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| 飯田コージ |
| 1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。 |
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香港競馬通信 |
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| 3月16日 |
今年の香港ダービーは意外なジョッキーと調教師のコンビが制しました。
ジョン・サイズ厩舎、ザック・パートン鞍上のリューガーです。
去年のチャンピオンジョッキーと、チャンピオン調教師のタイトル7度の名伯楽の組み合わせですから不思議はないと思いきや、実はこのコンビ、2012年の7月11日以来の組み合わせなんだそうです。
実に、2年半ぶりのコンビでの勝利なんですが、そこには事情がありました。
リューガーはダグラス・ホワイト騎手がずっと乗ってきたんですが、ホワイトはオーナーとの関係性もあってジャイアントトレジャーの騎乗を優先し、その結果サイズ師は実績を重視して関係の薄いパートンに声をかけました。
結果、残り物には福があるというような格好で、パートンがダービーの栄冠を射止めたのです。
1998年以来の6万4千人が集まったスタンドの前で、ゴットフライ、ロマンティックタッチとのたたき合いを尻目に4分の3馬身差で制したリューガー。
戦い終えてパートンは、
「(序盤で)大外の馬場の3分どころで前に馬もいないってのは決して理想的な展開ではなかったけれど、自分に言い聞かせていたんだ。俺は最高の馬に乗ってるんだ!心配ない!これでいいんだ!この馬のリズムで走らせて、バランスよく、気持ちよく走らせればいいんだってね」
レースは、先行したリチャード・ギブソン厩舎のオブリテレイターの作る淀みのないペース。これに上手く乗ったリューガーについてパートンは、
「序盤は前に行って仕掛けるんじゃなくて力をためるべきだと思ったんだ。ジタバタせずに余裕をもって直線に入ることができたよ。とにかく、気持ちよく走らせればこの馬は仕事をしてくれると腹を括ったんだ」
オブリテレイターが14頭を引き連れて直線に向いたとき、リューガー、コンテントメント、ジャイアントトレジャーの3頭が襲い掛かりました。
この競り合いを制したのがリューガー。
残り300mの勝負では追いまくったパートン。
最後は、ギブソン厩舎、ライアン・ムーア鞍上のゴットフライと、ベノ・ヤン厩舎、タイ・アングランド鞍上のロマンティックタッチを振り切っての一着入線となりました。
「今日はすごくリラックスしていて、道中はスイッチを切って流していた。それが直線追い出すと馬が違ったね。50mか80mぐらいの短い間に一気に勝負をつけた。サンダーファンタジーがウチの脇の狭いところをすり抜けて行こうとしたんだ。そうしたら、この馬の闘争心に火がついて、一気に末脚を爆発させたんだ。だから、(サンダーファンタジーに乗っていた)カリス・ティータンには感謝しなくちゃね。ティータンがこの馬のスイッチを入れてくれたんだ」
今回の勝利で、リューガーの父、ショワジールの評価も変わりそうです。
戦前は、距離不安もささやかれていました。
リューガー自身も1400mで5度勝ってはいましたが、前走1600m戦に挑戦したのが最長距離。
2000mはもちろん初挑戦でした。
「外から数えて3番目の枠から出て、前に馬がいない展開。3か月の休み明けでもあったし、初距離。そう考えると、想像していたよりもずっと力強いレースぶりだったよね。それだけ、この馬には才能があるってことさ!」
パートンは馬を称えてインタビューを終えました。
一方、サイズ師にとっては、今回の勝利が自身2度目のダービー制覇。2012年にフェイフェイで制して以来となります。
「リューガーにはいつも、レースの度に驚かされるよ。初めて馬場に出した時と比べると、いい馬になっているよね。3歳のころはそんなに数多くレースに出したわけじゃないから、成長のスピードとしてはゆっくりだった。今シーズンもさほど数出したわけじゃないけど、G1級の素質があることはレースの度に見えていたよね。」
そして、今後のこの馬については、
「明確なプランがあるわけじゃないよ。2〜3週はゆっくりさせて、回復具合を見ながらって感じかな。」
今回のレース、上位に入線した馬は末脚をためた馬たちでした。
4着に入ったジョン・ムーア厩舎のヘレンスーパースターの上がり400mが22秒63。
3着ロマンティックタッチが22秒60で上がり最速。
2着ゴットフライ22秒64で、勝ったリューガーが22秒78。
この末脚、次は古馬を相手にどこまで通用するのか?今後が楽しみな、今年のクラシック戦線でした。
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