飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
5月20日
シンガポール国際競馬祭は、去年に続き香港旋風が吹き荒れました。
メインのシンガポール航空国際カップ(G1・芝2000m)は、香港勢の中で伏兵のダンエクセルが優勝。
去年の同じレースでは、ミリタリーアタックの2着に甘んじたダンエクセルですが、今年は前評判をひっくり返し、シンガポール・クランジ競馬場芝2000mをレコードタイムで快勝しました。
このレースの直前にクリスフライヤー国際スプリント(G1)を連覇したラッキーナインに続いて、センターポールにボウヒニアの香港旗を掲げたわけです。
「素晴らしいレースだった!何しろ、コースレコードを破ったんだからね。正直、驚きだよ!」
2000mのレースで2分を切って、勝ち時計は1分59秒07でした。
1番枠から良いスタートを切ったダンエクセル。
鞍上のトミー・ベリーは、逃げる日本のトウケイヘイローの2番手に付けます。
向こう正面で4馬身の差をつけるトウケイヘイローに対し、ダンエクセルは徐々に差を詰め、4コーナーでは1馬身差まで追い上げて最後の直線へ。
直線脚を伸ばすダンエクセルは、逃げ馬の外へ出して残り200mで一気に交わし先頭へ。
後はゴールまで危なげない走りで、後続に1馬身4分の3の差をつけて1着ゴール。
2着にはフランスのスモーキングサンが入り、香港の大本命ミリタリーアタックは3着。
4着には逃げ粘ったトウケイヘイローが入りました。
レースを終えてムーア師は、
「一気に駆けだしたあの感じは、戦火の馬のようだったね。思うに、この馬は短いところは1400mから長いところは2000mまで、いろんな距離のレールに出走させてたから、面喰っていたんじゃないかな。前からみんなに言っていた通り、この馬は本当に頑張り屋さん。おそらく、香港で一番堅実で頑張り屋なんじゃないかな。それも、どんな場でも最高のレベルで勝負できるんだから素晴らしい馬だよ。今回初めてブリンカーを着けたんだけど、馬が違ったね。末脚の伸びに磨きがかかったよ。それに、騎乗も素晴らしかったね。もちろん、1番枠を引いたというのもあるんだけど、逃げ馬の2番手に控えられたのが良かった。直前に芝が刈られたのも、おそらくこの馬にとってはだいぶ違ったね。」
と、一気にまくしたてました。
一方、騎乗したトミー・ベリー騎手にとっては非常に大きな勝利となりました。
というのも、先日病気のため亡くなった双子の兄ネイサンが騎乗していたのが、まさにここシンガポールだったのです。
「ネイサンはきっとここに来て後押ししてくれていたと思うんだ。ボクのキャリアにとって、この一勝は最も特別な一勝だよ。忘れられない一勝だよ」
下馬して、まずはそう言って亡き兄を思いました。そして、勝利ジョッキーの顔に戻り、
「前走チャンピオンズマイルでは、4番枠から不利なく乗って3着。あの時、正直下ろされるかもしれないと思ったんだ。だから、ジョン(・ムーア師)に乗せてくれって懇願したんだ。そしてら、ジョンはもう君を指名してあるって言ってくれて…。だから、ジョンとオーナーには感謝してもし足りないよ」
と、喜びを爆発させました。
「ダンエクセルはキャリアを積んだベテランなんだけど、ブリンカーは今回が初めてだったんだよね。これが良かった。この部分でも、陣営に感謝だね。ホント、見違えるほど馬が変わったもの」

連覇が期待されたミリタリーアタックの方は、やはり戦前不安視されていた大外枠が響いたか。
ホアオ・モレイラを鞍上に、ゲートを出てからスムーズに好位の一角を占めたようにも見えたんですが、道中は折り合いを欠き、去年とは対照的なレース運びとなりました。
「序盤に折り合いを欠いたせいで、最後にもうひと伸び踏ん張りが利かなかったね。でも、不利な条件の中で十分に戦ったし、もし内枠を引けていれば2着はあった。ダンエクセルまで負かせていたかどうかは、議論になるところだけど」
と、こちらは敗軍の将としてのジョン・ムーア師のコメント。
その一方で、勝利調教師としてのムーア師は付け加えて、
「(ダンエクセルの)オーナーはチャンピオンズマイルの時も勝てると期待して、結局3着。こうした2,3着の多い馬だったんで、ようやくオーナーに花を持たせることができた。それも、海外G1という大輪の花をね!」

香港ジョッキークラブのCEO、エンゲルブレヒト・ブレスゲス氏は香港馬がシンガポールのG1を総なめしたことについて、
「今夜は、香港馬が世界クラスの実力を持っていることを見せつけた一夜だったね。(クリスフライヤー国際スプリントを勝った)ラッキーナインも、ダンエクセルも、ジョッキーがパーフェクトなレースをしたよね。調教師・騎手・馬の努力の結晶だよ。誇り高き、素晴らしい時間だったね。全ての関係者に祝福の言葉を贈ります」
と胸を張りました。
また、レース担当役員のウィリアム・A・ネイダー氏は、
「再びシンガポールで2つのレースを香港馬が制するというのは、非常にエキサイティングだね。今年はドバイでも香港馬がG1を2勝しているし、まさに午年は香港馬の年になるね!」
とコメントしています。
アジア競馬の中心は、日本と香港。どうやらそういった流れのようです。


 
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