9月22日
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ああ、本当に落語好きでよかったぁ〜!
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まずは19日・日曜日、浅草公会堂、
「したまちコメディー映画祭」参加作品、
林家しん平、監督・脚本「落語物語」先行上映を観てきました。
柳家わさび演じる噺家の卵の入門から修業を通じて、
現在の落語の世界が、素晴らしく面白く描写されています。
これまで落語の世界を現した映画も数ありましたが、
本当の噺家さんの脚本監督による作品。
嘘がなく、落語好きには大ウケの映画に仕上がっています。
ピエール瀧さんと田端智子さんのほかは、
ほとんどが現役の芸人さん。
わさび君のふにゃふにゃした普段の姿そのままに、
見習い噺家を好演。
床屋のマスター役の権太楼師匠も良い味出してますよ。
来年3月、一般公開です。
そして、昨日火曜日は、昼夜興行、
銀座博品館劇場「鯉昇・喬太郎の会」夜の部へ。
鯉昇師匠18番の「佃祭」「蒟蒻問答」の2席。
いつもながらの飄々とした軽〜い可笑しみのある高座。
そして喬太郎師匠は、清水の次郎長外伝「小政の生い立ち」。
それに「そば清」。
大満足の落語会。
今回、トリであがった喬太郎さんの「そば清」は、
過去10代目馬生さんや、彼の師匠・さん喬さんの得意ネタを、
喬太郎さん自身の視点から、
懐かしいウルトラQのパロディーに仕立てていました。
ともすればダレ気味になる、そばの賭け食いの場面を、
お囃子さんの陽気な地囃子に乗せて演じ、
場内ひっくり返らんばかりの大ウケでした。
すでに完成された感の強い古典の名作を、
ここまでの爆笑ネタに仕立て上げる、
喬太郎さんの才能に感心してしまいました。
ここ数年、これだけの満足感をもって家路につけた
落語会はありませんでしたね。
夏目漱石じゃないけれど、鯉昇・喬太郎と、
「時を同じうして、活きている私は幸せである!!!」
いや、感激性の私ですからね、
読まれている方は、大げさだと思われるかもしれませんが、
3ヶ月前のチケット発売と同時に押さえて、
3500円で買って入った分、感激させて下さい。
もしも、まだ「大げさだ」とお思いでしたら、
実際に、瀧川鯉昇・柳家喬太郎の高座をご覧下さいな。
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9月16日
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息子の一言
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猛暑・酷暑の今年の夏は“ひつこかった”ですが…、
ようやく、ここ2、3日、吹く風も秋めいてきましたね。
今年の暑さは尋常ではありませんでしたからね。
ず〜っと、昔からクールビズではありましたが、
化繊の薄手の開襟シャツを毎日着てがんばりました。
ようやく、半袖ポロシャツの出番となりました。
1995年からアメリカ・メジャーリーグの取材へ行きながら、
買い集めたメジャーリーグのポロシャツのローテーション。
我が家は豊富ですからぇ。
オールスターゲームポロ、ディビジョンシリーズポロ、
ワールドシリーズポロなどなど、とっかえひっかえ着られる季節…。
この夏、ポロシャツでは暑くて耐えられませんでしたからね。
ところが、ここに問題が〜!
颯爽とボルティモアのベーブ・ルース記念館の、
ポロシャツを着て出かけようとした矢先、息子がキツい一言。
息子:お父さん、裾ズボンに入れんなよ。ダッさぁいぜ!
栗村:ん〜お前、ポロシャツに綿パン(チノパンっていうんですってね?)で
出勤だから、せめてドレスコードぎりぎりで、
裾ズボンに入れるのあたりまえだろ?
ゴルフ場だって、夏場、裾入れないとルール違反だぞ!
息子:(まるで異物を見るような目つきで)
まっ、お父さんなら、仕方ないけどさ…。
さぁて、皆さん、どっちが正しいのでしょうか?
ちなみに私、ポロシャツの裾をズボンの外に出すと、
“てるてる坊主”の化け物になってしまうのですが…。
そうそう、ハマってるアメリカテレビドラマシリーズ「24」、
シリーズ2まで、見終わりましたよ。
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9月 9日
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ハマってしまいましたァ〜
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このところの猛烈な暑さに、
いつもの寄席に向うエネルギーも出ず、
専らエアコン効かして、テレビのまえにゴロリ…。
何かと、会社からの帰宅時に訪れているレンタルDVDショップでは、
新旧アメリカ映画を借り尽くしてしまいました。
そこで、とうとう手にしたのが「24(TWENTY FOUR)season1」。
アレですよ、アメリカで人気のテレビドラマ。
複数の出来事がリアルタイムで進行し、
全シーズンが1話1時間の全24話で完結するってえヤツですよ。
このシリーズ、SEASON8まであるので、どうなることやら…。
実は2002年、アメリカで大リーグ取材中、
ニューヨークの日本人フリーライターの人から、
「今、アメリカで大人気のドラマで、
いずれニッポンでも話題になりますよ。
FOXテレビでやってるから観てみなさい」と薦められていたんですがね。
根が感化されやすい性格、熱しやすい凝り性。
きっと、ドップリハマってしまって、
折角、メジャーリーグの取材で渡米しているのに、
肝心のグラウンドで寝不足でボ〜ッとしていたら
意味ないですからねぇ…。
何とか、ここまで踏みこたえていたんですが、
とうとう猛暑のせいでパンドラの箱を…開けてしまったのですよ。
一昨日、SEASON1を5巻500円のサービス価格で借りて、
もはや、SEASON1・8巻まで観て、いよいよ今夜、完結編まで!
随分前、立川志の輔さんの会で、スクリーン4分割同時進行の
パロディーやってて、場内大爆笑だった時、
私だけチンプンカンプンだった悔しい思いも蘇ってきましたが、
今や、ジャック・バウアーの一挙一動にヒヤヒヤドキドキ。
きっと、SEASON8まで観てしまうのでしょう。
その間、寄席のチケットも買ってるシ〜。
睡眠時間は、しっかり取りたいシ〜。
一人で悩む、能天気な栗村智、ただいま57歳…。
コレでいいのだろうか?
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8月28日
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東京女子大のM.Fさん
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ヒェー!いつまで続くこの猛暑・残暑…。
聞くところによると、9月もこの暑さが和らがないとか…。
皆さんも体調管理、充分に気をつけて下さいね。
先代、面白いほうの三平さんじゃありませんが、
「ほ〜んと、カラダダケハだいじにしてくらさい…」
昨日、代休とって、英気養い方々、エアコン切って、
窓開け払い、自分の部屋の大掃除。
で、出てきたぁ〜!
埃だらけの本箱の裏から、黄色く変色したノートが…。
タイトル書きに「寄席観賞録」。
仰々しいタイトルですが、要するにその頃の落語ノート。
いやぁ懐かしくて、結局、大掃除は挫折。
1974年(昭和49年)1月17日から、
1976年(昭和51年)10月12日の落語観賞ノートですから、
それは懐かしいわけで…。
ペラペラとノートをめくって思い出したのが、
今から35年前、大学三年生の時、
初めて女性と二人で行った寄席デート。
昭和50年9月1日・月曜日、上野鈴本演芸場・夜の部。
学生900円でした。(そう書いてありました)
勿論、誰と行ったかを書いてある変態ノートじゃありませんから、
当時のメンバーと、噺家さんがなにをやったかを書き留めて、
少しだけ、その時気づいたこと、感じたことを
書き留めてあるだけのものですが…。
このノートを、見ているだけで、
あの頃のことが走馬灯のように脳裏に浮かんでくるんですから、
掃除も止めちゃうの判るでしょ?
開口一番 立川寸志 「寄合酒」(現立川談四楼)
2 林家時蔵 「出来心」(故はなし家林蔵)
3 林家正楽 紙きり (故二代目)
4 橘家文蔵 「やかん」 (2001年没)
5 アダチ龍光 奇術 (1982年没)
6 立川談志 「芝居の喧嘩}
7 金原亭馬生「道具屋}(故10代目)
8 都家かつ江 三味線漫談(1983年没)
9 柳家小さん 「粗忽長屋}(故5代目)
中入り
10 春日三球・照代 漫才 (照代さん1987年急逝)
11 蝶花楼馬楽「子ほめ」 (故6代目)
12 柳家小三治「湯屋番}
13 丸一小仙社中 太神楽
主任 林家正蔵「怪談牡丹灯篭・幸手堤の場}(故8代目)
かっぽれ(正蔵一門)
ね、凄いメンバーでしょ!
北海道無銭旅行の帰りに知り合った東京女子大のM.Fさん。
長い髪が似合う可愛らしい人でした。
今、何してるんだろう…なんて思いを馳せてたら、
たちまちのうちに休みなんて終わっちまいました。
確か、寄席がはねて、真っ直ぐお家に送っていきましたよ。
あの頃、真面目でしたから(???)…、私。
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8月21日
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卵かけごはん
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いやぁ、やっぱり起きましたか…。
20日付朝日新聞の夕刊を読んでいましたら、
アメリカ・アイオワ州の養鶏場から出荷された
殻付き生卵を食べた人たちが、毎週200人以上、
サルモネラ菌による食中毒を起こしたんだそうです。
このため8月13日、スーパーマーケットなどに向け
「5月19日」以降に出荷された生卵の「回収」が
始められたというニュースが報道されていました。
何度も日本人大リーガーを追ってアメリカ出張した折、
2か月以上の長逗留になる時は、
無性に「卵かけごはん」を食べたくなることがありました。
初めて渡米した時、ロサンゼルスの日本食屋さんから、
「アメリカでは、生卵はいくら“FRESH EGGS”と商標にあっても、
卵かけごはんにしてはダメですよ。
鶏が産んで2週間以上経ったのが出回ってるのですから、
必ず熱を通したクッキングエッグを食べてくださいよ」とのアドバイス。
最近は日本も「食の安全」「偽装」などで、
ずいぶん物騒になってきましたが、
何をするにもアバウトなアメリカ人らしい出来事でしょう!
映画「ロッキー」では、早朝、冷蔵庫を開けて
生卵を何個も何個もカップに割って入れて“グビリ”と、
ロッキーが飲み込むシーンがありました。
きっと、ロッキーは、鋼のような肉体に加えて、
鉄の胃袋を持っているから、何ともなかったのでしょう。
それにしても、新聞記事を見て呆れるのは、
8月13日に「5月19日以降」
全米のお店に出荷した卵の回収に入ったということ。
つまり、スーパーマーケットの店先にまだ、
「5月19日」に鶏が産んだ卵が、
並べられている可能性がある訳ですから…。
それでも、サルモネラ菌に汚染されていては、
フライパンで炒めても食中毒になるわけです。
最近は、卵かけごはんの専門店まで出来るくらい
日本の食文化の中心といってもいい「生卵」。
海外で油だらけのフレンチフライ、ハンバーガーばかり食ってたら、
日本人なら絶対、熱々のご飯に生卵を割って、
お醤油を一たらしして、ガサガサと頬張りたくなる…。
でも、アメリカ旅行にいらっしゃった時はダメですよ。
酷い目に遭った日本人を、何人も見ましたからね。
お気をつけください。
余談になりますが、今まで「卵かけごはん」のかき込みぶり、
いや、食いっぷりの良かった日本人は、
誰が何と言っても、元・西鉄ライオンズの鉄腕、
元・ロッテオリオンズ監督の稲尾和久さんですね。
10年前、プロ野球・宮崎キャンプ取材で久々にお会いした時、
ホテルの朝食をご一緒して、
その食いっぷりの良さにほれぼれしたのを思い出しました。
卵2個で、ご飯4杯をペロリですからねぇ。
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