飯田コージ
1981年12月5日、神奈川県出身。2004年ニッポン放送入社。年齢当てクイズでは必ずプラス20歳上で答えられる。不自然な笑顔が魅力のニッポン放送アナウンサー。
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香港競馬通信
4月22日
今朝は海外馬が注目を集めました。
中でも、オーストラリア代表のクライテリオンの調教は、乗った騎手と馬の関係も含めて話題を呼びました。
調教で跨ったのは、ザック・パートン騎手。
しかし、パートン騎手は本番で香港代表のミリタリーアタックに乗ることが決まっています。
クライテリオンは主戦のクレイグ・ウィリアムス騎手が騎乗するんですが、肝心のウィリアムス騎手はレース当日の朝に香港入りする予定ということで、こんな呉越同舟な調教となりました。
調教を見守ったデビット・ヘイズ調教師はその様子を見て「敵に手の内を隠したな」とつぶやきました。
というのも、芝1200mで1分24分4。ラスト400mを24秒2というスロー調整でした。

下りてきたパートン騎手はヘイズ師に対し、
「素晴らしい手応えだね!」
と、ベタ誉めでした。
「素晴らしい調教で、気合は100%だし、終いの伸びも破格だった。リラックスして貫録があるから、この馬が若駒だとは夢にも思わないよ」

これに対しヘイズ師は、
「良い調教だった。時計だけ見ればスローだけど、上手く身体をほぐすことができたね。追おうと思えばもっと追えたけど、馬の行く気に任せたよ。」
また、ヘイズ師はこの4歳馬のしぐさ、身のこなしを称賛しました。
「毛ヅヤもいいし、体調も完璧。ボクが管理した馬の中じゃジューンや、リラックスしている感じはベタールースンアップを思い出させるね」
ジューンは、メルボルンカップを勝った馬。
ベタールースンアップはオールドファンなら覚えているかもしれません。
1990年にジャパンカップを勝っています。オグリキャップが11着に惨敗した、あのジャパンカップです。

「この馬の状態には満足しているよ。こっちに来てからも非常にいい動きをしている。ボクと同じでこの馬も香港が大好きだね。ザック(パートン騎手)には今朝の調教に協力してもらって感謝しているよ。あんまり強く追いたくなかったんだけど、ザックはその通りに乗ってくれたね。」
と、ヘイズ師はまずパートン騎手を称えました。そして、
「自分のレースが出来れば勝負になると思うね。あえて心配な点を挙げるとすれば、前走から2週間しか空いていないから、そこだね。できれば中3週空けられると理想的だったんだけどね」
さらに、馬の状態については、
「今は馬を把握しているよ。前回香港に来た12月から半年。今回は前回よりも仕上がっていると思うよ。今考えると、前回12月は地元オーストラリアでコックスプレートとマッキノンSを少差で負けて、そこからの遠征だった。さらに、フライトも騒々しかったから疝痛の治療まで必要になって、本調子からは程遠かったよ」
と、去年の香港カップについて話しました。
その12月のレースは、実はヘイズ厩舎に移籍初戦。調整には相当苦労したようで、
「何しろ、レースまでの12日のうち5日は全く調教できなかったからね。それで小差のあのレース。この馬はスゴイと思ったね」
と、デザインズオンロームの1馬身差3着に入ったレースについて語りました。

今回は順調にきているクライテリオン。
12月の香港カップの後6戦し、前走4月11日、ランドウィック競馬場で行われたクイーンエリザベスS(G1・芝2000m)では2馬身半差優勝しています。

一方、そのレースで2着に入ったのが、イギリスのレッドカドー。
そのレースについて管理するエド・ダンロップ厩舎の遠征担当、ロビン・トレバー・ジョーンズ氏は、
「ちょっと不運なレースだった」
と振り返りました。
「得意の2000mに戻って、非常に期待できるよ。この輸送も全く問題なかった。シドニーのレースやドバイワールドカップを見れば、2000mは非常に楽しみだね」

レッドカドーが前走不運だったというのは、勝ったクライテリオンのデビッド・ヘイズ調教師も認めています。
「もっと小差になっていたし、ひょっとしたら1着2着が入れ替わっていたかもしれない。でも、残り200mでクレイグ(・ウィリアムス騎手)がウチの馬(クライテリオン)の末脚を爆発させて勝負をつけたんだ」

さて、クライテリオンの戦績を見てみると、かなりの道悪巧者であることがわかります。
3つのG1勝ちはすべて雨の降った馬場。
しかし、ヘイズ師は馬場状態については全く心配していないようです。
「たしかに道悪はこの馬に合ってる。ペースも遅くなるし、周りもスタミナを消耗するからね。でも、良馬場だって問題ないよ。だって12月にはいいレースしたじゃない。先月のジョージレイダーSも良馬場で、小差で負けたけどほとんどレコードタイムで走ったんだからね」
と、良馬場でも十分戦えることを強調しました。

クライテリオンとレッドカドー、それにスモーキングサンの海外勢3頭はそろってオールウェザー馬場で軽い運動で体をほぐしました。
一方、日本のステファノスは芝コースでレース直前追い。
800mを51秒3、上がり400mは22秒7でした。
騎乗した藤原和夫調教助手は、ゴール板が過ぎてもさらに追い続け、調子の良さをアピールしています。
また、この日はパドックを含めたスクーリングも行い、レース本番に備えました。
藤原助手は、
「日本に比べると馬場が軟らかいね。この馬にとっては初めての経験で、普段よりもちょっと馬場を気にしていたかな。でも、馬は状態いいし、調教後も順調。香港の環境にも慣れてきているし、今日の調教で馬も変わるんじゃないかな」
と話しました。

他方、香港勢ではカリフォルニアメモリーを送り出すトニー・クルーズ調教師が怪気炎です。
「カリフォルニアメモリーは今絶好調だよ。そして、この馬は今シーズン限りで引退する。このレースで花道を飾れなかったらちょっと考えなきゃいけないけど、今は非常に調子がいい。だから、満足してるんだ」
大きなレースは各陣営様々な思いを寄せて出走します。


 
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