8月26日
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目黒のさんま
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故郷・広島の大雨土砂災害には、たくさんの同級生が、
怖い思いをしたという便りに、心が痛む毎日ですが…、
こちら関東は、猛烈な暑さも峠を越して、
ここ数日は急ぎ足に秋の気配が漂ってきましたね。
季節の移ろいを感じるには、落語・寄席が一番!
もうすでに、今月上旬大手町落語会で、入船亭扇辰師匠が、
「目黒のさんま」を高座にかけてますよ。
はる——かむかし、この時期、馬生師匠の「目黒のさんま」を
聞きたいばっかりに、十代目馬生師匠を追いかけたものでした。
持ちネタがとても多かった馬生師匠。
「目黒のさんま」は珠玉のネタと言っていいのでは・・・。
談志師匠の、席亭立川談志「ゆめの寄席」CD全集の中に、
馬生師匠「目黒のさんま」が収められていますので
お聞きになってみてください。
鞍馬の出囃子で、ひらひらっと高座に出てきて、
ふあ〜っと座る、師匠独特の出を楽しみにしていました。
「えーーわれわれのほうで・・・」から大名小噺、
特にお年寄り・弥十郎さんと御姫様の小噺に入れば、
間違いなく「目黒のさんま」。
いや、落語国のお殿様を、実に上手く描写していて、
素晴らしかったですよ。
その馬生師匠の命日は、間もなく9月13日。
早いもので今年で33回忌を迎えます。
来月、新宿末広亭・9月中席・昼の部で、
十代目金原亭馬生師匠、33回忌追善興行が、
中入り後1、0代目を偲んでの座談会ありいの、、
十代目馬生一門勢揃いで行われます。
大好きな鞍馬の出囃子を聞くには、新宿末広亭の音響がいいですよ。
お時間があれば、昼下がりの新宿に、ぜひお越しください。
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8月 2日
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落語協会、夏の寄合い
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毎年恒例、落語協会の夏の寄合が、
浅草で行われました。
原則、7月31日は、いわゆる「みそか」、
通常の定席の寄席がお休みの日・・・。
昼前、浅草演芸ホール前に揃いの浴衣を着て集合。
落語協会所属の芸人さん、賛助会員の皆さん、
そして報道陣で、仲見世から浅草寺本堂に向かって御練り・・・。
浅草寺の本堂前で、勢揃いで記念撮影・・・これがいい記念になるのです。
今回は、忙しいたい平さんも参加したため、
本堂前は一般参詣客の皆さんが、ど〜っと押し寄せてえらい騒ぎ・・・。
「笑点」の人気、恐るべし!
一行、本堂に挙げていただき、隆盛祈願。
娘に頼んだ浴衣の仕立ては、結局、いつものおばあちゃんに
助けてもらって、滑り込みセーフ。
仕立て下ろしの浴衣の下に、薄手の肌襦袢を
着てきたのが大正解・・・とはいうものの、
胸前、背筋をツーーーと汗が流れていくのが分かります。
みんな、汗みどろになりながら、近くのホテルの宴会場で暑気払い。
今回は、小三治会長から市馬会長に交代。
司会進行も喬太郎師匠と、一気に若返りを図った協会の寄合い。
2年ぶりに参加させていただき、時の流れ、変遷を感じた次第です。
呼び物の前座さん一同で、余興を披露するのが恒例。
実に流れもよく、協会の師匠方の、楽屋入り風景の形態模写、
市馬門下の前座、市助さんの器用な太神楽に、
師匠連から、ご祝儀が乱れ飛んで、
いやはや、実に楽しいひと時を過ごさせていただきました。
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7月 2日
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ゆかた
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この6日から「朝顔市」。
9日・10日が「ほおずき市」(四万六千日)。
水銀柱も上昇し、さあ、いよいよ「浴衣」の季節到来です。
ポッコリお腹の私にとって、この季節、チノパンに開襟シャツ姿は、
ちと見苦しく、浴衣を着るとホッとします。
大学の落語研究会に入部してから、
毎年この時期になると袖を通す、大好きな浴衣ですが、
浴衣地の求めやすさに比べて、
何と言っても頭が痛いのが「仕立て代」・・・。
毎年、浴衣地より仕立て代のほうが、高くついて
困りものだったのですよねえ・・・。
今年も、今月末に落語協会の夏の寄合に、
揃いの浴衣を着て参加する予定で、新しい浴衣地を手に入れて、
さあ、急いで仕立てを、近所の和裁の得意なおばあちゃんに頼もうと思ったら、
「わたしゃ、目が悪くなって、もう無理だよ。
そうそう、娘さんに教えながら縫わせるからそうしなさい。
和裁を覚えると、あんた、高いお金払わずに済むんだから、
そうしな・・・」とのお言葉・・・。
娘に向けてみると
「やってみるよ、まかしときな!」と安請け合い・・・大丈夫かな???
今から始めて、今月下旬に仕上がるのかしら・・・。
裄丈測ってはみたものの・・・さあ、どうなりますことやら・・・。
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6月13日
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シアトル・チッテンデン水門
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アメリカ・大リーグは、現在ニューヨークヤンキースが西海岸に遠征中。
昨日はヤンキース・田中将大投手、シアトル・セーフコフィールドで、
あわや完封の完投勝利で、早くも10勝目。
いやぁ、大活躍に、衛星放送で映し出される、
なつかしのシアトル・セーフコフィールドに見入ってしまいましたよ。
2000年の大魔神・佐々木を皮切りに、
イチロー、長谷川滋利の中継で、4年ほどシアトルを中心に
全米を駆け巡ったものです。
海と湖の青。
鮮やかな森の緑。
まさにエメラルドシティーの異名を持つ美しい街。
わたしの大好きな町・・・。
ところが・・・昨日のテレビの画面には、空席の目立つ
セーフコフィールドのスタンド風景に???
かつては、出来たばかりの開閉式ドーム(天然芝)、
アメリカンリーグ西地区で、激しい優勝争いをしていただけに連日満員。
特に人気チーム・ヤンキースが来れば、3連戦全て、
ソールドアウト完売状態でした。
ちなみに、昨日の観衆は、28434名ですから、
4万5000人収容のスタンドに空席が目立ったのも
仕方のないところではあります。
ここのところ、毎年下位に低迷し、
スタープレイヤー・イチローもヤンキースへ移籍して、
客足が遠のいたんですね。
もう既に、アメリカの子供たちは夏休みに入ってますから、
「満員になっているのでは・・・」と思っただけに、
ちと、寂しさを憶えたわけです。
一年のほぼ半分が雨の〝レイニーシティー”シアトルが、
最も美しくさわやかな季節の到来。
ちょうどこの時期から8月にかけて訪れたいのが、
中心部から車で15分のところに
「チッテンデン水門」という観光名所。
ビュージェット湾と、ユニオン湖。
海と湖をつなぐ水路に遡上してくる、大型の鮭を観察できる、
フィッシュラダーという、水路の片側に
巨大なアクリル板を貼った水族館があります。
衛星放送の画面に見入っているうちに、
このフィッシュラダーが思い出され、
無性に懐かしくなったわけです。
水門の上からは、鮭の大群が虹色に輝いて、
これまた圧巻な風景なんですよ。
コレを見たら、私の大好きな落語のくすぐりも納得いくわけでして・・・。
落語「やかん」より・・・
「先生、あんた、日ごろから自分に知らないことはないなんて、
嘘ぶいてるから、訊きますけど・・・
海の水って、なんでしょっぱいんですか?」
「そんなこともおまいさん、知らないのかい?
ありゃーな、しゃけが泳いでるからだよ。」
ね、笑っちゃうでしょ。
これから3か月くらい、シアトルはすばらしい風景に
めぐまれた町に変貌するんですよ。
あ〜また行きたくなってしまった・・・。
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5月28日
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昭和48年
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今、話題の映画「青天の霹靂」。
いやぁ、結構でした。
24日ロードショウ公開、首を長〜くして待ってましたよ。
公開前、出演者がテレビ番組に乱入して、
声高らかに映画の宣伝をするというのが、
最近の映画宣伝の手法ですが、
これだけどの映画も出演者がテレビに登場して宣伝すると、
イヤんなっちゃいますよね。
きっと、がっかりするだろうなぁ〜という気持ち半分でも、
大泉洋さんのキャラクターが大好きな私。
シニア料金1100円なら、裏切られても構わないと
懲りずに向かった、いつものシネコン。
いきなり、昭和48年の浅草にタイムスリップするストーリーに
ぐいぐい吸い込まれてしまい、もうエンドロールの時は、
涙と鼻水でくしゃくしゃになってしまったわけです。
昭和48年、広島から浪人生活の末、上京したのがこの年の春。
特急「あさかぜ」で東京駅に着いて、スグに向かったのが浅草の観音様。
そして、映画の舞台、浅草ロックで、浅草演芸ホールの開場を
待つ間に食ったヨシカミのハヤシライス。
書けばきりがないほどの思い出の浅草が舞台ですから、
もう、懐かしくて懐かしくて・・・。
設定は、浅草演芸ホールか松竹演芸場(映画では雷門ホール)。
ロケ地は、信州・上田の映画館のようですが、
それでも、当時の劇場のにおいが漂ってきて、
劇場内の照明の暗さなど、たまりませんでした。
タイムスリップする映画は、多々あれど、
昭和48年当時が青春時代のあなたなら、絶対おすすめの映画ですよ。
ぜひ、ご覧あれ!!!
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