飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
11月17日
12月の香港国際レースの試金石、ジョッキークラブカップ・マイルが終わりました。
かつては国際レーストライアルと言われていたこのレース。
名前が変わってもその位置付けは変わらず、今も国際レースの地元勢を占ううえで重要な一戦です。
今回、特にJCカップは一線級が勢揃いし、注目されました。
昨シーズンの年度代表馬ミリタリーアタック、香港カップ2連覇中のカリフォルニアメモリーの2強がハンデ戦ではなく定量戦でぶつかるということで、おそらくそのどちらかが栄冠をつかむだろうといわれていました。
しかし、世の中はそんなに甘くありません。
ジョン・サイズ厩舎のエンドゥイングが大番狂わせの主役を演じました。
2週前のササレディースパース(HKG3)を小差で制したエンドゥイング。
同じ4歳馬のアキードモフィードをアタマ差制して、昨シーズンのダービーの雪辱を果たしました。

「この馬は大差で勝つってことはないんだけど、何より負けないってことが強さの証だよね。幸運なことに今日もまた内ラチ沿いを進むことができて、力を温存することができたね。それが直線に向いてからの勝負強さにつながったかな。」
管理するジョン・サイズ調教師は語りました。

騎乗したタイ・アングランド騎手は1番枠から内ラチ沿いの5番手を進み、道中は楽な競馬が出来たようです。
リベレイターが引っ張る淀みのないペースの中、ミリタリーアタックの内で虎視眈々と直線を待っていました。
しかし、好事魔多し。
直線の入り口で、アングランドはあろうことかムチを落としてしまいます。
「道中は本当にやることがないくらいだったんだ。
いい位置につけて、手ごたえも抜群で、隣を走ってるミリタリーアタックは手ごたえがちょっと怪しくなっているように見えたからこれはチャンスあるなと。で、直線の入り口で前を走るリベレイターとセイムワールドの間から抜け出しを図ったその時さ!ムチを落としちゃったんだ。一瞬パニックになったよね。でも仕方がない。脇腹を蹴ったり、平手打ちしたり、しごいたり、ゴールまでやれることは何でもやったよ。いやぁ、ムチを落としてなかったら、もっとラクに勝てたはずだね」
こんなエピソードも、勝ったからこその笑い話。
アングランドは苦笑しながら話しました。

アキードモフィードは外枠スタートで最後方から追い込みましたが届かず2着。ミリタリーアタックがそこから1馬身半差の3着。そしてカリフォルニアメモリーが4着。
「この着順を見ると、エンドゥイングのレーティング評価(108ポンド)が低すぎることがわかるし、この勝利が決してフロックではないとわかるんじゃないかな?アキードモフィードは118ポンドだからね。本当なら僕らを負かさなきゃいけない。ま、勝利に勝る証明はないわけだし、エンドゥイングの今後が楽しみだよ」
ジョン・サイズ師は最後は余裕を見せました。

リチャード・ギブソン調教師は今回のアキードモフィードのパフォーマンスにほっと胸をなでおろしました。
何しろ、昨シーズンの香港ダービー馬がこのところ9着、7着と惨敗続き。
ようやく、実力を見せてくれたというところでしょうか?
「いやぁ、良かった。ダグラス(・ホワイト騎手)が上手いこと乗ってくれたよ。道中後ろで我慢することを教えてくれたし、最後の末脚を爆発させてくれた。これでキッカケをつかめたんじゃないかな」
中距離戦線は新星の誕生で、我々競馬ファンはますます悩むことになりそうです。


 
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