って、すぐに息があがったり、もちろん思い通りに練習はできないんですが、その時に久々に卓球が楽しいとか、卓球が出来て幸せって思えるようになったんです。
なのでこの2週間が自分の気持ちを大きく変えたんですね。
自分の卓球人生で生まれて初めて「早く試合がやりたい!」って思ってロンドン五輪の団体戦に臨むことができました。
だから試合ができる日は緊張もあるんですが、「やっとこの日が来た!」っていう試合ができる喜びを感じながら試合ができたのでよかったのかもしれないですね。

−メダルを獲得した瞬間の心境は?

試合が終わった瞬間はうれしいというよりはホッとした気持ちでしたね。
メダルを自分の首にかけてもらった瞬間は感動がありました。そのためにやっていたということもあったので。
その後にリオでもメダルは取れましたが、当時はこの機会を逃したらもう日本はメダルを獲れないぐらいの気持ちで私たち3人はやっていましたので、やってよかったなって思いましたね。

 


そんな平野さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『日々前進する。』

私の歩んできた道というのは一気に成長したというよりは、
泥臭く、ひとつひとつを積み重ねていく。
昨日の自分よりも一ミリでいいから何か成長するというのを常に心に持ちながら進んで結果として、振り返ったらこんなに結果を残せたなって思うことが多かったので、常にこの言葉を思っていました。
誰かと比べるんじゃなくて、昨日の自分に勝つっていうそんな気持ちでやってきたのでこの言葉にしました。

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