飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
3月17日
香港ダービーは結局波乱なく、ジョン・ムーア厩舎のワンツーで終幕しました。
すなわち、デザインズオンロームとエイブルフレンドの一騎打ちだったわけです。
さらに順当なことに、勝ったのは人気の中心、デザインズオンロームでありました。
半馬身差勝利したトミー・ベリー騎手は、
「一騎打ちってのは、あるようでないよ!その上、自分が勝てるなんて、すごいスリルだったよ!ジョン(・ムーア師)が信じて任せてくれたおかげで、こうして勝つことが出来た。この馬は今まで乗った馬の中でベストホースだね!」
今年の4歳クラシック三冠は、ムーア師の独壇場。
第1戦の香港クラシックマイルはエイブルフレンド1着、デザインズオンローム2着。
第2戦の香港クラシックカップでは1着2着がひっくり返り、そしてダービーも同じくデザインズオンローム1着、エイブルフレンド2着。
これでムーア師は、1995年マカルプラスター、2006年ビバパタカ、2009年コレクションに続いて、香港ダービー4勝となります。
64歳の誕生日を翌日に控えたムーア師にとって、何よりの誕生日プレゼントとなりました。
一方、「あと一息!」と悔しがったのが、マイケル・チャン師。
送り出したディバヤニは、2着エイブルフレンドに首差及ばず3着。
そこから4着のミスターニョッキまでは6馬身差と、ムーア勢に劣らぬ実力を見せつけただけに、悔しい結果となりました。
レースは、人気馬が後ろに控える展開。
デザインズオンロームが後ろから2頭目。
その前にエイブルフレンドとディバヤニ。
前はビューティフレイムが引っ張る淀みない流れでした。
中間点の残り1000mからレースが動き始めますが、デザインズオンロームとトミー・ベリーは動じず。
残り600mでも控えたままで、前を捕まえられるだけの距離感を保ったまま、折り合いに専念していました。
直線に向き、6万余人を飲み込んだ沙田のスタンドは悟りました。
これは、外のデザインズオンロームと内のエイブルフレンドの一騎打ちだと…。
残り250m。2頭は完全に並びました。
火の出るような叩き合いは、やはり距離不安が囁かれたエイブルフレンドが最後に力尽き、デザインズオンロームに軍配が上がりました。
勝ち時計は2分2秒04。例年よりも速い時計です。
「エイブルフレンドに捉えられた!と思ったんだけど、その瞬間デザインズオンロームは耳をそばだてて勝とうと脚を伸ばしたんだ」
トミー・ベリー騎手は勝負所をこう表現しました。
「この馬は反応のいい馬で、ちょっと指示するだけですぐ動いてくれるんだ。これはいい馬に共通したものだよね」
同じようなことを、ムーア師も言っていました。
「リラックスして走ってくれた。いい馬ってのは、今日のこの馬のようなことを言うんじゃないのかな。エイブルフレンドも前に同じように動いてたけど、まず残り700mぐらいで一度好位まで脚を使って追い上げて、そこで再びスイッチオフ。
リラックスして追走しながら、残り200mぐらいで再点火。そして突き放す。願わくば、この2頭の両方をオーストラリアに遠征させたいね。どっちも、向こうでもいい走りをしてくれると思うんだ」
ムーア師は前々から、デザインズオンロームとエイブルフレンドという2頭について香港のトップクラスの馬だと言ってきましたが、今回今後のローテーションに言及する際にもそれを繰り返しました。
「デザインズオンロームには輝かしい未来が開けていると思っているよ。前も言った通り、この馬は国際G1クラスの馬。今日の勝利も含め、ここ何走かでそれを証明できたね。末脚の伸びもよかった。エイブルフレンドが迫った時に、その良さが出たよね」
「エイブルフレンドはチャンピオンズマイルに、デザインズオンロームはクイーンエリザベス2世杯にそれぞれ進ませるつもり。2頭ともワールドクラスだから、その後も楽しみにしているよ」
ニューヒーローの誕生を、沙田の5万9080人のスタンドが見守りました。


 
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