1242 ニッポン放送
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みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
12月26日
あ〜いそがし!?
本当に押し詰まってきましたね。
今年もあと一週間を切りました。

今週は、珍しく忙しい一週間でしたよ。
水曜日に日帰りで、京都・嵐山のさらに奥、
北嵯峨まで飛んでいって、中村梅雀さんのロケ取材・インタビュー収録。
池波正太郎作品「剣客商売」の小兵衛とおはるの庵のセットには、
感激しましたよ!
藤田まことさんが亡くなられたのを期に、
近々、取り壊されることになっているとか…。
さびしいですね。
この模様は、今日26日・日曜日夜8時半から1時間
「年末年始も時代劇天国!」という特別番組をお送りしますので、
ぜひお聞きになってください。

京都からおっとり刀で帰ると、
翌23日は午後3時から、新橋演舞場で、
上方落語の本格派・笑福亭松喬師匠の還暦落語会。
会場3階席までぎっしり満員、1300人のお客様。
東京の権太楼・さん喬に、松喬さんの弟弟子の鶴瓶さんという、
華やかなメンバーで素晴らしい会でした。
トリで演舞場の花道から高砂丹前の出囃子にのって、
いつもの寄席の高座とは、比べ物にならない大きな舞台へ…。
18番の勧善懲悪噺「帯久」。
サゲを聞くや緞帳が折りきらないうちに外へ出て、
有楽町のスタジオへ。
時代劇特番の収録に飛んでいく…。

続く24日は「ラジオチャリティミュージックソン」で
横浜で募金呼びかけ。
皆さん、今年もご協力ありがとうございました。

そして25日・土曜日は、泊まりのアナウンサーで会社宿直…ね?
売れっ子タレントみたいでしょ。
こんなの毎日続いたら、たまったものではありませんが、
たまには、結構楽しいものです。
さ、このブログ書いたら、有馬記念の予想だっ!
あ〜いそがし、あ〜いそがし…。

皆さんよいお年をお迎えください。
12月14日
観ちゃった
やめようやめよう…と思いながら、
ついにとうとう「24」ファイナルシリーズまで、
観てしまいました。
アメリカ・FOXTVが、1話CM抜き44分で24話の1シリーズを
掛けること8シリーズという長ロングランテレビドラマ「24」。
簡単にいえば、現代社会の恐怖となっているテロ、
そのテロ対策専門の政府機関、CTUロサンゼルス支局の捜査官、
キーファー・サザーランド演じるジャック・バウアーが、
様々な凶悪なテロリスト達を、毎回、驚くような内通者、
凶悪な伝染病などの恐怖にさいなまれながら、
退治してゆくリアルタイムドラマです。
残虐な拷問シーン、すぐに人が殺される…。
「も〜やめよ、も〜借りないぞ!」と固く決心しながら、
寝不足の目をこすって会社へ…。
しかし、帰りにまた足がレンタルショップに向いてしまうのでした。
9・11以来、フィクションとは簡単に思えない現代社会。
その恐怖感も、実際にありうることだけに、
「バッカばかしい」と思いながら、
「もっと観たい、早く次が知りたい!」てな具合で、
とうとう昨日、最終回を観終えました。

ジャック・バウワーは死ぬのだろうか?
死なないのだろうか?
おい、大丈夫かよ? と常に思いつつ、8シリーズ24話まで…。
CTUデータ分析官、メアリー・リン・ライスカブ演じる
クロエ・オブライエンは、幸せになるのか?
シーズンの中で可愛くて大ファンになってしまった、
ジャックの一人娘・キム役のエリシャ・カスパートの行く末は…。
まっ、これでおしまいと製作側が言っているのだから、
仕方がないけれど、この続きを作れば、
やっぱり、観ちゃいますよ〜。

舞台がアメリカ・ロサンゼルス、ニューヨーク…。
大リーグ取材で、アメリカ中を駆け回った頃の思い出が、
ロケ地を見てて蘇って懐かしかったですね。
英語も少しは思い出せたかも…。
9月1日から観始めて、およそ3ヶ月半。
これまで放し飼いのわん公みたいな私が、
毎日、定時に帰って部屋にとじこもって大人しくしている姿を、
女房は「だいぶ、年取ったわねえ・・・」と思ったらしいけど…。
わしゃ、これを機会にまた、
放し飼いのわん公の如くかけまわるぞ〜!!!
12月 4日
桜庭ななみさん
以前、このブログの中で7月でしたよね。
映画「最後の忠臣蔵」をご紹介したのは…。
いよいよ12月18日、全国主要映画館で、
ロードショー公開ですよ!

土曜の朝の「それゆけ!栗奉行」で、
そのヒロイン・可音(かね)を演じた、
桜庭ななみさんにインタビューする機会に恵まれました。
大石内蔵助が、密かに残した忘れ形見、
娘・大石可音を原作に勝るとも劣らない、凛とした演じぶり!
ぜひ、劇場で御覧ください。
杉田監督曰く「第二の吉永小百合さんを目指せる器」と
絶賛の新人女優さんに注目していきましょう。

普段の彼女は、さっぱりした明るいお嬢さんで、
時代劇初出演の感想は…
「かつらを長時間かぶっていると、こめかみが痛くて・・・
それと正座って、ちょっとの時間ならいいけれど…」
いやぁ、それでもスクリーンに映し出される娘・可音の
凛とした演じぶりは、先々楽しみな女優さんです。
11月25日
宮﨑あおいちゃんみたいに唄いたい気分!
「たからは、もっと奥の奥、戸棚のおく〜にありましたっ」
思わず、宮﨑あおいちゃんみたいに、
唄いたくなってしまうことがありました。

本格的に寒くならないうちに…と、
老朽化した我が家を極力近代化しようという、
“栗村家大改築”も、あと、外装の吹きつけを残すのみとなりました。
改築となって、これまでの仕舞ってあるもの、処分するものと、
ひと月早い家中大掃除という大変な目に遭って2週間。
戸棚の奥の奥から、カミさんが引きずり出してきた、
カビと雨のシミでねずみ色に変色した段ボール箱が…。
思えば、今から12年前、
アナウンサーの大先輩・窪田康夫さんが、
「演芸好きのキミに、処分はまかせる」とおっしゃって、
当時ドッカーンと宅急便で送ってきた、
噺家さんたちの「祝儀手ぬぐい」の山だったのです。

窪田大先輩といえば、文化放送創設時の演芸担当、
ラジオ日本(ラジオ関東)で、ハイセイコー活躍時、
豪快なレース実況で名を馳せた方。
その窪田さんが昭和30年代、
フジテレビ「お笑いタッグマッチ」の前身、
「落語討論会」で進行役をお勤めになって、
当時の三笑亭夢楽・春風亭柳昇・桂伸治・
三遊亭小円馬・春風亭柳好さんたちと
親しくお付き合いされていたときに、
節季、節季に挨拶代わりに交わす
それぞれの芸人さんの名前入り手ぬぐい(デザインは、人それぞれ)を、
そのままウチに丸ごと送ってきたんです。
それを私は整理するのを忘れたまま、
カビ・シミだらけにしてしまったのでした…。

恐る恐るカビとって、洗濯機の中へ…。
多少の色落ちは、ご勘弁いただくとして、
アイロンかけてたたみ始めると、
いやぁ〜ザックザック!
演芸ファンにはたまらないお宝なのでした。
何しろ、今をさること50有余年、
第一次落語ブームの昭和30年代前半に、
現役で大活躍した芸人さんの曼荼羅が…。
ぞろぞろ…ぞろぞろ…。
3代目桂三木助、8代目春風亭柳橋、先代柳亭痴楽、
三遊亭円右、8代目春風亭柳枝・7代目一龍斎貞山、
お笑い三人組の一龍斎貞鳳・春風亭柳昇・三笑亭夢楽
先代金原亭馬の助…。

珍しいのは9代目留さん文治の翁家さん馬、
自分の乗ってる枝を切っちゃった、
元・春風亭小柳枝の春風亭とん橋。
先代鶴光から、三遊亭百生になり、
東京で上方落語で活躍した
白地に紺で鮮やかにはっきりと百生と書かれた手ぬぐいが…。
出来る限り汚れを取ってアイロンかけてほしいと仰る
その筋のお弟子さんの手元にお渡ししようと思っています。
確か、笑福亭鶴光師匠の書かれた本に、
先代の鶴光を名乗ってらしたのは、
三遊亭百生さんだったとあったはず…。
早速、鶴光師匠に連絡せねば…。
11月12日
浅草演芸ホール昼の部主任・春風亭昇太!!!
このところ、売れに売れて、
寄席の定席での高座に上がる暇のなかった
昇太さんが、寄席の定席に出演!
しかも、トリを取るということで、
おっとり刀で会社を飛び出して浅草六区へ!
ありました、ありました!
青空に翩翻と翻る春風亭昇太の幟…。
いやぁ、嬉しくなっちゃいましたよ。

平日の浅草六区、軽快に走り回る人力車の車力のお兄さんが、
演芸場前で急ブレーキ。
「ここが浅草の人気の寄席、浅草演芸ホールです。
このところの落語ブームで、ココはいつも大入りなんですが、
お客さん、看板にちゅ〜もく!
な、なんとテレビの笑点でおなじみの昇太さんが、
昼の部のトリですねぇ。
テレビ・ラジオに地方公演と大忙しの、
売れっ子昇太さん。
どんなに忙しくても、自分の育った故郷を
大事にしてるんですねえ〜」と人力のお客さんにガイドしてます。
昇太さんが聞いていたら、涙を流して喜んだことでしょう。

ここ暫く、寄席で昇太さんの高座を見られなかったのですが、
11月中席・前半(11月11日〜15日)は、
久しぶりに寄席のトリをとってます。
昔のようにのんびりしている頃なら、
従来の10日間で一つの興行も成り立ったのでしょうが、
芸術協会は、小遊三さんの肝入れで、
10日間の興行を5日と半分にすれば、
もっともっとたくさんの人気者も定席の高座に出演できるという
ナイスアイディアから実現したものです。

平日・金曜日、チケット売り場に中入り前で、
『今、お入りになっても立ち見です』の札が…。
演芸ホール1・2階ぎっしり満員。
中入りで帰っちゃう、何しに来たのかわからない
お客さんのお陰で途中から入った私も、
何とか座席に腰を落ちつけられました。
顔見知りの従業員のお兄さんも、
「私、ここへ来て7年ですが、
昇太師匠が浅草でトリを取るのは初めてですよ。」と、
目を丸くしてました。

二人になっても頑張ってる東京ボーイズの愉快な高座が終わり、
何とも軽やかな「デイビークロケット」ので出囃子で、
お目当て・春風亭昇太、鮮やかな浅黄色の紋付に、
はかま姿で登場〜!!!
場内のあちらこちらから、
「ま〜ってましたっ・たっぷりっ!」の声が…。
340人みんなのお腹をヨジらせる、
今日は古典の「権助魚」の一席、
23分たっぷりと熱演しました。

昨日も今日も、新聞販売店でもらった招待券で
観に来ているという歯の抜けたお爺さんが教えてくれました。
「昨日もねぇ、古典の「短命」やってたよ。
いやぁ昔から芸術協会の寄席は軽くて明るくていいねえ…。
昇太が出てくれると、わしゃあ〜華やいだ気分になるんだよ。
夜の部の春馬まで、半日招待券で楽しめて極楽だよ。」
おやおや、招待券のお客さんも多いんですねぇ。
鶴光師匠じゃありませんが「ほんまに高齢化社会でんな」。

ちなみに昇太さん、土曜日は3時40分あがり。
日曜日12時30分上がりと出番は変わりますが、
この11月中席・前半の芝居、一日も代演はないそうですよ。
 
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