飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
1月26日
国際G1に昇格して最初の開催となった今年のスチュワードカップ(芝1600m)。
終わってみれば、香港マイル界のニューヒーロー、エイブルフレンドが前走香港マイル(G1)に続いて軽々と国際G1連覇を遂げました。
ジョン・ムーア厩舎のヒーローは、香港マイルの圧勝で先日発表された世界競走馬ランキング3位タイにランクインしましたが、その実力を如何なく発揮した結果となりました。
前走の4馬身以上までは差はつきませんでしたが、国際G1のマイルで今回も1馬身半差。
しかし、着差以上の強さを見せました。

1.2倍のグリグリ一番人気を背負ったエイブルフレンド。
鞍上のホアオ・モレイラ騎手はゲートが開くと9頭立ての最後方に控えました。
レースを引っ張ったのは、ジェラール・モッセ騎手とビューティフレイムのコンビ。
淀みないペースで先行したビューティフレイムは直線の入り口まで来ても抜群の手応え。
追走してくる実力馬、ゴールドファンやグロリアスデイズ、アンビシャスドラゴンが馬群の中でもがく中、気持ちよくゴールを目指します。
それをまとめて撫で斬ったのが、大本命エイブルフレンド。
今回倒すべきはビューティフレイムと照準を合わせると、それを目がけて末脚を爆発させました。
直線ギリギリまで我慢に我慢を重ねて、最後に解き放つという大人の競馬。
これこそがエイブルフレンドの長足の進化を物語っていました。
ムーア師はこの勝利を見て、いよいよ国際競馬のメインストリームに討って出る機は熟したと語りました。
「ついに、ビバパタカと並ぶ馬が出た!自分が管理してきた馬の中でNo.1に並ぶ馬がね。今日の勝ちっぷりは世界に見せつけるものだし、香港のベストマイラーであることを証明したよね。でも、これから海外に討って出て最強であることを証明しなくてはいけない。地元にこもっていては世界は疑うだけだからね」
そして、香港の競馬ファンの誰もが知っているあのヒーローの名前も出して、それ以来の馬だと主張します。
「今日の競馬を見ればわかると思うけど、この馬はサイレントウィットネスの再来だよ!サイレントウィットネスは日本に遠征してその実力を証明した。エイブルフレンドも当然それに続くつもりだよ。これから、海外遠征を楽しみに待っていてくれよ。僕はこの馬を管理できて本当にハッピーだと思うよ」
洋々たる前途が目前に広がっているエイブルフレンド。
ただ、海外遠征を実現するためには一つ大きな壁があります。
ジョン・ムーア調教師もホアオ・モレイラ騎手も賛成しているんですが、オーナーのコーネル・リー氏はすぐに遠征することに対して懐疑的。
少なくとも今シーズンの終わり、安田記念かロイヤルアスコットまでは待つべきだというのが持論です。

「個人的にはドバイに遠征したいんだけどね」と、ムーア師は明かします。
「検疫等々も含めて10日あれば行って帰って来られるし、フライト時間を考えても行き易いし帰り易い。向こう10日以内にオーナーとランチして説得しようと思う。何しろ、行って帰ってくれば600万米ドルを持ち帰れるかもしれないチャンスだからね」
ムーア師の鼻息は相当荒い…。そして、モレイラ騎手も援護射撃します。
「個人的な意見だけど、ドバイは最適な選択肢だよ。ただ、決定権はオーナーにあるからね。どこへ行くにしてもボクは喜んでついていくし、乗っていたいと思うよ」
ブラジル人スターは、スローペースから一気の末脚で勝負を決めたエイブルフレンドにぞっこん。
特に今回は、1分33秒50の優秀な勝ちタイムな上、上がり400mを21秒71という破格の末脚。
上がり2番手の3着馬、リワーディングヒーローの末脚が22秒22、実力馬アンビシャスドラゴンですら22秒24でしたから、その末脚がいかに爆発的なものであったかが分かると思います。
モレイラ騎手は、
「今日はさらに良くなっていたね。これだけのスローペースなら以前のこの馬だったら捕まえることはできなかったはずだよ。でも、メンバー最速の末脚で見事に捕え切った。これだけ実力が付けば誰が乗っても勝てるわけで、今回もボクが鞍上にいられたのはラッキーだよね」
と、おどけました。そして、真顔に戻って、
「前走の国際レース勝利は非常に印象的だったので、それ以上のレースは難しいかなと思ったけど、今回はさらにいいレースをしたよね。今回も、楽勝だった。こんなタイプの馬は、ムチすらいらないんだ。馬が走り方を知っているからね。だから今回ボクはほとんど使わなかった。必要ないからね。この調子なら、連勝は続くと思うよ」

今回は少頭数ながら実力馬が揃っていました。
去年の勝ち馬、ブレイジングスピードは直線力尽き4着。
続いて往年の年度代表馬、アンビシャスドラゴンが5着。
さらに、ゴールドファンが6着、グロリアスデイズが8着。
並み居るマイル路線のライバルをまとめて斬って捨てただけに、エイブルフレンドの天下は当分続きそうです。


 
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