5月31日
|
ゴジラ松井・メジャー10年目のシーズン、遅ればせながら派手なスタート!
|
スタートでいきなり超特大ホームラン。
このまま終わってなるものか!
松井のなりふり構わぬ復活劇には、思わず涙ぐんでしまいました。
今年、メジャー10年目・日米通算20年目というシーズンは、
これまで、陽の当たる場所ばかり歩いてきた彼にとって、
実に厳しいものになりました。
メジャー開幕からひと月遅れで、
ようやくタンパベイ・レイズとマイナー契約。
フロリダの延長キャンプに合流して、
10代の若手と一緒に汗にまみれ、
15日から、日本人はこんなことでもなけりゃ一人もいないかもしれない、
アメリカ南部ノースカロライナ州ダーラムを本拠地にする
レイズのマイナー(3A)で13試合。
最初の10ゲーム、たばこの産地ダーラム・ブルズの本拠地
「ダーラムブルズ・アスレティックパーク」は、
そうそう、1988年のアメリカ映画、ケビン・コスナー主演
「ブルダーラム(さよならゲーム)」の舞台になっていますので、
ぜひご覧になってください。
そりゃあ、照明の暗い球場なんですよ。
この映画は、メジャーリーガーが普段使っているスラング満載で、
私の大リーグ取材のバイブルになった作品なんですよ。
まさか、その映画の舞台で、松井選手がプレイするなんて、
ほんと、驚きました。
10試合のホームゲームの後、海軍基地で有名なノーホークに、
3時間のバス移動で2試合。
そして昨日、朝早く5時に起きて、
一般客も乗る飛行機でボルティモアで乗り換え、
スピードレースで有名なインディアナポリスへ移動、試合中に、
野手にけが人続出のレイズに緊急昇格。
その最初のゲームでの大きな一発!
いやぁ、本当に感動的な、メジャー10年目のシーズンのはじまりです。
彼のことですから、必ずやポストシーズン出場のレイズの牽引車に
なってくれることでしょう。
一つ、老婆心ながら、レイズの本拠地・トロピカナフィールドは、
メジャー30球団中、2か所しかない人工芝の球場ということなのですが、
持病のひざに負担がかからないことを祈るのみです。
いやぁひとまず、ホッとしましたよ。
|
 |
5月17日
|
ひさびさ寄席見てある記
|
プロ野球公式戦は、月・火の二日、試合の予定がなく、
水曜日から、セ・パ交流戦が始まりました。
火曜日の夜、ナイターが無い日は、
ぼ〜うっとしていないで、寄席定席に行かなくては・・・。
なにしろ噺家さんは生ものですからね、
いつ、急に上手くなるか、面白くなくなるか判りませんからね!
さて、どこに?
寄席定席は5月中席。
落語協会も落語芸術協会も、真打昇進披露興行中で賑やかですが、
今日は一つ、通常興業を今やっている、新宿末広亭か池袋演芸場に?
どちらも、なかなか良い顔づけで迷いましたが、
トリの喬太郎師匠が決め手となって、
シトシト雨の降る中、新宿末広亭へ!
平日のこんな夜、客席はかなり空席があると思いきや、
6時の段階で、一階席は桟敷も椅子席もほぼ満員。
いつもの女性従業員の誘導で、
真ん中にぽっかり空いている座席に滑り込めました。
フゥ〜!危なかった。
うっかりすると、立ち見になりかねませんからね。
昔と違って、気をつけないと・・・。
中入りと午後8時で中学生の団体さんが帰っていって、
心の中で「あらぁ〜これからが面白いのに・・・もったいない」
でも、歌武蔵師匠の「無精床」に腹をかかえて笑っていた、
宮城県白石市立小原中学校のスポーツ刈りのキミ、
いつかまた寄席にいらっしゃい!!!
ね!!面白いでしょ!
7時15分にお中入り。
休憩時間中に、仕事を終えておっとり刀でやってきたのでしょう、
うら若い女性が一人で、何人も客席に入ってくるのを見て驚きました。
喬太郎さん目当てのお客さんで、
もう中入り後の客席は、いやぁ〜濃い雰囲気に!
新宿末広亭・5月中席夜の部
途中から飛び込み。
吉窓 「本膳」
にゃん子・金魚 漫才
時蔵 「牛ほめ」
正蔵 「小粒」
ぺぺ桜井 ギター漫談
さん八 「小言念仏」
小さん 「長短」
お仲入り
歌武蔵 「無精床 」
のいる・こいる 漫才
しん平 「お血脈 序」
小ゑん 「ぐつぐつ」
和楽社中 太神楽
主任
喬太郎 「心眼」
正蔵さんの珍しいネタ「小粒」、
テンポよくコンパクトにまとまっていて、さわやかな高座でした。
西小山にこにこ通りのトミタ電機のせがれさん、小ゑん師匠、
その実家近くに昔出ていた屋台のおでん屋さんの鍋を舞台にした、
ほのぼのとした新作「ぐつぐつ」。
(もう作ってから20年たっているはず。)
和楽社中の太神楽9丁ナイフのとりわけが終わると、
おなじみのまかしょの出囃子で、お目当ての喬太郎さんの登場!
客席の至る所から「待ってました!」の声が・・・。
時間を考えてか、枕なしでいきなり円朝の名作「心眼」の一席。
あの黒門町8代目文楽18番、梅喜・お竹夫婦の描写が、
大げさでなく、よい出来でした。
若干噺の進行が、とんとんと行き過ぎたために、
少し物足りなさを感じたのかも・・・。
昔やっていたように、中入り後7時45分までに入れば、
入場料割引のサービスが復活。(通常興業の場合)
毎日でも通うことは、昔の馬力と時間があれば可能なんですがね。
|
 |
5月 9日
|
歩いて歩いて・・・
|
2005年以来、7年ぶりに
スポーツアナウンサーに復帰して早一か月。
大変なことに、気が付きました。
先日、左足大腿部にかなり強い痛みがありましたが、
痛み止めを飲んで、西武ドームへ中継取材に行きました。
足をひきずり、大変な思いで、「魔の階段」こと、
グランドレベルからラジオ放送席に向かうには
避けて通れない、なが〜〜い階段を上り下り。
そして、試合前の取材、試合の経過実況アナウンス、
試合終了後、両軍監督談話取り・・・。
脂汗が出るほど、苦しかったのですが、
前日も同様な行動、階段を息を切らせ、
何度も立ち止まりながら、登っているうちに、
この二日間で、とてつもなく歩いていることに気が付きました。
長いこと透析(もう6年)していると、
「“副作用”が出てくるものです」という、
お医者さんの言葉をうのみにしていましたが、
そういえば、スタジオアナウンスばかりしていた、
過去6年間、こんなに歩いたことはありませんでしたよ。
普段は使わない、携帯電話に付いている歩数計を、
恐る恐る開いてみて驚きました!!
西武ドーム取材時「18000歩」
QVCマリンフィールド「8000歩」
神宮球場「9000歩」・・・と記録されているのです!
でも、スポーツ取材に行かない月・水・金は、
一日平均「5700歩」・・・。
ねえ!これだけ差があるのですよ。
改めてスポーツアナウンサーの毎日が、
ハードなのが再認識できました。
副作用というより、久しく歩いていなかったしわ寄せが、
強烈な痛みとなって襲ってきていたのです。
しかし、これしきでヘタばっていては!!!
これからは、リズミカルな歩き様に変えることで、
慣れというか、リハビリというか
焦らず、ゆっくり取り組んでいこうと思っています。
それにしても、東京ドームの取材用エレベーターの有難さが、
今になってやっと、わかったといいましょうか・・・。
久しぶりに復帰してみて、たくさんの発見をしました!
|
 |
4月30日
|
天皇賞!あたっ、あたっ、あたったーーーーーー!
|
ラジオパーク、沢山の皆様にお越しいただいて、
ありがとうございます。
初夏のような陽気になって、真っ赤っかに、
日焼けしてしまいましたが、皆さんは大丈夫ですか?
私・栗村、開園と同時に、噴水広場の協賛社応援ブースと、
ミニステージの担当で、懐かしいリスナーさんや、
今回、初めてお会いした方々との語らいは、
とても楽しかったです。
3時前、ミニステージ進行の小口絵理子アナに促されて登壇し、
スタートがせまっている京都競馬場の天皇賞の予想を
無謀にもしゃべってしまいました・・・。
また大ウソをついてしまったと、罪悪感いっぱいでスタジオに帰って、
日曜競馬ニッポンを聞いていたらウヒョー!!!
これまでず〜〜っと、追いかけてちっとも走ってくれなかった、
ビートブラックが先頭でゴールイン!
断然の人気馬・オルフェーヴルは着外・・・。
ミニステージで「ビートブラックの3着狙い三連複を
ビートブラックから流してみては?大変な倍率だから少額で済むし・・・」
なぁんて、夢のようなことを言っていたら、本当になっちゃいましたよ。
これまで長い歴史の春の天皇賞、長丁場・3200メートルは、
これまで何度も前に行った人気薄の馬が残って、大波乱になって、
えらい目にあったことは数知れず・・・。
今回も人気の強い馬が、道中後方待機の脚質でしたから、
一番枠を引いたビートブラックに、思いっきりの良い石橋脩騎手なら、
もしやの大逃走が、あるかもと思ったのですよ。
結果、好スタートののち2番手で折り合って、
第4コーナーで先頭に躍り出て、そのままゴールしていました。
3歳時、菊花賞3着の実績が、いつか花開くと馬券を買い続けて幾星霜・・・。
たった100円の三連複的中とはいうものの、久々の快挙でした。
ここのところ、一之輔さん、鶴光師匠のお弟子さんの里光さん、
鯉昇師匠門下の鯉橋さんと、立て続けに真打昇進というおめでたが続き、
実を申しますと、ご祝儀でわが財布は、底をついている状況でした。
やはりおめでたいことは、周りをも幸せにしてくれるもんなんですね!
栗村智、しばし、この喜びの余韻に浸らせていただきたく、
どうぞしばらくは、そっとしておいてくださいませ。
|
 |
4月19日
|
ヒェー!上には上が・・・
|
先日甲子園球場で、中日の山本昌投手が46歳8か月で、
日本プロ野球・最年長勝利をあげて大騒ぎになりました。
でも、上には上があるもの。
海の向こう、アメリカ・メジャーリーグで、今日、
コロラドロッキーズのベテラン、ジェイミー・モイヤー投手が、
コロラド州デンバーのクアーズフィールドで行われた
サンディエゴ・パドレス戦に先発。
7回6安打2失点で、勝利投手になり、
これまでのドジャースのジャック・クインが持っていた、
49歳74日をやぶって、なんと!
「49歳と151日」でメジャー最年長勝利記録を樹立しました。
1962年11月14日、アメリカ・ペンシルバニヤ州出身、
メジャーデビューは、23歳のとき。
それから26年、カブス、レンジャーズ、カージナルス、
オリオールズ、レッドソックス、マリナーズ、フィリーズ・・・。
そして、今年からロッキーズと渡り歩いた技巧派左腕。
日本のピッチャーに例えるなら、
元阪急・オリックスのエースだった星野信之投手の
ピッチングスタイルに似ています。
100マイルをビシバシ放る剛球投手が並み居るメジャーリーグでも、
個性派ナンバーワンの投手です。
1996年から2006年までシアトルマリナーズの
エースピッチャーでしたから、イチロー・大魔神・長谷川滋利らの、
チームメイトだったのです。
憶えていらっしゃる方も多いと思いますが、
遅い球を駆使して、パワーヒッターを翻弄していく
まさに日本スタイルのピッチャーですよ。
マリナーズに取材に行っている頃が彼の全盛期。
2001年と2003年に20勝を挙げています。
以後、何度も若返りを図るチームに解雇されながら、
指導者への道に見向きもしないで、現役一辺倒で来た、
職人肌のアメリカ人です。
体格も普通の街を歩いているサラリーマンと言われても
わからないほど華奢な体躯。
クラブハウスで岩のような大男と肩を並べて、
シャワーを浴びて、分厚いポークチョップにかじりつき、
帰宅時には、きちっと折り目の付いた、
ボタンダウンシャツとチノパンに着替えて、
颯爽と家路につく・・・。
とても40代後半とは思えない姿なんですよ。
あの頃、大魔神、イチローの取材で、
早めにクラブハウスに行くと、いつも試合開始5時間前には、
ウェイトのメニューをこなすために、
モイヤーの姿がありました。
低い声で、静かに微笑みながらしゃべるジェイミー・モイヤーって、
かっこよかったですよ。
そんな彼も積年の投球の影響で、
去年まるまる一年、左ひじ腱移植手術(トミージョン手術)を受け、
もはやこれまでか・・・と思われたのですが、
本当に不死鳥のようによみがえり、今日の快挙にいたったのです。
(そういえば、山本昌投手も、去年、足のけがで、
同じようにブランクがありましたよね)
去年、現役復帰のリハビリの傍ら、全米スポーツ専門チャンネル、
ESPNベースボール・トゥナイトの解説者として、
クールな解説をしてたので、てっきり引退したと思っていたのですが・・・。
130キロちょっとの癖のある速球と、ブレーキの鋭いカーブ、
チェンジアップにモーションに強弱つけて投げていくピッチングは、
49歳になった今も健在です。
僕にとっても甚く刺激になりました。
いやぁ〜58歳・栗村智、しょぼくれてはいられませんよ。
7年ぶりに球場通いを始めて、
西武ドームのあの長〜〜〜い階段ごときで、
息を切らしている場合じゃありませんよ。
ホント!
|
 |