5月 3日
|
懐かしの神田駿河台!
|
今年のゴールデンウィークは、30日、3日と、
例年になく休みがとれました。
スポーツアナ時代は、こうはいかなかったのですよ。
30日は、家で「鬼平犯科帳」。
時代劇専門チャンネルで取って、ためておいたビデオをまとめて観たり、
原作をぺらぺらめくって、ぼーっとしてすごしました。
先日、内幸町ホールの「瀧川鯉昇独演会」で、
鯉昇師匠が好演した、落語「佃祭り」が耳に残り、
“そうだ、連休が終われば、お祭りのシーズンだよなぁー。
俺が学生時代をすごした、神田駿河台あたりは、
そろそろお祭りの、準備でにぎやかになる頃だ”と思い出し、
やたら懐かしく、3日は、ひとりで駿河台を一日うろつきました。
私が青春時代をすごした中央大学は、昭和53年、多摩に移転してしまい、
かつてのキャンパスは、そのまま三井住友海上駿河台ビルに生まれ変わり、
当時の面影が残るのは、駅前の安くてうまかった立ち食いすしの「とちぎや」と、
かつての南門前にある太田姫神社だけなんですが、
そのあたりをうろつくだけで、懐かしくて、懐かしくて・・・。
応援団にすすめられて、その気になって酒飲んで、
急性アルコール中毒で運ばれた「日大病院」・・・。
「その節は、ホントに、お世話になりました。」
「とん鼓」で、はじめて生姜焼きというものを知り、
「洋食ひさご」でプルプルを・・・。
「スルガ食堂」で、鯖味噌煮・・・。
みんな跡形無く、近代的なビルがずらーり立ち並ぶ中に、
われわれ落語研究会が、着物を着て歩くときに履く
安い雪駄を買っていた履物屋のガラス戸にありましたっ!ありました!
「神田祭10日〜15日」。「12日神幸祭」の貼り紙が。
と言うことは、その一週間後は「浅草三社祭」ですよ。
近代的なビルが、立ち並ぶ六本木・丸の内・・・。
でも、本当の東京、江戸情緒に浸るには、
この時期の、神田・浅草なんですよ。
皆さんも下駄はいて(雪駄はいて)今こそ、下町をぶらついてはいかが?
ついでに、須田町(昔の連雀町)まで足を伸ばせば、
「藪蕎麦」「まつや」「洋食松栄亭」「甘みの竹むら」「いせ源」などの老舗が、
江戸情緒いっぱいの世界に誘ってくれます。
|
 |
4月26日
|
ラジオな日々—80’s RADIO DAYS—
|
29年間にわたってスポーツアナウンサーとして、
実況アナウンサーの道を、歩んでいたので、
放送の構成台本、原稿とは、長い間縁がなかったのですが、
去年、スポーツ部から、制作部のアナウンサールームに移って、
番組のよしあしが、アナウンサーの表現力ひとつのスポーツ実況と違い、
番組制作、いわゆる放送をみなさんにお届けするときに、
チームワークが重要であることを、肌身に感じているのです。
ワイド番組の中で、パーソナリティーが
勝手にパーパー口からでまかせにしゃべっているのではなく
あれは、しっかりとした構成作家と台本作家との合体で、
放送が成り立っているのを、ご存知の方は少ないと思います。
その日しゃべり手が、何を中心にしゃべっていくか、
番組の道順(海図のようなもの・キューシート)をディレクターがつくり、
それにあわせて、大体のしゃべる大筋を作るのが、作家さんなのです。
我が「栗村智 あなたと朝イチバン」でも、
日高博・望月崇史という二人の優秀な作家さんがついているのですよ。
青島幸男さんや、大橋巨泉さん秋元康さんも、
かつてはその作家さんだったのです。
わたしが、去年10月から今年3月まで担当した、
「味な歳時記 池波正太郎その世界」の台本は、
藤井青銅さんという方が、お書きになりました。
青銅さんは、1976年の放送開始から80年代前半まで続いた
ニッポン放送伝説の番組「夜のドラマハウス」をきっかけに
ニッポン放送を中心に活躍されている放送作家なんです。
このたび、その藤井青銅さんが、
ものすごく活気があり元気だった(もちろん今も元気ですが・・)
ラジオの時代を、放送作家の目からふりかえり、
またご自分の半生をふりかえった本が、小学館から発売されました。
「ラジオな日々—80’s RADIO DAYS—」定価1600円。
ラジオをこれまでお聞きいただいているみなさんにとっても
非常になつかしいうれしい本です。
一度お手にとってごらんください。
番組でも、来週あたりプレゼントしようと、目下交渉中です。
お楽しみに!
|
 |
4月19日
|
母の想い出
|
今週の「あなたと朝イチバン」は、
「母に捧げる、この一曲」と題してお送りします。
日ごと日ごとに、ふくらんでいくフッチーのお腹。
ついに先週、私のメタボリックデッ腹を上回り、母への道をまっしぐら。
アマガエルを、ひっくり返したような体形になってますよ。
私も「母の想い出」はたくさん持っていますが、
アナウンサー駆け出しのころ、私が27歳の春、
病気で亡くなってしまいました。享年52歳。
結局、心配かけ通しで、一度も親孝行できないうちに逝ってしまいました。
妹の受験が終わったら、病院に行こうと思っていて、
我慢に我慢を続け、病院に行ったときには手遅れでした。
あのころの女性は特に、我慢・耐えることを美徳と感じて強かったんですよね。
東京のアパートに実家から連絡があり、
飛行機で郷里・広島に飛んで帰りましたが、間に合いませんでした。
冷たくなった母のそばで、うつらうつらしながら、
一晩そばで過ごしましたが、夢の中で出てくる母の声は、
あのとき、こもって、バイブレーションがかかった声だったのです。
小さい頃おんぶされて、母の背中に、右耳をぴったりつけて、
背中越しに、母と話すことが大好きだった、
あの時の声のままでした。
やんちゃだった高校1年のとき、愛煙家だった父の缶ピースを、
恰好つけて、自分の部屋で隠れて吸い込み、激しくむせて、
そのあと冷や汗、めまいに襲われて、ひっくり返っていた私の枕元で、
「はよう、大人っぽくなりたい、あんたの気持ちもわからないではないけど
アナウンサーになりたいと言ってるのだから、
タバコは呑んだって、いいことないんじゃないの…」と、
ぼそっと言ったのが、今でも耳に残っています。
今、母が生きていてくれたら…、もちろん親孝行しますよ。
いや、えらそうに、憎まれ口たたきながら、
いまだに、心配かけてるでしょうね。
まっ、それも親孝行のうちかも知れませんが…。
|
 |
4月13日
|
松坂“当然の”投球、でもメジャーってもっと上のすごいやつが居るのです!
|
木曜朝の「松坂VSイチロー」素晴らしい勝負でしたね。
松坂がイチローを「4打席無安打1三振」で、
まず1回目の対決は、松坂が勝ちましたが、
イチローは、豪雪のクリーブランドの遠征で一試合もできず、
挙句の果てに、前日対戦したレッドソックスの第二エース、
ジョシュ・ベケットの剛球に、3打席3三振を喫して、
自慢の精密機械のようなバッティングに、
多少の狂いが生じていたようです。
ジョシュ・ベケット?
4年前、ゴジラ松井がワールドシリーズで全く打てなかった、
嘗てのフロリダ・マーリンズのワールドチャンピオンピッチャーなんですよ。
合わせて、投げあった相手のシアトルマリナーズの
フェリックス・ヘルナンデスは、21才のベネズエラ人。
去年の「12勝」が初めての二桁勝利ですが、
今年は、今季初登板のアスレティックス戦を8回ノーヒット、
そして、松坂と投げ合って、1安打完封勝利。
なんと、今季2試合17イニングス、失点0、
打たれたヒットがわずか4本という
今季、最も期待されている、将来性豊かな豪腕投手だったのです。
松坂は時折、変化球がすっぽ抜けて、
寒さと大リーグ特有の大きな、そして滑りやすいボールに苦労しながら、
7回を8安打3失点に押さえたのですから合格点のピッチングでしょう。
今回は、投げあった相手が良すぎただけの話。
先が楽しみな投球ぶりでした。
さて、今週の「栗村智 あなたと朝イチバン」は、
「お母さんにも分かるハンカチ王子・松坂大輔物語」!!
とっておきのエピソードを交えてお送りしますので、お楽しみに!
ハンカチ王子のねた探しに、早稲田OBのたくさん居る
横浜とヤクルト両チームの取材に行って、
たくさんネタを、仕入れてきましたよ!
|
 |
4月 2日
|
祝 中大落研50周年「我が青春の寄席通い」
|
土曜日の放送を終えて、
押っ取り刀で、新宿末広亭に飛んで行きました。
我が青春の思い出…「中央大学落語研究会」。
この創設50周年記念寄席「我が青春の寄席通い」が、
正午から4時半まで、新宿末広亭の昼席をお借りして、
人気落語家、中大落研ゆかりの噺家さん出演で行われたのです。
当方、楽屋係で、芸人さんの接待に専念しました。
なんと開演前1時間半前から、末広亭の前に長蛇の列が出来、
開演前から、立ち見が出る大盛況でした。
中大落研関係者の他に、一般のお客様が200人以上詰めかけて、
「ゆっくりと落語を…」と思われたお客様には、
大変窮屈な思いをさせて、ご迷惑をかけてしまいました。
ところで、わが番組もスタートして半年。
今週から放送時間も40分のびて「土曜朝5時〜7時40分」となり、
タイトルも「栗村智のおはよう散歩道」から
「栗村智 あなたと朝イチバン」と改まりスタートです。
中大落研50周年とまでいかなくても
せめて“あなたと朝イチバン・10周年”なんか出来るといいなと、
スタッフ一同張り切っていますので、宜しくお願いいたします。
祝 中大落研50周年「わが青春の寄席通い」 新宿末広亭
歌ぶと 「転失気」
朝也 「真田小僧」
才紫 「子ほめ」
歌武蔵 「落選確実」
小円歌 俗曲…奴さん
川柳 「ガーコン」
染之助 太神楽
一朝 「芝居の喧嘩」
中入り
才紫・朝也 「落研セミナー」
さん馬 「長短」・南京玉すだれ
正楽 紙切り
小朝 「ぼやき酒屋」
のいる・こいる 漫才
才賀 「金庫破りの源蔵」
|
 |