1月14日
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今年の噺聞き初めは談春師匠
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年も改まって、都内定席の初席はどこも大入り満員。
上野鈴本演芸場の第三部のトリに若手真打の柳家三三抜擢など、
話題も豊富なのに・・・。
還暦迎え、折からの寒さに炬燵で丸くなっている自分に、
ハッと気づいたわけでありまして、
「こんなことをしていてはならぬ」おっとり刀で駆けつける、
高田の馬場トンツトンツパンパン!
じゃなくて、はて、どこへ行こうかしら。
定席は立ち見で、ちと辛し・・・。
ならばとあらゆる所へ連絡し、
「せっかくなのに都合が悪くて、行けない」と嘆いている
落研の先輩のチケットを譲ってもらい、
な、なんと家から電車で2時間かけて、パルテノン多摩の
「立川談春独演会」にはせ参じました。
ここ数年、もっともチケットの取りにくい噺家さんとして知られている通り、
開演前に300人収容の観客席はぎっしり満員。
都内の寄席の定席には出ていない立川流の噺家さん。
日本全国独演会でまわり、東京23区は、談春ファンいうところの
「デリバリー談春」りゃくして、「デリハル」で回っているという、
ほとんど毎週独演会をやっている噺家さん・・・。
枕もたっぷりと「粗忽の使者」が46分、トリの「妾馬」51分。
さすが、家元自慢のお弟子さんだけに、
口跡のあざやかな噺をじっくりと堪能させていただきました。
演芸てんこ盛りの寄席の定席が大好きな私にとっては、
あらゆる演芸を味わえるので寛げるのですが、
まさにボリュームたっぷりの「ティーボーンステーキ」
食った後みたいに、帰りの2時間の電車ではグッタリ。
やっぱり、懐石料理ほどでなくても、揚げ物も、お造里もお椀も
適当にいただきたいと思う私にとって、少々もたれましたね。
この際、都内の定席に志の輔・談春両師匠も
出られるようにはならないでしょうかねえ・・・。
さん喬・市馬・一朝・鯉昇・喬太郎・三三と並んで、
志の輔・談春の幟がずら〜りと立ち並ぶ寄席から、
一番太鼓がひびいてくる・・・。
これが、今年の私が見た初夢です。
無理でしょうかねえ、やっぱり・・・!?
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12月28日
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じぇじぇじぇ!シニア料金???
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今年、ベストセラーになった「永遠の0」を映画化した戦争ドラマを観に、
宿直明け、開館まもない亀有のシネコンに行ってきました。
趣味で、太平洋戦争時に就航していた航空母艦や航空機の
プラモデルつくりに熱中していた時期があるだけに、
航空母艦「赤城」、あらゆるタイプの零式戦闘機、
アメリカのデバステイター雷撃機・ドーントレス急降下爆撃機の
CG映像の緻密さには本当に感心しました。
何より感動したのは、零式三座水偵が海面を滑るように着水している映像。
ジブリの紅の豚同様、私は少年時代から水上飛行機にロマンを感じ、
大好きな機種が、太平洋戦争で活躍した水上偵察機・零式三座水偵なので、
ほんの少しの間ではありましたが、映像に釘づけになりました。
原作に忠実に制作された映画で、ストーリーは御覧いただくとして、
CGの見事なことと重なって、映画は原作よりもさらに感動的なものに、
仕上がっていました。
平日の昼前ということもあったのでしょうが、
ご高齢のお客さんで、開場すぐで半分客席がうまっていたのです。
マッ、これなら私がチケット売り場で入場する際、
「前から7列目の通路側のお席で1000円です。」の
チケット嬢の言葉も致し方なし・・・。
「うむ・・・やっ、安い・・・!」
何の疑問もなくこの私を見て、
「証明書を見せろ」も何もなくシニア料金の請求ですよ。
60歳になっての初めての映画鑑賞。
疑問もなくシニア料金を提示されたショックに、
こんなことでは、いかん!
背筋をのばして、真っ暗な空間に身を沈めたのでありました。
来年はフレッシュに研ぎ澄まされたナイスミドルを目指して、
若ぶって過ごそうと思っております。
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、よいお年をお迎えください。
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12月12日
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中山競馬場のイルミネーション
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今年も、いよいよ残り20日となりました。
最近は、都内のあちこちに鮮やかなイルミネイションが施され、
師走の街を彩っています。
今年、7年ぶりに競馬中継スタッフに戻った私にとっては、
中山競馬場名物、クリスマスツリーのイルミネイションが、
最も心に沁み入りますねえ・・・。
いつのころからでしょう、中山競馬場のパドックのそばにそびえたつ、
高さ20メートルもあるモミの木に、その年の最後の開催月に、
クリスマスの飾りつけとあざやかなイルミネイションが、
施されるようになりました。
かれこれ20年は、この習慣が続いているのです。
最終レース終了後、日没直前に、毎度点灯されますが、
その美しさといったら、馬券ですってんてんになって、
家路につく私たちに、どれだけの慰めになったことか・・・。
合わせて、体を壊して競馬実況を一度諦めていた自分が、
また、このツリーに再会できるとは・・・。
さあ、今年は「有馬記念」当日。
どんな気持ちで、このツリーを見上げているでしょう・・・。
できたら、笑顔で見上げて家路につきたいものです。
今年は「有馬記念」の翌日が祝日で競馬開催があるので、
「有馬記念」が外れて、仇討ちをもくろむと、
返り討ちに合うこと請け合いですよ。
どうかご注意を!
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11月21日
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平日の昼下がり・・・
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会社宿直業務を担当している役得と言いますかねえ・・・。
週一度、出社時間が「夕方5時30分」ですから、
まるまる平日夕方までプライベートに使えるんですよね。
翌日は、午前9時半から泊り明け・・・。
こちらのほうは、夜中に地震・天候不順の時は、
仮眠もとれない時もありますから、
体力的にそこまで自由は効きませんが、
それでも結構、有効に使っています。
今週は火曜日泊まり、無性に寄席に行きたくなって、
「東京かわら版」をチェック!
鈴本の昼、喬太郎師匠がトリだっ!
とっとっと、19日だけお休みか???
おやっ!お江戸日本橋亭・昼、三遊亭好楽独演会。
昼に独演会とは…ひさしぶりに好楽さんを
たっぷりと聞けるチャンスとばかり、おっとり刀で日本橋へ。
さすが、平日だけに客層は高齢化。
会場の前部3分の1が、座椅子に座布団。
(かつての池袋演芸場を思い出しますねえ)
36人分の「座椅子席」には、
私と膝の柔らかさに自信のある老年ご夫婦の3人だけ・・・。
後ろの椅子席はぎっしり満席というへんてこりんな客席構成。
それでも50人弱のお客様の入り・・・。
さすが、笑点の人気者・好楽さんの独演会!
11月・今月のテーマは「子供」で、
「初天神」「火事息子」「藪入り」の落語三席を
弟子の好の助・好吉・鯛好・こうもり・らっ好・ろ好、
二つ目以下のお弟子さんの顔見世代わりの軽い高座を挟んで、
たっぷりと味わいました。
粋な着物の着こなし・・・志ん朝師匠に憧れて憧れていたころ、
林家九蔵さんのころ以来、久しぶりに聞いた高座は、
江戸前で結構な高座でございました。
翌日の勤務明けは午前9時半。
めっきり冷えてきて、この日のお昼は「神田まつや」で、
常温のお銚子に鍋焼きうどんで体の芯まで温まって、
家路につきました。
早めに床について、枕元のCDラジカセに、
5代目、目白の小さん師匠十八番「うどんや」をかけて、
「なぁべやきぃ〜うど〜〜ん〜〜〜」
ZZZZZZ・・・。
こんな道楽三昧の日があっても、
罰は当たりますまい・・・きっと・・・。
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11月 5日
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42〜世界を変えた男
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ふ〜っ、日本シリーズも、ワールドシリーズも熱戦に次ぐ熱戦。
野球の楽しさを満喫された方が多いのではないですか?
久々に好投手の力投に一喜一憂、もう疲れ果ててしまいましたね。
さっ再び、それぞれの贔屓チームが互いに横一線となって、
来季開幕まで優勝に夢馳せるオフシーズンに突入です。
そんな時期に、楽天ファンもジャイアンツファンも、
野球ファンなら誰でも楽しめる感動の映画が、
今月からロードショー公開されました。
「42〜世界を変えた男」
ご存知、ジャッキー・ロビンソンを描いた大作です。
4月15日、この日はメジャーリーグ30球団・全チームが、
背番号42をつけてプレイするジャッキーロビンソンデー。
メジャーリーグ唯一、全球団共通の永久欠番・・・。
その裏側を描いた映画。
さすが、ベースボール発祥の地・アメリカが作る野球映画、
素晴らしい出来栄えです。
当時のニューヨーク、ブルックリン・ドジャースの本拠地、
エベッツフィールドもそっくりに画面に再現されています。
二グロリーグ(当時の黒人だけの野球リーグ)の
俊足強打のバッター「ジャッキー・ロビンソン」を、
メジャーリーグのブルックリンドジャースに連れてくる
ブランチ・リッキー会長を、映画「インディージョーンズ」の、
あのハリソン・フォードが好演しています。
リッキーとロビンソンがいなかったら、人種の違いの厚い扉は、
開かなかったかもしれない・・・。
そんな野球史にとって大きな出来事・業績。
その背景を改めてこの映画で再確認されてはいかがでしょうか?
不肖、私、手拭いが涙でグショグショになりました。、
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