飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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駅の使い方
5月 2日
近年、鉄道各社は駅の使い方に知恵を絞ってきました。
元来、駅は鉄道に乗るためのもので、
買い物は「エキマエ」というのが常識でした。
電車を降りたら、駅前商店街で買い物をして家路につく。
どこの駅でも見られる光景です。

これに変化をつけたのが、小林一三。
阪急電車の設立者、阪急グループの総帥であった彼は、
沿線の郊外を開発し、宅地を分譲。
一方、都心のターミナルにはデパートを直結させ、
通勤・通学・買い物も自社の電車を使ってもらい、
消費行動のすべてを自社に引き込む戦略で大成功を収めました。
以後、私鉄各社はこぞってターミナルに自社系列のデパートを建て、
沿線で宅地を開発し、小林一三の成功モデルをなぞっていきます。

しかし、このビジネスモデルには大量の土地が必要となり、
バブル以降、土地の値段が下がると、
分譲価格が下がって利益が出なくなり、経営が非常に苦しくなります。
そこで、自社の眠っている資産から利益を出そうということになり、
注目されたのが、駅の中の空間。
今までは移動の通路としか見てこなかったものが、
沢山の客を呼び込む魅力的なツールとなる…。
これに先鞭をつけたのが、JR東日本でした。
話題のスイーツ店などを集めて、
「エキナカ」という概念を作り出しました。

ただ、これは、駅の中に相当空間的余裕がないとできないこと。
そこで、各社は駅の上空に注目しました。
「エキウエ」です。
駅舎と一体の建物を、さらに高く伸ばす。
小林一三は、この建物を百貨店としましたが、
今度はオフィスビルなどとするのです。

あさって、大阪駅の北口に、
ノースゲートビルがオープンします。
「エキウエ」オフィスビルですが、
それだけでなく、屋上農園まであるのです。
緑化とセットにするのが、今のトレンド。
関東では、恵比寿、高崎にエキウエ農園があります。
駅という無機質なものから、
買い物をする賑わいの場を経て、農園という自然への回帰。
駅は、進化し続けています。


 
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