飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
4月28日
2強が激突すると、結果としては「両雄並び立たずだな…」となることが多いんですが、今回のクイーンエリザベス2世杯は香港中距離界の新旧両雄が直線叩き合う迫力のレースが展開されました。
直線その叩き合いを制した若武者デザインズオンローム、管理するジョン・ムーア調教師は「素晴らしい!!!」と叫びました。
今年の香港ダービーを勝って、そこからこのレースと連勝したのは、往年のスーパースター、2005年のヴェンジャンスオブレイン、2011年のアンビシャスドラゴン以来の快挙となります。
ムーア師は、
「素晴らしい馬だね。中間もいい感触だった。前から何度も言ってきたけど、この馬は国際G1級なんだよ!」
ムーア師にとっては、2007年と10年のビバパタカ、去年のミリタリーアタックに続きクイーンエリザベス2世杯4勝目。
陣営は今後について、年度代表馬、さらには来年の海外遠征プランまで言及しました。
「これで、香港チャンピオンになったよね。おそらく年度代表馬も王手だと思う。
順調なら、チャンピオン&チャーターカップ(G1・芝2400m)を目指すよ」
と、ムーア師。さらに、
「この馬、まだ遠征経験がない。だから、海外で挑戦すべきことはいくつもあるんだけど、才能のある馬だからこなしてくれるんじゃないかな。オーナーは来年ドバイの芝のレースへの遠征を望んでいるんだ。これから先、この馬はまだまだ良くなるよ。我々は1レース1レースベストを尽くすまでだよ」
鞍上トミー・ベリー騎手にとっては、このレースの勝率100%を維持しました。
というのも、去年このレース初騎乗でミリタリーアタックに乗り見事に勝利。
ただ、今回はそのミリタリーアタックが勝利への最大の壁となりました。
残り600mでまだ後方にいたデザインズオンローム。
そこから長い末脚を繰り出し前方に迫りますが、前にはホアオ・モレイラ鞍上のミリタリーアタックがいました。
同厩舎の先輩後輩の2頭、直線半ばで馬体を併せました。
内にミリタリーアタック、去年の年度代表馬。
外にデザインズオンローム、今年の香港ダービー馬にして若き挑戦者。
2頭の独壇場となったゴール前、最後は若武者がグンとクビ差抜け出して、2分1秒06でマッチレースを制しました。
下馬したなりベリー騎手は、
「ミリタリーアタックが内にいるってのは、脅威だったね。でも、こっちにはもうちょっとだけ余力があることが分かってたから、右ムチを入れて馬体を離して前に出したんだ。この馬は1対1のドッグファイトは大好きで、驚くことに、叩き合いになると決して諦めずに力が湧くんだ。特に、今回は相手も凄い力の馬だったからね」
今回は10頭という少頭数だったクイーンエリザベス2世杯。
海外からは、ドバイデューティフリー(G1)2着馬、南アフリカのヴェルキンゲトリクス、日本のエピファネイアなどが参戦していましたが、香港の2頭の前には歯が立たず。
勝ち馬から2馬身差の3着にヴェルキンゲトリクス、そこからさらに2馬身差の4着にエピファネイア、そして、香港ダービー3着のディバヤニが最後方から追い込み5着に入りました。
「この馬は有力馬の中で唯一馬込みの中を抜けてきた馬。ダービーの時には長い脚を使って徐々に上がっていくことができたけど、今回は少頭数だったからちょっと早めに仕掛けなきゃいけなかった。日本馬(エピファネイア)の手ごたえが抜群にいいのがわかったけど、こちらもジョン(・ムーア師)が慎重に仕上げてくれてたからね。いつも通りいい反応だったよ」
と、ベリー騎手は勝利ジョッキーインタビューで答えていました。さらに、
「今回の勝利は格別だね。前回このレースを勝った時のテン乗りと違って、今回はデザインズオンロームと長く付き合ってきたし、ジョン(・ムーア師)ともそのスタッフとも長く付き合っているからね」
と締めくくりました。
観衆は30454人と、去年と比べて微増。
一方、総売り上げはおよそ13億香港ドル(171億円)と、去年と比べて13%増加しました。
その結果に、香港ジョッキークラブのCEO、エンゲルブレヒト・ブレスゲス氏は大満足でコメントを出しました。
「今日の開催は大満足だね。特に、メインレースの叩き合いは非常に魅力的だったよ。参戦してくれたすべての海外馬にも感謝だね。彼らなしではこれほどのレベルの高いレースはできなかった。」
香港中距離界はこれで世代交代となるのか?それとも、シーズン終了までに古馬が一矢報いることがあるのか?年度代表馬レースは最後の最後まで目が離せません。


 
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