飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
あなたとハッピー
ニッポン放送ケータイ
飯田コージの外はおまかせ!
 
香港競馬通信
4月20日
クイーンエリザベス2世杯に向け、一週間を切りました。
今朝は地元香港馬は、開催翌日ということもあり目立った動きはありませんでした。
一方、海外馬4頭の中でもっとも注目を集めたのは、大ベテラン、レッドカドーでした。
御年9歳、通算25度の海外での競馬を経験している遠征の達人は今朝、オールウェザー馬場で軽い運動に終始しました。
エド・ダンロップ調教師のアシスタント、トレバー・ジョーンズ氏は馬の状態に大満足です。
「9日前にオーストラリアでレースをしたんだけど、状態はいいし輸送も問題なかった。レースの間隔が詰まっているから、基本的には馬を休ませることに注力することになるよ。木曜の朝にレース前の追い切りをやる予定だけど、この馬は自分で身体を作っていくからね。さほど追う必要はないと思う」
と語りました。

レッドカドーにとっては、2009年4月のデビューから51戦目となる今年のQEⅡ。この間、8か国以上を訪れ、その傍らには常にトレバー・ジョーンズ氏が帯同しました。

皮肉なことに、この馬は優勝よりも2着になっている姿が印象に残っている、いわゆるイマイチ君です。
まず、メルボルンカップで2着3回。さらに、ドバイワールドカップや頃ネーションカップという世界の錚々たるG1レースで2着しています。
最近では、前走オーストラリア・シドニーのランドウィック競馬場で行われたクイーンエリザベスSでQEⅡでも対戦するクライテリオンの2着となっています。

2着続きとはいえ、名だたるG1の2着ということでそれ相応の賞金を稼いでいて、現在の生涯獲得賞金は499万1952ポンド(およそ8.87億円)。
これを歴代獲得賞金ランキングに当てはめると、G1を数多勝っているフランケルやブラックキャビアを上回り、凱旋門賞を2度制したトレヴやイギリスの歴代賞金王にして2009年のQEⅡを勝ったプレヴィスに少し足りないという水準です。
日曜のレースで6着以内に入れば、500万ポンドの大台に乗ります。

しかし、賞金の多さ以上にこの馬の強さ、タフさを物語るのは、遠征に次ぐ遠征でこれだけ稼いだということ。
常に移動し、レースし、また移動する。その中で調整していきます。
「ストライドは申し分ないよ。ただ、一つ乗り越えるべきことがあるとすれば、なぜ我々は芝コースでまだ調教していないかというところだよ。硬い馬場だから、ケガが心配でね。正直100%のデキではないと思うけど、生涯で50マイルから70マイルも走った馬はそうはいないからね。何がすごいって、いまだにこの馬は走る気がある、現役でいたいと思っているようなんだ。仕上がったら仕上がったってこの馬は知らせてくれるんだ。今はまだそこまでではないらしい。今は、日曜にいいレースをすることを願うのみで、願わくばオーストラリアの春競馬に参加した後、12月にも香港に戻ってきたいね」

トレバー・ジョーンズ氏は21世紀に入ってからずっと、ダンロップ調教師の海外遠征を取り仕切ってきました。
「ヴィジャボードやスノーフェアリーといった馬と関わることが出来て、ボクはとてもラッキーだよ。それから、これらのラインナップの中にライラニも加えておきたいね。この馬とベルモントに遠征してフラワーボウルを勝ったんだ」
と、思い出に浸るトレバー・ジョーンズ氏。
ヴィジャボードやスノーフェアリー、それにレッドカドーも国際G1を香港で勝っています。
通算では、13のG1レースを5つの国と地域で勝っているのです。
あまり触れられませんが、ライラニも10戦7勝していて、3つのG1を2001年に勝っています。

これら厩舎の先輩牝馬に比べると見劣りますが、レッドカドーは唯一この香港で国際G1香港ヴァーズを勝っています。
しかし、勝ち鞍だけで馬のすべてを語ることはできません。
トレバー・ジョーンズ氏は愛馬をこう表現しました。
「この馬は特別だよ」
そして続けて、
「オーストラリアでも、この馬を見に遠くから競馬場に来てくれるファンがいるんだ」
記録よりも記憶に残る馬なのかもしれません。

レッドカドーとともに、オーストラリアのクライテリオンとフランスのスモーキングサンもオールウェザー馬場に入りました。
クライテリオンはデビッド・ヘイズ調教師の香港入りを待って、水曜日に追い切る予定です。
また、日本のステファノスは今朝は終始検疫厩舎で過ごしました。
香港ジョッキークラブの国際プロモーション担当マーク・プレイヤー氏は、
「調子は良さそうだよ。軽く乗り運動をして、陣営は状態に満足しているようだ」
と話しました。

香港馬では、一昨年2013年のQEⅡ馬にして去年デザインズオンロームの2着、ミリタリーアタックが話題です。
主戦のザック・パートン騎手が報道陣の取材に答えました。
「いい調子だと思うよ。この間調教で乗った時には、今まででベストのデキだと思ったね。ちょっと前のレースから間が開いたけど、このレースに向けて仕上がってきていると思う。前走と比べても、この馬は良くなっているよ」
各陣営、一日一日が大切になってきています。


 
前のページ 最新のページ 次のページ
 
 
  ニッポン放送トップページ夜の番組ページ
Copyright © 2012 Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.