憲法改正~2012年に“改憲へは慎重”のサインを送っていた公明党

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4月5日 FM93AM1242ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』今日の聴きどころ!⑤

公明党の山口代表が改憲に慎重姿勢
7:47~ ココだけニュース スクープUP!:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

山口 那津男 代表 公明党

定例会見に臨む公明党の山口那津男代表=2018年4月3日午前、国会内 写真提供:産経新聞社

公明党は統一地方選挙に向け、存在感を出していく

公明党・山口代表が記者会見で衆院選公約を発表。安倍首相の自衛隊を憲法9条に明記する提案に慎重な姿勢を示した。

鈴木)元々山口代表は改憲に慎重でした。2012年、民主党政権から自民党に代わった。この時の秘話なのですが、自民と公明の安倍さん、山口さん。幹事長が自民は石破さんだったわけですが、みんなで集まって自公政権やっていこうと話した。この時の当時の言葉を振り返ってみるとわかりますが、山口代表は「政府としてやるべき事を自民党と一緒にやっていきましょう」と言ったのですね。
憲法改正は政府の仕事ではないのですよ。ここで山口代表は「この憲法改正は慎重に議論していこう」ということを、2012年の自公連立政権が戻った瞬間にサインを送ったのだと思います。

飯田)やんわり釘を刺したようなものですね。

鈴木)そう。だからそういう意味では山口さんは常に慎重姿勢であると。更に慎重姿勢なのは去年の総選挙で公明党は負けています。自民が大きく勝ったからその陰に隠れたけれど、負けてしまった。公明党としては来年統一地方選挙がありますが、全国で3,000人地方議員がいるというのは公明党のひとつのプライドなんですね。ここは勝たなきゃいけない。ただ去年の選挙は負けた。今こそやはり公明党らしさをしっかり出していかなければならない、それは憲法改正も含めて、平和であり福祉である。だから公明党の存在感を少しでも出す為にも、自民党に「きっちり主張していくよ」という背景もあると僕は思います。

飯田)一方で野党の方ですが、希望の党と民進党は新党協議へなんて言って、そしたら3つに割れちゃうかもみたいな話が出てきていますよね。

鈴木)割れるんじゃないですかこれは。

飯田)割れますかね?

希望の党と民進党の合流は野党再編への第一歩

鈴木)希望、民進、立憲と3つに分かれているわけでしょ、野党として塊を作るという意味では、これが1つになるのが一番いいのですが、ただまたいろいろと考え方が違う。この合流話が出ることによって、少し保守的な人達が出て行ったりしながら、離合集散をしていく。今回は、その第一歩だと思います。
いずれはこの3つの党が2つに分かれる、大多数と少数。保守系の人たちは維新なんかと合流していくとかですね、そういう再編、綺麗な形が起きる一発目に石を投げ入れた、そんな感じだと思います。ただ、ぐずぐずやっていたら国民の信頼を失う危険があります。
この前の佐川さんの証人喚問も、なんで野党が1つにまとまって質問時間を30分30分くらいにして、2人代表を選んでやらないのか。全部の人がやっているから、最後の人は5分とかね。こういうことをやっていると野党の信頼も失っていくから、スピーディーに進めることが課題だと思いますね。

飯田)これ立憲民主党は独自路線みたいなことを言っていますが、最終的には降りて来るものですか?

鈴木)立憲民主党に糾合されていくような感じじゃないですかね。再編そのものは、新党とかはNOだけれど、こっちに来る分にはいいよと言っています。そこが1つポイントですね。だから立憲民主党を中心とした塊と、それ以外というのが、理想的な野党再編の形です。その一歩がようやく進むかなというところではないですか。でも時間掛かかり過ぎたらダメだよ、とこういうことだと思います。

飯田)これやっているうちは、追及にしても最後になんか解散されるのではないかってビクビクしているような……。

鈴木)解散もこれは政権にとっては手段になりますよね、そんなことやっているんだったら解散しちゃおうと思ったら選挙にならない、選挙協力どうなんの、とかね。そういう意味でもスピーディーにやるということは大事でしょうね。

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