飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
5月21日
ラッキーナインの復活G1勝利から50分後。
シンガポール・クランジ競馬場に集まった香港代表の大応援団は、再び熱狂の時を迎えました。
この夜のメインレース、シンガポール航空国際カップ(G1・芝2000m)で、ミリタリーアタックがラッキーナインに続いて表彰台の一番上に登ったのです。

香港ジョッキークラブのCEO、エンゲルブレヒト・ブレスゲス氏は、
「香港の全ての人にとって、誇りと驚きの出来事となったね。言うことない!l香港の馬が世界的に互角以上に戦えることを見事に証明してくれた」
と、喜びを語りました。

今回のミリタリーアタックの勝利は、香港が誇るベテラン調教師、ジョン・ムーア調教師にとって特別な勝利となりました。
すなわち、初めての海外G1制覇です。
その上、このレースは一昨年のイリアンで3着、去年のザイダンで2着と切歯扼腕していたレース。
そこで、今回はミリタリーアタックの勝利に加えて、寮馬ダンエクセルが2着に入り、ムーア勢ワン・ツーフィニッシュを決めたのです。

「ミッション達成だ」と、ムーア師はつぶやきました。
「この勝利は、ケーキを作って最後にイチゴを乗っけたようなもの。
海外G1勝利を目指してずっと挑戦を続けてきた。何度も何度も2着を続けて、今回ようやく1勝をつかんだ。感無量だね。」
そして、
「いやぁ、驚きだよ。凌ぎ切ったね。さて、今後どのレースへ行こうか?」
すでに目は次走に向いています。
その次走とは、オーストラリアのG1、コックスプレートを想定しているようです。
その上でこのレースを振り返って、
「今回非常にいい状態でレースに臨むことができた。パストリアスを目標にして行ったんだけど、パストリアスはあんまり前に行かなかったね。
抜け出すのにいい脚を使ってくれて、先頭に立った時は熱狂したね。
このレースで、彼が相当な才能の持ち主であることを証明できたし、こんな競馬が出来ればこの先は海外のレースも当然視野に入ってくるよね。」

勝利ジョッキーのザック・パートンは、ミリタリーアタックをラチから3頭分外、寮馬ダンエクセルの直後に誘導し折り合いをつけました。
直線に向いて、トレードマークの爆発的な末脚を繰り出し、勝ち時計1分59秒58で戴冠となりました。
「信じられないくらいうれしい!」とパートン騎手。
「ペースもこの馬に向いて、道中何にもしなくて流れに乗っていればよかった。
2000mは彼の得意距離だから、いつもの末脚を出せば勝てると思っていた。
そう思って、道中ためてためて末脚を爆発させたんだけど、想像以上だった。凄い脚だったよ。」

一方2着には、G1・チャンピオンズマイルを勝ったダンエクセルが地元のマーウィンゴーをアタマ差抑えて入りました。
騎乗したウェイチョン・マーウィン騎手は、
「全力を出し切ったね。また2着で、勝ち馬の介添え役になっちゃったけど、言い換えれば堅実な馬ってことだからね。
より良い馬が彼を負かした。そしてその馬が寮馬で、同厩のワン・ツーフィニッシュなんだから、香港競馬全体にとってこれほどのことはないよ」

香港ジョッキークラブのCEO、エンゲルブレヒト・ブレスゲス氏は香港勢の活躍を讃え、
「ミリタリーアタックはQEⅡに続いてこのレースを勝って、香港最強馬の一頭になったね。
ダンエクセルは折り合いが付けられるかどうか心配で、正直これほど走るとは想像を超えていた。
そして、ラッキーナインのレースは素晴らしいの一言だよ。最近の凡走でもう終わったか?と思われていたけれど、
やはり世界の中でも有力なスプリンターの一頭であるなということを証明した。
素晴らしいレースデーだった。厩舎のスタッフはじめ関係者の努力に感謝申し上げたい」
とした上で、
「3頭のレースぶりに興奮した。シンガポールまで応援に行ったファンも、香港人としてのプライドを大いに感じたのではないだろうか。
もちろん、香港で応援したファンたちも」
と、自信たっぷりに話しました。
そして、馬だけでなくジョッキーにも言及し、
「ブレット・プレブルにしてもザック・パートンにしても、大レースに乗るジョッキーはどういう位置取りで行けば勝てるのかを熟知していたね。
香港で乗るということがいかにそうした勝負勘を養うかというのを2人は証明してくれた。
2人はオーストラリア人ジョッキーとしてトップクラスだし、そして世界の中でも間違いなくトップジョッキーだ。」

シンガポールで、香港で、ファンたちが熱狂した日曜の夜でした。


 
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