1242 ニッポン放送
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みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
4月22日
川柳師匠もバス大好き!
土曜日の「台東区循環バスめぐりん・浅草谷根千巡り」いかがでしたか?
案内役・鶴光師匠の歩くスピードの速いこと!
あの人、還暦「60」でっせ!
明るく速やかに歩く師匠に引きずられっぱなしでしたよ。
今週は「浅草編」! これまた、おもろいでっせ!

さて、先週の放送終了後、赤坂・草月ホールで、
風間杜夫落語会「春の杜」の司会と対談進行を、昼夜で担当しました。
昼の部ゲストの、川柳川柳師匠、風間さんファンのお客様の、
盛大な拍手と笑い声に大熱演!
20分とお願いしていたのに、なんと35分大熱演の、
おなじみ「大ガーコン」の一席。
風間さんとの対談を終えて、ホール玄関までお見送り。

その時、川柳師匠が
「あんちゃん、近くにバス乗れるトコあるかい?」とのご質問。
雨もパラついていたので、こちらも恐縮して、
「師匠、気がつきませんで申し訳ございません。
お車を直ちに呼ばせていただきます。」と申し上げたら、
「いやぁおれ、この後、仕事入れてないから、ゆっくり大好きなバスに揺られて、
雑司が谷の家まで帰れればいいんだよ。」とのお答え。
弟子のつくしさんも、
「師匠バス、ほんとに大好きなんですよ。」との言葉にホッとして
近くの「青山一丁目停留所」までご案内しました。
昭和6年生まれの喜寿(77歳)ですが、颯爽と都バスにのられました。

最近、都民の足として、首都圏のコミュニティバスも盛んに、
運行されていますが、「急がば回れ」精神のバスめぐり。
師匠のような77歳にしてかくしゃくとした、
姿勢の良い姿を、保っていらっしゃるのも、
のんびりバスのペースで、毎日を過ごすのが、
長生きの秘訣なんでしょうね。
えぇ「都バスは、危ない?跳ばすだから…」
それって、三平さんのネタじゃないですか!
今の時代は“のんびり、ゆったり”ですよ。

今週の「栗村智 あなたと朝イチバン」は、
「台東区循環バスめぐりんで行く浅草谷根千巡り」の浅草編と、
「あなたの街のコミュニティバスぐるり旅」と、
バスの話題満載でお送りします。
もちろん!埼玉のきゅうり・50本入り1ケースが、
10人に当たるプレゼントもありますからね。
4月11日
寄席はリーズナブルな娯楽!
NHKの連続テレビ小説「ちりとてちん」も好評のうちに
先日、最終回を迎え、毎朝出勤前にテレビにかじりついていたのに、
いやぁ終わってみると、なんとなく寂しいものですね。
まっ、それだけ、寄席好き、落語好きの私の琴線を、
心地よくくすぐってくれたドラマでした。

今や、昭和30年代以来の寄席ブーム。
10日木曜日、鶴光師匠が浅草演芸ホールでトリをとっていらっしゃったので、
楽屋へのお差し入れを届けかたがた、行ってきました。
冷たい雨が、しょぼしょぼふる肌寒い日でしたが、
昼の部、二つ目のお弟子さん・里光さんが高座に上がる頃には
客席はほぼ満員。
2階席に空席があったので9割の入りでしょうか…。
”平日雨降りと言うとお客様の入りが薄い”というのが、
この世界の常識ですが驚きましたよ。
歌春師匠も言ってましたが、大人2500円。
昼の部が始まる午前11時40分から、
夜の部が撥ねる午後9時まで、土日祭日も入れ替えなし。
半日和やかにすごせて、観られる芸人は約40組。
単価62円50銭!
世の中に「こんな安い、リーズナブルな娯楽場所がありますか?」
そっ、その通りっ!

合わせて2階席から、ゆったりと高座を見下ろすのも、なかなかおつですよ。
昔は早くから並んで、一番前でかぶりつきでみて、
円生師匠のつばが飛んできて顔にあたったとか、
志ん朝師匠と目が合ったとか言って、
がっついた感じで楽しんでましたが、
最近は余裕が出てきて、さらに楽しめるようになりました。

おすすめは、浅草演芸ホール・2階席最前列。
または、新宿末広亭・2階席、これまた最前列。
ここは穴場です。
ちょうど、高座の噺家さんが時間をチェックする
大きな壁時計がかかっている真上なんですよね。
1階席より空間があって、飽きたらぶらぶらできますしね。
一度試してみてください。
4月 5日
6ヶ月定期
4月に入り、新しい年度のスタートですね。
私が毎日利用しているJR南柏駅も、一年に一回の大混雑!
定期を買い求める人たちで、「みどりの窓口」は長蛇の列…。
近ごろ便利な、自動定期発券機じゃあダメで、
新しい、特に「学割」の定期は、窓口に並んで買わないといけないんですね。

定期と言えば、中学校から電車通学だった私は、
母に6か月分の定期を買ってもらい「落としてはならじ」と緊張して、
通学した思い出があります。
紐を通して、ズボンのベルト通しに結び付けて通ってたなぁ…。
それでも、落として失くしてしまい、母の逆鱗に触れた苦い思い出。
血筋とは争えないもので、息子もこれまで何度定期を落としたことか…。
「お前、いいかげんいしろ!いくらかかってると思ってるんだっ」と
キツく叱ってみたものの、アレ?
これって私が親父に言われていた文句と一緒ジャン…

カポカポの革靴履いて、ズボンのポケットから、鎖や紐をぶらつかせて、
あわてて改札を走り抜けてく君!!!!
いつも、ポケットの同じ場所に定期券を入れてることを忘れずに!
友達とじゃれあってる時が、一番危険だぞ!
落とさないで、6ヵ月後、その定期券が継続定期の機械に
無事飲み込まれますように…。
3月29日
桜満開の東京から、幸せいっぱいの松井君へ…
東京の桜も満開!
プロ野球も一足先に開幕したパリーグから、
1週間遅れでセリーグ開幕。
「やっぱり野球は面白い!」
昨日も、セリーグ各チームの動向に一喜一憂しましたよ。

合わせて、一昨日のヤンキース・松井秀喜選手の結婚発表…。
いやぁ、驚きました。
スーパースターの松井だけに、周りの関係者も大きなお世話ですが、
女性を紹介して、縁結びに一役買おうというちゃっかりした人も多い中で、
しっかり見極めて、人生最高の伴侶を見つけたようで万々歳ですね。

実は、松井の高校時代から面倒を見ていらっしゃる方から、
去年の夏前「どうも、人生を共にするにふさわしい女性とめぐりあったようだ」と
いう話は聞いていましたが、今年オフごろじゃないかということでした。

それなのに、どうして今シーズン開幕直前になったのか?
かつて、巨人時代にチームメイトとして彼を見ていた、
落合博満現・中日監督が言っていた言葉を思い出したのです。
「ゴジは、ほんとうにタフで丈夫だよな。
でも30代半ばになると、しっかりバランスを取った生活しないと、
選手生命は延びないよ。俺もうちの母ちゃんと一緒になるまでは、
ずいぶん無茶したけど、 飯食う間じっと俺を観察してるし、
口うるさくハッパをかけられたり…。
こいつがないと、おれは40過ぎまで、現役やれてなかったろうよ」という
言葉なんです。

あれだけ丈夫でタフだった松井が、
一昨年は手首骨折、今シーズンの前にはひざの手術を受けました。
今季34歳になる松井。
彼の選手生活で、かつてないほどのアゲンストの風に向かって船出する
今季開始前に、彼女の“銃後の守り”が、
どうしても、必要だったのではないでしょうか?
今年は監督も代わり、レギュラー確保も不透明なだけに、
わき目もふらず、野球に打ち込むためにも
「マイ・スイート・ホーム」の必要に迫られたのでしょう。

渡辺恒雄会長が「日本人の奥さんをめとったのだから、
現役で巨人に帰ってきてくれたら、こんなに有難いことはない」と
言ってましたね。
彼の夢は「ワールドチャンピオン」。
今年こそ達成して、来年はまた、日本に帰ってプレイしてほしいですね。
松井君、君を育んだ、日本プロ野球が人気凋落の危機ですよ。
来年、帰ってきてくれないかなぁ。
ゴジラって、エンパイヤステートビルディングは似合わないよ。
やっぱり、ゴジラは「東京タワー」でしょ?
3月22日
思い出の広島市民球場、最後のシーズン
パリーグを皮切りに、セリーグは来週と、いよいよプロ野球開幕です。
合わせて、思い出の「広島市民球場」とも、今シーズンでサヨナラ…。
創設50周年の今年を最後に、新古典主義(☆注)の新球場が来年3月、
完成することになっています。

夏暑く、西日で試合開始が遅れるのはザラ。
猛暑日に、館内のエアコンを全開にしたら、
放送電源のブレーカーまで飛んでしまうという、
想像を絶するポンコツ・オンボロ・ちっぽけ球場でしたが、
それはそれで、なくなるとわかると寂しいものです。
よく野球好きの人が”この球場は、私の青春でした”といいますが、
私にとっても「広島市民球場」は、少年時代・青春時代の
思い出の球場なんです。

父の背中にしがみついて、自転車二人乗りで、
森永、藤井、古葉を観にいったナイター球場。
(広島では、当時、そう呼んでました)
自転車に乗れるようになって、荷台に脚をかけて、
塀を乗り越えて、タダ見した市民球場。
カクテル光線に浮かび上がったグランドに、心躍らせたものですよ。 

父が奮発してくれて、一塁側の指定席から観た、
外木場、堀内の息詰まる投手戦。
完全試合もマークした、エース・外木場の切れのいい速球。
そして、全盛時代のONがなかなか打てなかった
懸河のドロップ(落差の大きいブレーキ鋭いカーブ)を、
目の当たりにした球場なんです。

夏場には、高校野球・広島県予選の舞台にもなり、
準々決勝から、バックネット裏に陣取って見ていました。
(高校のゲームでは、指定席もシーズンシートも早いもの勝ちでしたから)
おふくろに「県立図書館へ勉強に行く」と嘘ついて、
魔法瓶に、氷いっぱい入った麦茶入れてもらって…。
広陵の宇根・生田のバッテリー、佐伯・長谷川のバッテリー
そして、優勝した広商、佃・達川のバッテリーを観て、
「実況アナウンサーになろう!」と思い立ったきっかけもこの球場でした。

平成3年、「広島×西武」の日本シリーズ第2戦の実況中継が、
イチバン印象に残っています。
解説:平松政次さん、ゲスト:故・仰木彬近鉄監督(当時)、
川口が好投して「4対2」で広島が勝ったゲームでした。
「夕闇迫りくる広島市民球場、実況担当・ニッポン放送栗村智でした」という
放送終了のアナウンスをした時が、
今でも一番嬉しかったシーンでしたね。
放送前に食べた、むさしの「がんこむすび」。
3塁側の「チャーシューメン・カープうどん」。
先輩・胡口アナウンサーをメタボにした、
球場食堂名物「ステーキ丼」。
(ご飯のうえに薄焼きステーキと、温泉卵がのっかている)
全てが走馬灯のように、脳裏に浮かび上がってきますよ。

合わせて、新球場が出来るのは、広島市南区東駅町。
ここは、国鉄広島機関区があった所で、
少年時代、カメラを抱えて蒸気機関車を撮りまくった所なんですから、
もう、思い出爆発状態なわけですよ!!
こりゃあ、どうしても今シーズン中に「広島市民球場」へ行かなくては!

(☆注:「新古典主義の球場」とは)
大リーグの「シアトル・セーフコフィールド」
「ボルティモア・オリオールパーク アットカムデンヤーズ」のような、
古きよき時代の雰囲気を醸し出しながら、
近代的ハイテク装備を持った球場。
体に悪い「人工芝」ではなく、天然芝のグランドを
備えていることが特徴。
 
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