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| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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| 3月31日 |
結果だけを見れば、香港の中・長距離勢は分厚い壁に跳ね返されたということになります。アキードモフィード、ドミナントが5着に善戦しましたが、勝つには及ばず。ドバイワールドカップレースデーの後半は、香港の競馬ファンにとっては非常に悔しい結果となりました。
この日のメイン、タペタ2000mのG1ドバイワールドカップ。香港の2頭は展開が向かず、アフリカンストーリー(サイード・ビン・スラー厩舎)に敗れました。5着に入ったアキードモフィードのダグラス・ホワイト騎手は、
「道中は良かった。いい位置に付けられていたからね。ただ、直線入り口でルーラーオブザワールド(ジョセフ・オブライエン騎手)がもたれかかってきたんだ。それでいったんブレーキを踏まざるを得なくなった。あれがなければもっと勝ち馬に肉薄出来ていた…」
と、悔しそうに語りました。一方、ミリタリーアタックのホアオ・モレイラ騎手は直線馬群の中でもがいていました。結果、16頭立ての10着惨敗。モレイラ騎手は、
「道中は決して悪いレースではなかったんだ。でも、今回に関しては運が全くなかった。何度も何度も前をカットされ邪魔されてね。正直に言うと、馬場も合ってなかった。何度も嫌がってハミを外そうとしたぐらいだからね」
そのひとつ前のG1ドバイシーマクラシック(芝2410m)では、モレイラ騎乗のドミナントが苦しんでいました。外枠からの発走だったので後方から競馬を余儀なくされ、直線は大外を回らされます。最後までそのロスを縮められず、勝った日本のチャンピオン、ジェンティルドンナに2馬身半差の5着に敗れました。
「運悪く、直線前が詰まってね。それを捌いている間に立ち遅れた。その後は素晴らしい末脚を見せてくれたんだけど、あれがなければ少なくとも2,3着の一線の中にはいたね。もっと勝ち馬に肉薄出来てたハズ。いいレースをしたんだけど…」
この日の前半とは正反対の表情のモレイラ騎手。これが競馬だと言われればそれまでですが、あまりに対照的で残酷ですらあります。
また、G1ドバイデューティフリー(芝1800m)にはトニー・クルーズ厩舎のブレイジングスピードが出走しましたが、直線馬群に姿を消し、勝った日本のジャス田ウェイからは大きく離れた13頭中10着。厳しい結果となりました。
今回のドバイワールドカップレースデー、前半の栄光と後半の蹉跌を総括し、香港ジョッキークラブのレース担当役員、ウィリアム・A・ネイダー氏が記者団の取材に応じ、
「いろいろあるけれども、ドバイワールドカップレースデーに2つもG1を勝てるなんて、歴史に残る快挙だよ。香港競馬の国際的な地位を確固たるものにしてくれた大きな勝利だね。何しろ、1200頭そこそこしか所属馬がいない香港で、これだけトップレベルの馬が揃っているということは、過去あっただろうか?誇るべきだと思うね。もちろんアンバースカイとスターリングシティという勝った2頭には祝福の言葉を贈りたいと思います。そして、それ以外の香港馬も頑張った。リッチタペストリーは歴史に残る香港馬ワンツーを成し遂げてくれたし、モレイラ騎手の手綱さばきも香港の競馬ファンの印象に残ったでしょう。このジョッキーがワールドクラスであることをもはや疑う人はいません。今回は、香港競馬が馬も人もハイクオリティにあることを世界に証明したいい機会だった。私はそれを誇らしく思います」
悔しさを乗り越え、前を向く。それが香港イズムなのかもしれません。
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