飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
2月16日
香港4歳クラシック三冠の第2戦、香港クラシックカップは大番狂わせで終わりました。
昨日のレース、先に抜け出したサンダーファンタジー(ジョン・サイズ厩舎)とレッドキルクウォーリア(クリス・ソー厩舎)が火の出るような叩き合い。最後はサンダーファンタジーがライバルを屈服させました。
ホアオ・モレイラ騎手鞍上の2番人気、レッドキルクウォーリアが直線残り200mで一度は先頭に立ったんですが、ここで経験の浅さが露呈しました。
香港に移籍後3戦目、通算でも5戦目という若駒は隙を突かれ、最後に差し返されています。
「間違いなく勝利は我々の手中にあったんだけど、急に手応えが怪しくなった。」
と敗戦ジョッキーのように話すのは、実は勝利ジョッキーのカリス・ティータンです。
「でも、そこからもうひと踏ん張りしてくれて、何とか勝つことができた!もう、天にも昇る気持ちだよ!」

ティータン騎手にとっては香港でのG1初制覇となった今回の結果、来月の香港ダービーの行方が混とんとしてきました。
三冠第1戦、香港クラシックマイルを勝ったことで一番人気に推されたビューティオンリーは期待されたんですが4着に敗れて、大本命がいなくなりました。

管理するジョン・サイズ調教師はこの馬の血筋に思い入れがあったようで、父が2004年に香港ダービーを勝ったラッキーオーナーズ。
セン馬が多い香港競馬にあって、香港出身馬の仔がクラシックを勝つというのは珍しいケース。
サンダーファンタジー自身はオーストラリアでG2を勝ち、G1でも連対していたという実力馬だったんですが、香港移籍後3戦して勝ちなし。
前走はクラシックマイルで5着でした。
「オーナーの蔡約翰氏はこの馬がメルボルンで走っているときにほれ込んで買ったんだ。
2500mのヴィクトリアダービーで3着していることを考えると、この結果も驚かないね。
香港の水が合うかどうかだったけど、過去3戦で徐々に順応していたんだろうね」
と、サイズ師。続けて、
「この馬は去勢していない牡馬なんだけど、気性は良くて利口な馬なんだ。
こちらの期待通りの動きをしてくれるから、距離が伸びれば伸びるほど良くなってくるだろうね」
と、将来に向けての期待も語りました。

レースを振り返ると、サンダーファンタジーは先行したツインディライトの2番手に付け、リラックスして道中を走ります。
直線に向いて前を行くツインディライトが疲れて来ると、鞍上カリス・ティータン騎手は残り400mで早めに先頭に立たせました。
そこから1馬身遅れたレッドキルクウォーリアが襲い掛かり、いったん先頭を譲りますが、そこから差し返し、最後はハナ差しのいでゴールイン。
勝ち時計は1分48秒62でした。

「ボクは常にこの馬には力があると信じていて、今日はそれを証明できたね」
と、勝ったティータン騎手。
「今日はしっかり折り合って力をためて、最後の叩き合いで抜け出してくれたのは良かったね。最初からサイズ師は、距離が延びれば良くなるって言ってたんだ。何と言っても道中折り合ってリラックスして走れるのがこの馬の良さだね」

リチャード・ギブソン厩舎のジャイアントトレジャーがクラシックマイルに続いて3着に入りました。
皮肉なもので、ジョン・サイズ厩舎ではダービー候補の一番手と期待されていたコンテントメントは7着に沈んでいます。
「コンテントメントには、まずは失望させられたね。でも、ちょっと前に行き過ぎたのが原因かなと考え直したんだ。前に壁があってもうちょっと控えていたら、最後にもうちょっと踏ん張れたんだろうけどね。(騎乗した)ナッシュ(・ラウィラー騎手)には逃げ馬をマークして進めっていったんだけど、これが間違いだった。前半戦で脚を使っちゃった」

しかし、サイズ師はただでは転びません。
この日のクラス2戦で収穫がありました。
新しい香港ダービー候補として、133ポンド背負いながらサイレントウィットネスハンデ(1600m)を勝ったリューガーです。
この2つの勝ち鞍を含め、この日5勝の固め打ちをしています。

今年のダービーレースは混とんとしていて本命不在なだけに、この日のクラス2戦からは他にもダービー有力馬が登場しています。
クラス2の鄉議局盃(2000m)では、デビッド・フェラーリ厩舎のダイナミズムが、マキシム・ギュイヨンの手綱で半馬身差勝利をモノにしています。
ドイツからの移籍馬は軽ハンデ117ポンドを利して3戦目で移籍後初勝利。
125ポンドのミスターニョッキが2着、3着には、こちらもダービー有力馬ゴットフライ(126ポンド)が入っています。

「この馬はトップホースだよ。マキシム(・ギュイヨン騎手)はダービーの時にもまた香港に来て乗ってくれると思う。このレースの前に、ダービーでも乗ってくれるよう予約したからね。だから今日は非常に心強かったよ」

さて、群雄割拠の様相を見せつつある今年の香港ダービー戦線。
本番となる香港ダービーは3月15日、沙田競馬場芝2000mで争われます。


 
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